A18.詳細な内容は図面や計算書を確認しないと解かりませんが、一般的な内容で回答致します。

●地盤についてですが、江東区から千葉県の海沿いの地域で地盤の良い所はまずありません。

地盤が良い場合、木造2階建てですと、一般的には布基礎で(逆T字型の基礎)施工します、今回、べた基礎で施工されるとのことですが、

べた基礎の場合、上部の建物の重量を広い面積で支える事になりますので、布基礎と比べて、荷重的にはより良い方向になります。

地盤が悪い場所ではこの基礎工法で施工するのが一般的だと思います。さらに悪い場合は杭基礎になります。

●参考までに、平成12年5月28日 建設省(現国土交通省)告示第1347号「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」より抜粋すると、

基礎の構造について、地盤の長期許容応力度が@20kN/u(2t/u)未満の場合は基礎杭を用いた構造とし

A20kN/u(2t/u)〜30kN/u(3t/u)の場合は基礎杭又はべた基礎を用いた構造、

B30kN/u(3t/u)以上の場合は基礎杭又はべた基礎又は布基礎を用いた構造とすることとなります。

今回、地盤調査をされたとの事ですが、通常、載荷試験を行いますが、一般的な住宅の場合、試験結果で3t以上出ていれば特に問題はありません。布基礎でも可能です。上記Aの場合は、べた基礎であれば特に問題とはならないと思います。(地盤の長期許容地耐力が3t/u未満の場合に、べた基礎が多くもちいられます。床下噴砂を押え、過大な不同沈下を防止する効果が期待できます。)@の場合、杭基礎にする必要があります。

基礎仕様について ・・・@べた基礎 A基礎幅120mm Bスラブ厚120mm Cシン

グル配筋 D10@200 DGL高400

E根入り深360 FGL-スラブ面120 Gアンカーボルト13mm H基礎パッキン工

法 I割栗厚・・大きい石を使用120mmぐらいにはなるか J外周は捨てコンあり

 K防湿シートあり

ということですが、上記使用で特に問題はないと思います。(詳細は解かりませんが)具体的には設計者の判断で鉄筋やスラブ厚等は決定されます。

●尚、参考までに、平成12年5月28日 建設省(現国土交通省)告示第1347号「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」より抜粋すると

べた基礎の場合の基礎高さGL+300ミリ以上、基礎幅120ミリ以上、基礎の低盤の厚さ120ミリ以上

根入れ深さ120ミリ以上、基礎立ち上がり部分の主筋は径12ミリ以上の異型鉄筋を(実際は13ミリになります)、立ち上がり部分の上端及び下部の底盤にそれぞれ配置し、かつ補強筋と緊結したものとすること。となっています。尚、立ち上がり部分の補強筋としては径9ミリ以上(実際には10ミリ)の鉄筋を300ミリ以下の間隔縦に配置する。とあります。底盤の補強筋も立ち上がり部の補強筋と同様です。

★ただし、構造計算により確認された場合はこの限りではありません。(建築基準法施行令38条4項より)

●上記の基準とは別に、鉄筋のかぶり等を考慮する場合シングル配筋の場合ぎりぎり120ミリでもかぶりは計算上確保できますが、施工精度を考慮すると135〜150ミリ程度あればより安心です。

ベタ基礎底盤のレベルについてですが、基本的に基礎パッキン工法と防湿シーということですので、水は内部に入らないという考えだと思いますが、底盤がGL面よりさがっている場合少し心配です。設計者さんに確認してみて下さい。(万一、水が入った場合の水抜きの方法は?)

 

 

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最終更新日 : 2002/08/24