日本一周の為にやったこと


 

●15、幻の商品アンカーモニターの巻き

 

錨を下ろして船を停泊しようとするには、最低水深の3倍、できればそれ以上のロープを出す必要があり、風が強
いときには、さらに水深の5倍から6倍もロープを繰り出す必要があります。
 とはいっても狭い漁港の中で、アンカーロープを長く出すと、他の船にロープを引っ掛けてしまう恐れがあります。
そこで、アンカーモニターというオモリ(分銅)をロープにくくり付けてロープを沈める方法が知られていて、クルージン
グの本を開くと必ず「アンカーモニターをつけると他船の迷惑にならないばかりか錨の効きもよくなる」ともっともらしく
書かれています。
チェーンの束をオモリの代用としてもよいと書いてありますが、現実に考えて見ると、そんなかさばる物を持ち運ぶの
も不経済です。Kasayanはこれまでアンカーモニターを使ったことが無かったのですが、「そんなに良いものならば是
非!!」とアンカーモニターを用意することにしました。
 これほど、あちこちの本に書かれているものならば何処の船具屋にも売っているんだろうと考え、早速購入に走りま
したが、できれば、現物を見て自分で作ってしまえば良いくらいに考えていました。
ところが・・・・どこに行ってもそんなもの置いていない・・・・・Kasayanの知りうる横浜の名だたる船具屋、マリングッズ
屋を回っても、「アンカーモニターは知っているけれど置いてない」ばかり・・・。
 所詮、ただのオモリですから漬物石でも、機械の部品でも重ければなんでも良いのですが・・・・・・・・。
東京国際ボートショーに行ったついでに出展している店に聞いてもなしのつぶて・・・・・。
結局船具屋からはしけ用のさびた大きな鉄のブロック(滑車)を譲り受け、アンカーモニターに使うことにしました。



アンカーモニター

 

真っ赤にさびていましたがごしごしと錆び落としをして黒ペンキを塗るといかにもそれらしい・・・・・・・。
重量は7キロありました。写真のカラビナをアンカーロープに通して細紐を使って海中に沈める算段。
 でもあれほど本に書いてある「アンカーモニター」。幻の商品だということがわかりました。
日本一周後に商売でもしようかしらん。

 

追伸:昔HKモニターという商品を舵誌でみたことがありますが、今でも売っているのでしょうか?


 

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