小谷は、会議室の椅子に座る様に真菜を促す。
「その椅子に座って休んで、コーヒー持ってくる。」
小谷はそう言いながら、一美が入れたコーヒーを取りに行く。
「あっ。パンツ履けよ。今日の椅子は布製だから、プラスチックの椅子と違って、垂らすと真菜染みが残るから。」
笑って冗談を言いながら、小谷は真菜にコーヒーを手渡す。
「ひ、酷い言い方!」
真菜は軽く小谷を睨みながら、衣服を整え、椅子に座った。
二人でコーヒーをのみながら、小谷が先ほどの券の話をする。
「じゃあ、早速”なんでもしてくれる券”使って良い?」
小谷が真菜に尋ねる。
「な、何の事??」
真菜はわざとらしく言い逃れしようとするが、小谷はずるそうな表情をする。
「何の事って酷いなぁ。 ぐちゃぐちゃの場所、掻き混ぜてあげたご褒美だよ!」
小谷はわざと煽る。
「な、何させる気?」
真菜は、受け入れるかの意思表示をせずに、小谷の思惑を確認しようとした。
ただ、小谷の表情を見て、真菜が氷付いた。
今まで湛えていた口元の笑みが消えていた。
”小谷さん...”
真菜は小谷が感情を持たないこの表情になった時どうなるか解っていた。
そして、小谷の口から出た言葉は真菜の予想通りの言葉だった。
「最近忙しくて、溜まってんだよね。処理しろよ。」
口調が命令口調に変わっていた。
小谷はおもむろに、椅子に座ったまま、足を広げる。
真菜はその小谷の行動で、何を要求しているのか解った。
”ここ、会社なのに....”
ただ、”なんでも券”を渡したという自覚も手伝い、真菜は小谷の要求を飲む事にした。
「してあげる。」
真菜は、小谷の膝頭の間に膝まづく。
ただ、その行為が小谷の感情に触れてしまった。
「は? ”してあげる??”何様のつもりだよ。」
小谷は侮蔑する様に真菜を問いただした。
”...酷い”
真菜はそう思ったが、小谷がどういう性格か百も承知だった。
「...させてください。」
小谷の足の間に膝まづいたまま、言いなおすしかなかった。
ただ、一度感情に触れてしまった真菜が、その程度の言いなおしでは小谷は許さなかった。
「何を。」
一言の返答だった。
”始まっちゃった....どうしよう...”
真菜は許しを乞う様に、小谷を見上げるが、小谷は許そうとする表情を浮かべていなかった。
真菜は覚悟を決めるしかない。
「...な、舐めさせてください。」
言葉を発した途端、真菜は自分の顔が羞恥で真っ赤になる感覚を覚える。
”言っちゃった....”
あまりの恥かしさで、小谷の顔も見る事が出来ず、髪で顔を隠しながら、真菜は小谷のベルトに手を掛けようとした。
「嫌だよ。 真菜に舐められるなんてごめんだね。」
はっとする返答だった。
真菜は、手を止め、恐る恐る小谷の顔を見上げた。
「今日は真菜じゃ嫌。 性欲処理係になってみろ。」
小谷は真菜に蔑みの言葉を吐く。
する事は一緒でも、はっきりとそう言われるのは、恨めしかった。
「...ど、どうやって??」
真菜は思わず聞き直す。
「そうだな...”私は性欲処理係です。よろしくお願いいたします”って言ってみろ」
小谷は真菜を女性として扱うのを停止させた様だった。
「...無理..」
真菜はか細く返答する。そして、予想通りの返答だった。
「無理って言わない約束だったよな。嘘つきか。この女。」
小谷は自分の欲望を遠慮なしに吐きだす。
真菜は許されないと悟ったのか、答えるしか無かった。
「...わ、私は....せい..よ...。」
あまりの恥ずかしさに真菜は言葉にならない言葉を話していた。
”性欲処理...なんて...”
真菜は屈辱で一杯だった。
ただ、聞き取りづらい発音に、小谷はさらに要求を強める。
「聞こえないんだよ! 性欲処理係っていう高尚な役目は真菜には無理か....係じゃ人間だからだね。」
小谷はそう言いながら、真菜の髪を掴むと、真菜に視線を合わせる。
「これからはちゃんと言う事聞くか?」
小谷が真菜に確認をする。
”...” 真菜は頷くしか無かった。
「言う事聞かないから、格下げな。 今日は ”性処理便器”で良いや。」
そう言い放つと、小谷は真菜の髪を離した。
”ひ、酷過ぎる...いくらなんでも....便器なんて嫌!!”
