A18−2.厳密には、この敷地の地盤や上部の構造の詳細も解かりませんので一般的なお話で回答致します。

@根入れの深さについて

根切りの深さについては一定の基準はあります。べた基礎の場合、根入れ深さ120ミリ以上です。

(住宅金融公庫仕様では凍結深度以上にする必要もあります。関東近郊では考慮する必要はありませんが)

布基礎の場合は根入れの深さ240ミリ以上となっています。

平成12年5月28日 建設省(現国土交通省)告示第1347号「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」より

通常、木造2階建てのべた基礎の場合は、特に表層が盛土等の軟弱な地盤で無い限り特に深くする必要はありません。基本的には根入れの深さは雨水などの影響を受けることの無い蜜実で良好な地盤に達していれば問題ありません。(詳細は解かりませんので設計者さんに確認してみて下さい)

Aコンクリートのかぶり厚について

木造の場合の基礎のかぶり厚については平成12年の基準法改定前までは、基本的に建築基準法施行令79条(鉄筋コンクリート造の鉄筋のかぶり厚さの規定)は適用されないような解釈がなされておりましたが、平成12年の大改定をうけて、基礎の立ち上がり部分のかぶり厚さは40ミリ以上と明確に規定されました。立ち上がりの巾が120ミリの場合、この規定からすると両側40ミリのかぶりが必要となりますので残り40ミリの間に、10ミリの主筋と、10ミリの補強筋、アンカーボルトを施行しなければなりません。上部にフックを設ける場合も同様です。かなり施工精度がよい場合でも120ミリの基礎では容易ではありません。この基準が明確になってから、基礎幅を135ミリから150ミリに増やした設計が多くなっています。(実際、正確なかぶり厚で施工できた場合でもコンクリート打ち込み時に多少鉄筋が動く場合がありますので、完全に全ての鉄筋でかぶりを確保するのはかなり困難です。)

Bかぶりがとれなかった場合には

基礎を施工する場合、割栗、捨てコン、基礎の配筋が終了した後、通常は底盤の部分のコンクリートを打ち、その後に型枠をたてるため墨だしを行います。この時点で立ち上がりの鉄筋のかぶりが取れているかどうか明確にわかります。(立ち上がりの下端部分です)かぶりがとれていない場合は通常はハンマーなどで内側に曲げこみます。施工精度が悪く、全然かぶりが足りない場合は下端の鉄筋を一部、はつりとって、鉄筋を矯正します。立ち上がり部分のかぶりに関してはコンクリートを打ち込む前に再度、検査を行い適正なかぶりが確保できているか確認します。

 

  

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最終更新日 : 2002/08/24