コジコジ各話のご紹介&感想のページです。書けたものから順番にアップします。100話もあるので時間がかかりそうですね〜。感想は紫ストーリーは緑で打ちますので好きなとこだけ読んでいってくださいませませ。    ★ここの壁紙は「ゆえふぁのミラクルページ」さんのものです★
アイデンティティーが危機に瀕したら…
その1「コジコジはコジコジ」の巻(アニメ第1話)

記念すべきコジコジ第1話。今の自分に確信が持てなくなったり、自分は何をしたいのか、何のためにここにこうしているのかと悩んだり、「この先どうすりゃいいかわからない」状態にある人がこれを読めば、す〜っと気が楽になる…かもしれない…と思います(ホントかなあ)。

コジコジは3年も学校に通っているのにテストは常に0点で、とうとう自分の名前すら書き間違えて、マイナス5点を取ってしまいます。しかも本人まるで平気で「一回も勉強っていうのしたことないよ」て先生に言っちゃうしまつ。「そりゃマズイだろ〜」と思ってみていると、やっぱり真面目な先生、大爆発!
頭のアンテナぐるぐるまわして(怒っている証拠)職員室でコジコジを説教するのですが、暖簾に腕押し、馬の耳に念仏、コジコジに一般常識。……と、ここまでは先生の方に感情移入して読んでた私ですが、説教をあきらめた先生の「将来何になりたいかだけ教えてくれ」という問いへのコジコジの答えが、私の当時アイデンティティーの危機にさらされていた精神に救いをもたらしたのでした。

「コジコジだよ。コジコジは生まれた時からずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ」

あれだけ平生の自分を否定されたあとで(本人は自覚なし)あの台詞よう。いい意味でショックでした。そうよね、私は私。盗みや殺しやサギなんかしてないよ。なんで悪いの?
私ってよくない女なの?どうしてそんなこと言われるの?って悩んでてバカみたいだったわ。
私は私。コジコジのように自然に生きていこう。ただ、他人に迷惑かけない程度に。

話は変わりますが、この話のペロちゃんのセリフを読んだとき「こいつ、すごいヤなヤツなのかなあ」と思ってました。ごめんね、ペロちゃん。勘違いでした。でも、あの「ウフフ」て笑いがヤなヤツっぽいし、ガリ勉してるくせに「全然、してないの」とか言うヤツっぽかったんだもん。ホントは良い子でした。

この話、原作のほうは描き込みが密なので「読みにくいなあ」って人もいると思いますが、私は原作のほうが自分のテンポで読めるのでスキです。コマの隅々まで見てみると、これが十月の話ってこととか、先生の机の本のラインナップから「メルヘン者教育に力を注いでいる」様子とかがわかって面白ですよ。

それにしても、あれだけ哲学的展開をみせたあとでのあのオチは、さすがももこ先生ですねえ。


アイデンティティーが危機に瀕したら…その2&禁断の園にようこそ
その2「がんばれ!!ジョニーくん」の巻(アニメ第2話)

アイデンティティーの危機どころか喪失状態にあるジョニーくん。自分が誰かすらもわかりません。こんな彼にくらべたら自分はうんとマシだ、と励みになるでしょう(なるかなあ…)。しかし、そんな彼にも救いの手がのびてくるのです。そして、そんな彼もある人を幸せにできるのです…。

ジョニーはメルヘンの国唯一の人間です(ブルガリア人)。なぜメルヘンの国にいるのか読者(視聴者)には解りますがメルヘンの国のみんなは知りません。ジョニーは悩みます。ボクは誰?どうしてココにいるの?誰か…ボクのこと…教えて…オネガイ…シマッス…シマッス…、…ヘンな言葉使いにオカルトな表情でクラスメートを恐怖させるジョニーですが、優しい級友たちは温かくジョニーくんを励ますのでした。
コジコジも拾った牛乳ビンのフタ(宝物らしい)とお手紙(誤字でジョニーを恐怖させる)で励ましているよ。