少し怒った表情をして、真菜は小谷を見上げる。
小谷は、その真菜の表情をみつめて満足したようだった。
「はやく、自己紹介しろ。」
小谷は命令を続けた。
”言わなきゃダメ??”
真菜は表情で小谷に訴えるが、小谷は無言で、顎をしゃくり、要求を辞めようとはしなかった。
「..私は.性..処理........便器です。」
真菜は小谷に従うしか無かった。
”私は...便器??”
自分で口にした言葉で真菜は自分の意識が飛びそうだった。
”いくらなんでも今日の小谷さん...”
脳裏が真っ白になりかけていた時だった。
小谷は自ら、ベルトに手を掛け、ズボンと下着を下し始めていた。
丁度、真菜の目の前に小谷のその物が現れた。
”...ああっ。”
何も言われる事無く、真菜がその物に近づこうとした時だった。
「咥えさせてやるから、口を大きく広げろ。 便器らしくさぁ」
小谷は、完全に真菜を便器扱いしはじめる。
真菜は怪訝そうにしながらも、言われた通り口を開けるしかなかった。
その途端、真菜の咥内に入りきらないほど、小谷は突き立て始めた。
「この便器、意外に気持ち良いなぁ。」
小谷はそう言いながら、真菜の咥内を弄ぶ。
”べ、便器なんかじゃ無い!!”
真菜はそう思おうとするが、入りきらない物を全く遠慮なしに、むりやり根元まで突き立てられると、
否定もできなくなっていた。
それと同時に、無理やり突き立てられた事で、”うっ”と真菜は思わず呻いてしまった。
すると、小谷は気遣ってくれたのか、一度真菜の咥内から、物を抜いた。
「...だ、大丈夫です。」
真菜は何時もの通り、小谷に返答したが、小谷は何時も通りの返答では無かった。
「この便器、詰まってんのか?」
その返答に真菜が驚いて小谷を見上げる。
ただ、小谷に、優しさの欠片も無かった。
「しゃあねぇな。ウォシュレット位、使えるんだよな。」
小谷は独り言の様に、真菜に視線を合わせる事も無く、物扱いの行動に移った。
”ウォシュレット...”
真菜の嫌な予感は当たっていた。
「ちょっと、そこの床に仰向けに寝てみろ。」
小谷は真菜の腕を掴み、オフィスと言えど、土足で歩く床に半分無理やり寝かせる。
「や、止めて....嫌!」
真菜は思わず口にしてしまうが、小谷は全く無視する。
それどころか、女性には決して受け入れられない行為を要求していた。
「ほら、今度は和式便器らしく、口開けろ。」
小谷はそう言うと、真菜に合意の確認も取らず、真菜の顔に跨り始める。
”ちょっっと....無理..”
真菜は顔を背けようとするが、小谷は力づくで、抑える。
”あっ...”
真菜は、自分の顔と唇に古谷の汚い部分が押しつけられる感触を感じる。
”こんなの嫌....”
今まで、見たことも、触れた事も無い訳ではなかったが、無理やり便器として扱われる行為は、
真菜の許容を超え始めてた。
ただ、小谷は、”なんでも券”を拡大解釈し、真菜の気持ちを汲んでいなかった。
押しつけられるだけでも嫌なのに、小谷はそれ以上の要求をする。
「ほら、ウォシュレット動かせよ!」
「無理....です....」
真菜は一度は拒否するが、小谷の威圧に逆らう事が出来なかった。
ただ、逆らう事のできない要求に真菜もまた興奮しはじめる。
”私...便器...”
何故か、興奮しはじめてしまう自分がみじめだったが、真菜は唇を開け、
ウォシュレットと言われた、自分の舌を小谷の場所に伸ばす。
”...便器が...便器だから舐めるの...”
真菜は、可笑しな錯覚と常識を逸した感覚になっていく。
舌を通じて、小谷のその場所の感覚が伝わる。
真菜は拒否する事もできず、舐めるしか無かった。
「ほら、ちゃんと、奥まで掃除しろ!」
そんな真菜の気持ちを汲んでか無視してか、小谷は、真菜にさらなる要求を始めた。