日本一周の為にやったこと


 

●23、バウにステップ(女房の作品の巻き)

 

 日本の港では、船尾から錨を下ろし、船首から岸壁に舫いをとる方法が使われますが、そうなると、船首から舫い
を取る時にバウパルピット(船首の手すり)の上に立って、前に飛び降りることになります。
片手に舫いロープを持ち、船がある程度近づいたタイミングでエイヤーと降りるのは、かなり血圧が上がります。
また、停泊後、船への乗り降りも、同じ場所からおこないますからそのたびにまた血圧が上がります。
特に船に乗り移るときなど、パイプの上にジャンプして飛び乗ることになり足を滑らせる可能性が高く、思わず、ジブ
ファーラー(船首に巻いてある帆)に抱きついてしまいます。
実際、Kasayanの友人も船首からもやいを取るときに岸壁との間に落下して骨折していますから、かなり危険な行為
と言えるでしょう。
 また、この場所はある意味で船の表玄関といえます。
そこで作ったのが、バウステップ・・といってもバウパルピットの上に厚手の板を取り付けたもの。
これは、女房が糸鋸で曲線を切り出して作ってくれました。表面には、いかにもチークを板張り合わせたように4本の
溝が入っています。槍付けにおけるKasayanの船のフォーメーションは、舵操作と船尾のアンカーロープの操作は
Kasayanが行うことになっていて、船首の舫いとりは女房です。
自分の安全を守るためには労を惜しまないしっかり者の女房でした。(ちなみに彼女は大工の孫・・・)

 

バウステップ


 

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