日本一周の為にやったこと


 

●18、スプレー除けつけましたの巻き

 

長期クルージングの船の写真や、クルージング派の知り合いの船には、たいていの場合、コックピット周辺の
ライフラインにスプレー除けをつけています。波よけという人もいますので正式名称はわかりませんが、クルージ
ング中、過ごす時間の長いコクピットにスプレーが打ち込まないようにすることが目的のようです。
 でも、高さ60センチ、長さ1メートル50センチくらいの布を張って、どれだけスプレーが防げるか少々疑問では
あるのです。今までの経験でスプレーを浴びる場合は、船首で波を跳ね上げて、上方に跳ね上げられた水しぶき
が、向かいからの風の力で見事に直角に曲がってコックピットに向かって飛んでくることがほとんどでした。
スプレー除けの効能である、「コクピット横」から飛んできたことはあまり記憶にはないのです。
むしろスプレー除けのために風圧抵抗が大きくなったり、もやいの取り込みに不便になったりするのではと思う
のですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 当然、コクピットの前にスプレー除け(ドジャー)を設置するのが効果的だと思うのですが、Kasayanの船の場合、
構造上ドッグハウス上のウインチハンドルが回らなくなるなどの障害があって取り付けができません。
(20万円以上の費用捻出と効果のバランス上やむなく断念したということもあるのですが・・・・)

 Kasayanの船には、中古で購入当初から、所々に穴のあいたボロボロのデッキカバーがありました。
貧乏性のKasayanは「いつか役にたつかもしれん」と大事に保存していましたが、この際効果は疑問でも、少しは
クルージング艇らしさを出してみようかと、ボロカバーを再利用してスプレー除けを作って見ることにしました。
 といっても作ったのは、かみさんです。

 

 

 マリーナのポンツーンに、でかでかとデッキカバーを広げ、エイヤーとばかりマジックで印をして、ゴワゴワの硬い
生地をキッチン鋏で切断。家に持ち帰って縫い仕事。家庭用のミシンしかありませんから、使える糸でも、最も強そう
なジーパン用の糸を使います。でも、デッキカバー用のコーラル布の硬いこと硬いこと・・・・・。
針を何本も折り、ミシンの下糸と上糸を絡ませること数知れず。かみさんはヒステリー状態になって布を床にたたきつ
けます。あせったKasayanはご機嫌取りに集中して「ホメ殺し」。セールリペア用の太い針を使って仕上げ、その針さえも
見事に折り曲げたところでようやく完成。(かみさんの眉間にシワが一本増えたことは確かです)
そして船で現物合わせをしながらハトメを数箇所に打ち、細ひもで取りつけたところが上の写真。
近くで見ると見てくれは悪いのですが、なんとなくクルージング艇らしい姿になりました。
さて、効果はあるのやら・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 

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