A51.早速ですが、「コンクリートの躯体の乾燥・収縮等」についてのご質問に回答致します。

@について

コンクリートが固まるのは打ち込み後、数時間もすれば凝結しはじめどんどんかたまっていきます。

概ね1〜2日くらいすればある程度の強度は確保できます。設計基準強度に達するのは概ね4週間程度

(夏場などは、2〜3日で達する場合もありますが)

ただ、硬化自体は数ヶ月〜数年におよびその間は程度の違いはあれ、ある程度の乾燥・収縮があると考えるべきだと思います。

手元の資料によれば、比較的、小寸法のもので5年、大寸法のもので、10〜15年はかかります。

ただし、最初の1ヶ月で35〜50%、1年で60〜80%程度終了すると言われています。

 躯体の乾燥・収縮に関わる要件としては、実際に施工したときの水とセメントの比率(調合)やセメントの種類または、

打ち込みの時期(季節)や場所・方法によって大きく左右されると思います。

参考文献 「コンクリートの構造物の維持と補修」  著者 成井 信、 上坂 康夫、 坂手 道明  発行 鹿島出版会

Aについて

概ね@の場合と同様ですが、内部の仕上げ材についても、使用する材料や調合の割合(どの程度水分を含んでいるか)

施工する時期、施工後の養生の仕方等によって、乾燥や収縮の程度もまちまちだと思います。

また、すきま等が生じる要因としては、材料自体の乾燥・収縮の他に、地震や台風もしくは地盤沈下等の影響なども考えられます。

 

 

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最終更新日 : 2003/01/11