衝動

彼が好きだった。 その金色の髪も、屈託無く笑う笑顔とこぼれる白い歯も。くるくると良く変わる表情にいつだって目が離せなかった。 無邪気で明るい彼。そのくせブリッツの試合になると一転して、厳しい顔つきになる。 それすらも自分をとらえて放さない。あの澄んだ青い瞳。厳しさと少年らしさを併せ持つ、まるで宝石のような輝きだと思っていた。 すっきりと伸びた手足。 くっきりと浮かび上がった鎖骨とうなじに目を奪われるようになったのはいつからだったろう? 激しい練習の後に全身に汗をかき、気怠そうな様子を見せる彼に引きつけられる自分がいた。 ふとしたおりに見せる彼の危うい表情。 何の気なしに甘える彼に烈しく心乱される自分。 練習が終わってシャワーを浴びた彼の匂いに衝動が駆けめぐる。 彼に触れたい。 彼の匂いをこの腕の中で感じたい。 彼を…抱きしめたかった。 ティーダを求める自分がいる。 好きだと…欲望が増していく。 思いは膨れあがっていくばかり。 心の中の暗い影が囁く。 「好きなら、モノにしてしまえばいい」 「抱いて、お前の欲望のままにティーダに触れてしまえ」…と。 それは淫らな誘惑。 けっして許されない甘い囁き。 けれど…。 思いは膨れあがって、この身のうちで弾けてしまいそうだった。 ティーダが自分を見つめる。 信頼するチームメイトとして。 その瞳に映る自分はいったい何者なんだろうかと、自問自答する。 彼の仲間。優しい、頼れる兄貴のような存在? もしくは他よりはほんの少し仲の良いチームメイト? それが本当に自分の望む在り方なのだろうか? …欲しいのはそんなものじゃない。 欲しいのは彼の全て。 彼の心も…体も全て。 そのしなやかな体を抱きしめたい。 さらりとした金色の髪に指を絡め、柔らかな唇を貪りたかった。 滑らかな肌に唇を這わせ、全身を貪ってみたい。 その肌も胸も腹も腰も、何もかも全て。 抱きしめて全身に触れて、自分の手と舌でよがり狂う彼を見たかった。 あの青い瞳が快感に潤む様を見てみたい。彼の口で淫らな言葉を吐かせたい。 彼の中心に触れて、自分の手で乱れ、自らの手によって精を吐き出させたい。 いや…むしろ、彼のモノをこの口で味わって飲み込みたいくらいだった。 むしゃぶりつきたいこの衝動。 淫らな姿勢を取らせ、彼の中心に顔を埋めて彼自身を舐め回したい。 それだけじゃない。 彼の後孔。 禁忌の彼の蕾に自分自身を穿ちたかった。 彼の中に自分自身を突き入れて、彼の中を味わいたい。 それはどんなにか魅惑的な感覚だろう。 きっと熱く狭いだろう、ティーダの中は。 この欲望を彼の中に埋め込んで、そして思うさまにティーダの媚肉を味わうのだ。 彼の中を。 貪り、味わい、食らいつくす。 犯してしまいたい。 ティーダを…。 彼を…。 欲望が溢れ出す。 今、自分の目の前にティーダがいる。 ロッカーの前で私服に着替えようとしている彼。 何の警戒心も持たずに、素肌を晒しているティーダ。 滑らかな背中。すっきりとした項。しなやかな…胸と、そこに見えるほんのりと色づいている乳首から目が離せない。 ごくりと唾を飲み込む自分。 しゃぶりつくしたい。 誰かが耳元で囁く。 欲望が走る。 呼びかける。 「ティーダ………」 「ん?」 そして…彼は最後の一歩を踏み出していく。 「激情」→ |
うちのサイトの二周年の記念に一番最初にお祝いの言葉をかけてくださった
お方に、イラストを差し上げようと内緒で決めておりました。
で、今回お祝いの言葉を頂いたお方が拓斗様でございました。
うちのイラストがお祝いの言葉のお礼になるといいのですがと
思いながら何とか頑張ってみました。
ちなみにリクエストのイラストが上記の作品。
添えた小説は…ま、彩りということでご容赦を。
ついでに文中の彼が何者かは、それはご想像にお任せ致します。
取りあえずはアーロンとジェクトでは無いと言うことだけは確かです
BACK