他方、こんな自分でなかったら楽しい友達に囲まれて…、と悩むのはお天気の神様、ハレハレ君。無理に爽やかな笑顔の練習をしたりして読者を恐怖におとしいれます。彼もまた、アイデンティティーの危機にさらされているのです。ハレハレ君は自分と同じキャラクターのジョニーが明るく優しい仲間(しかも女子まで…ハレハレ君談)に囲まれているのが羨ましくてしかたありません。

ところがこの陰気な二人が実は結ばれる運命に、いやいや、お友達になる運命にあったのでした。

自分を偽ってまで周りにあわせて付き合っていこうとするのは苦痛ですよね。でも、実生活ではみんな、そうしていることがよくあるのではないでしょうか。この話は、そんなに無理しなくてもいいのよ、と私たちに語り掛けてくれます。素の自分を出していてトラブることがあると、自分を押し隠すようになっちゃいますが、自分を解ってもらうためにも、素の自分で勝負しようよ。きっといいことあるよ(保証ナシ)。ただ、「アニキ」ってのはやめてくれよ、ジョニー。なんだかサブっぽいぞ。

しかし、ジョニーのおばあちゃん、いま頃どうしているんでしょう。孫の失踪のショックでお亡くなりではないか、と心配です。最終回までには、どうにかなるかと期待してたんですけどね〜。

ところで私、ジョニー・ハーバートの大ファンです。同じジョニーでもこちらは明るくて皆の太陽のような人。ジョニー君と同じなのは同性と噂になるトコロ…。某ミカ(ハッキネン…全然、某じゃない…笑)と長い間、噂になってましたからねえ。キスシーンもフォーカスされたし〜、二人ともパツキンで可愛かったし〜。


超名作!君にも隠された才能がある!! 
その3「学級劇 ちびまる子ちゃん」の巻

凄い名作だよ!放送局の違いでアニメ化されないなんてもったいなすぎる!協力しろよ、テレビ局!

吾作は天使。なのに、らしくないヘンな顔。妹のルルは天使にぴったりな可愛い顔。吾作は余計、自分の容姿にコンプレックスを持ってしまい、自分に自信が持てません。そんな彼にも他の人にない才能が…。

クンチャン漫画界の住人をこころよく思っていない先生は、クンチャン漫画界で最も能のない(先生談)と思われる「ちびまる子ちゃん」打倒のための授業を思い立ちます。敵(まるちゃん)をよく知るための授業「学級劇ちびまる子ちゃん」です。配役は既に先生が決定済み。
まる子役が吾作の妹ルルで学級劇は、いきなりスタート(全部アドリブなのだ)しますが、まる子を演じることで自分のイメージダウンにつながると案じたルルが泣きながら逃亡。妹の責任をとって吾作がまる子の代役をやることに!すると、意外にも吾作のまる子が凄いのです。才能炸裂。先生、大感激。「天才だ、吾作くんはすごいぞ」とほめられて、吾作くんも大感激するのでした。

話はどんどん凄い展開をしていくのですがその中で、まずカメ吉くんのキートン山田的才能、次にやかんくんの丸尾くん的才能の発掘で先生、ゴキゲン。そして、最後に脚光をあびるのが山田的才能を炸裂させたコジコジ。先生にも「今日は一番だ」と誉められ、胴上げされるのでした。めでたし、めでたし。

あ、ホントはメデタくないラストでしたね。おまけにハレハレ君たら「さくらプロダクションに許可とってるのかなァ…」なんて一部のファンに冷や水をあびせる発言を…。まったく、ちらろんだね(意味不明)。さらに先生の年齢が48歳?生徒よりウン千才、ウン万才、ウン億才若いのか!それに先生、「静かにしろと何回言わせるんだっ」て、これ以前には1回しか言ってないじゃん。あと、ハレハレ君、早速、最愛のジョニーくんを守ろうと人目もはばからず、悪に立ち向かっていきましたね。まさにちらろん(意味不明)!

この話は、いつもはパッとしない級友が運動会だとヒーローだったり、学芸会で北島マヤだったりするのを彷彿とさせるストーリーでした。人には無限の可能性が潜んでいるのかも…。

ところで、ちらろんってナンですか(笑)?


 

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