日本一周の為にやったこと


 

2、船舶免許の取得(気象警報とピカイチ君)

船舶免許・・・・・・・・何をいまさらといわれるかもしれませんが、私は4級船舶免許しか持っていなかったのです。つまり、 陸地から5マイル(約10キロ)以上はなれることが出来ない。
 これまで、鳥羽パールレース(鳥羽〜三崎間のレース)出場や大島、新島など伊豆諸島方面のクルージングには1級免許を持っている人間が一緒に乗船していたため問題は無かったけれど、日本一周は女房とのダブルハンド。

帆船なら一人で地球上のほとんどの所まで行くことが可能な1級免許をいよいよ取得する必要ができたのです。
試験には学科試験と実技試験があるのですが、二桁の資格数を誇る自称「資格ゲッター」のKasayanですからなにも心配はありません強気!!!!!!!
国家試験免除の教習所ではなく、YAMAHAの国家試験一発受験を選択。
実技は講習を受けるとして、受験料を含めて約15万円の出費と2ヵ月半の時間が必要となりました。

高すぎる!!!!

 学科試験は、3時間試験を1時間で退室し、楽勝で一発合格(満点の自信あり)。そして、意気揚揚と鼻息も荒く実技試験へ。

でも試験当日は、本州南岸を発達しながら低気圧が北上し、関東各地で大雨・洪水・暴風の警報が発表される大荒れの天気。さらに、そんな荒天をもぶっ飛ばす出来事が・・・。実技試験を受験するため同じ船に同乗するパートナー2名の内の一人が

kinki kidsの堂本光一

 

日本テレビのバラエティー番組の「資格ゲッターピカイチ」という企画の撮影なんだそう・・・で20人以上のスタッフが3人の周りをウロウロ。

日テレのプロデューサーから、「試験なのにお気を使わせて申し訳ありません・・・」とのお言葉。
つい最近まで日テレのライバル放送局で仕事をしていたKasayanでも、ただでさえ緊張する試験を取材されるとは・・・・・すごく複雑な気分。
以前、気象予報士を受験したときも、私の前の席があの「石原良純」だったこともあって、Kasayanの資格ゲットには芸能人が絡むらしい。

 いざ試験開始。雨は次第に強さを増し、波頭は白くあわ立って・・・。
普通なら試験延期だよな〜と思うも、そう簡単にこんな大掛かりなロケを中止しねーだろーなー。
どういうわけか試験機関の理事長とか呼ばれている人もわざわざ立ち会っているし・・・・・。
放送局にいたとき、ロケ先からの「この雨いつになったら止むんでしょうね?」という電話の問いに「きょうは絶望的です」と言ってのけたKasayan。しかし、今回は、まさにロケ部隊の執念の仕返しにあうはめに。

 我々の乗艇する試験艇はカメラを載せたモーターボート2艇に伴走され、まるで競艇のボートのように引き波の中を行ったり来たり。さらに折からの強風はますます強くなり、しまいには雷鳴がとどろき始める始末。
それでもまだ余裕のKasayan、雨でびしょびしょになってブルブル震えている堂本青年を励ましながら、次々と口頭試問をクリアー・・・が・・・
そんな中、こともあろうに私は六分儀のマイクロメーターの読みを間違えてしまった!!!。
やばい!と思い、訂正しようとするも、この悪天の中、先を急ぐ試験官はすでに成績を記録してしまい後の祭り。
もともとメーカーの技術者だったKasayan。使い慣れたマイクロメーターの読みごときを間違えるとは。
魔がさしたとはこのこと。実技試験受験料は49500円。

ああこの先5万円近い無駄金を払わねばならないのか!!!!!
失業者にとって、1ヶ月の食費がこの一瞬できえることは地獄に落ちたに等しい。

 そして試験終了、日本テレビのスタッフからもらった協力感謝の粗品を投げ捨てたい気持ちにかられつつ、「落ちたかもしれん」と、意気消沈し、横殴りの雨に家路を急ぐKasayanでした。

そして一週間後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「合格」のしらせに、11個目の資格をゲットして自信満面のKasayanがそこにありました。

 

 


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