「無理なんていっちゃって! こういうの好きな癖に!」
小谷は笑いながら、真菜に声を掛ける。
「好きなんかじゃない!」
真菜は小谷を睨んだ。
羞恥に震える真菜に小谷は、5本ほどの綿棒の束を見せる。
「じゃあ、これ全部、突っ込んでみて、肛門に。」
爽やかな笑顔を小谷は浮かべながら、さらなる要求をする。
「は、入る訳ないわ。」
真菜は困惑する。
「じゃあ、抜いて見せて。」
また、どっちも選択できない選択をさせる気だった。
「そ、それずるい....」
真菜は許しを乞う様に甘えた声で訴えるが、小谷は許そうとはしなかった。
「じゃあ、コインで決めるってのはどう?表なら入れる。裏なら抜く」
それは、強制的な選択だった。
”自分で選択するよりまし...”
真菜はそう思った。
ただ、肯定も否定もしないまま、小谷はコインを床に投げていた。
コインを拾い上げた小谷は結果を口にする。
「裏だった。」
小谷はコインの出目など、確認していない。
ただ、裏だった。
「手は離すなよ。」
小谷はハンガーの手を離さない様に、指示したまま、ゆっくりと綿棒を抜く。
「だ、駄目....」
真菜は鳥肌が立つような排泄に似た感覚を味わいながら、目を瞑って耐えていた。
”自分で抜くよりまし....”
「み、見ないでね...」
手を動かすなと言われた指示を真菜は懸命に守りながらも、汚れているだろう綿棒を小谷に見られたくなかった。
ただ、小谷が素直に真菜のお願いを聞き入れる訳はなかった。
「あっ。ちょっと付いてる。」
小谷は真菜を煽る様に、綿棒の様をわざとらしく真菜に伝えた。
”ぜ、絶対だめ!!”
真菜は、小谷の手の綿棒を取り上げようとした。
ただ、小谷は綿棒を渡さない。それどころか、真菜に非難の声を上げる。
「なんで、ハンガーから手を話したんだよ!!手をもどせ。」
小谷は真菜を睨みつける。
「だ、だって、それ見せたくない。」
真菜は羞恥で顔を赤くしながら、必死に返答するが、小谷は動じなかった。
「自分でハンガーを掴んで無かったら、紐かなんかで、手首縛りあげて、尻出した格好のまま、
この会議室に置き去りにするのとどっちを選ぶ!」
小谷は、真菜を脅迫していく。
「じゃ、じゃあ見ないでね。」
真菜はそう言いながら、手をハンガーに戻した。
ただ、小谷は真菜の言う事を聞くつもりなど、毛頭ない。
「やだよ。じっくり見る。」
わざわざ、小谷は真菜の顔の前に綿棒を差し出した。
”よ、汚れてる”
真っ白な綿棒はなんと無く変色している様に見えた。
ただ、もうハンガーから手を外す事もできない真菜は、無言で目を閉じるしかなかった。
小谷も、真菜が、目を閉じて逃げている事が解った。
「汚いなぁ。この綿棒。」
必死に目をつぶる真菜へ、閉ざす事のできない聴覚で煽る。
「真菜。目を閉じてないで、しっかり見ろよ。汚い綿棒。」
小谷は催促する。ただ、真菜にしてみれば、到底見る訳にはいかなかった。
”もう無理....”
真菜は脳裏が真っ白になりそうだった。女性として許せない行為だった。
小谷はその真菜の羞恥を悟った様だった。
「見ないんだったら、もう一回、突っ込んで奥の方を掻きだすから、いいや。」
そう言って、真菜の真っ白な臀部に手を添え、実行に移そうとする。
”か、掻きだす...って”
「や、やめて!!」 真菜は会議室の外にばれない様に、声を押し殺しながらも、
必死に腰をふり、避けようとした。
「じゃあ、見ろよ。」
小谷は俯いた真菜の後ろ髪を掴むと、顔を持ちあげると、目の前に綿棒を差し出す。
真菜は困った様に眉間に皺を寄せながらも、汚れた綿棒を見なければならなかった。
”小谷さんに見せたくない...”
そう思いながら、二人は綿棒を凝視するしかなかった。
”む、無理....”
真菜はそう思ったが、自分の下腹が熱くなっている事に気付いていた。
”私...おかしい。”
止め処なく、流れてしまう自分に真菜は気付いた。
それは、小谷にもばれていたようだった。
「ほら、真菜は綿棒見てるだけで、目付きがやばくなるな。」
小谷は、綿棒遊びに飽きたのか、ごみ箱に綿棒を投げ込むと、次の行為に移った。
「その目つきの時って、下はべちょべちょだよな。」
そう言いながら、小谷は確認する様に、真菜の背後に回った。
ハンガーから、手を外す事のできない真菜は、明らかに漏れてしまっているその場所を隠す事もできず、
小谷に晒すしかなかった。
「ほら、外まで垂れてる...触る必要も無いって...エロいな。」
小谷は、真菜の女の場所を凝視しはじめる。
「え、エロくなんか無い。」
麻弥は必死に小谷の言葉を否定するが、体は従順だった。
”やばい.....出ちゃってる..”
真菜は否定したにも関わらず、小谷に凝視されてると思うと反応してしまう自分に気付いた。
もうそこは痛いほどだった。
そんな事はお構いなしに、小谷は壁際に寄せられていたパーティションを部屋の真ん中に移動しはじめる。
「な、なにするの?」
真菜は小谷の不自然な動きに戸惑いを覚えた。
確認された小谷は、真菜に軽く返答した。
「もっと、恥ずかしい事になったら、真菜は膝まで垂れるくらいになるかなと思って。」
小谷はそう言うと、真菜に子供の様ないたずらな笑みを浮かべた。
そして、小谷は携帯を手に取る。
「あっ一美さん? 悪いけど、第二会議室まで、お茶二つもって来てくれる? コーヒーが良いかな。ホットで。」
その小谷のやりとりで、真菜は自分に鳥肌が立つのを覚えた。
「僕、喉乾いちゃって! 大丈夫。パーティションで見えないから。 頭下げておいて、見えない様に!」
小谷はそう言って、真菜の背中に手を乗せると、パーティションで完全に隠れる様に真菜の姿勢を直した。
それは、剥き出しの尻を突き出す格好になる。
あまりのみじめな格好だった。
「ほ、他の人は無理!お願いだからやめて。」
真菜は、小谷にすがる様にお願いする。
小谷はそのお願いを聞いて答える。
「尻突き出して、余計エロなあ。その格好で無理と言って、一美さん来たら、膝まで確実に垂れるぜ。」
答えになっていなかった。
真菜は、他人がこの会議室に入ってくると妄想するだけで、膝が震える様に笑ってしまっていた。
”万が一見られたら....”
そう思うだけで、まだ来た訳でもないのに、小谷の言うとおり、溢れそうだった。
”絶対無理よ...”
真菜が隠れようとした時だった。
「トントン。」
会議室のドアをノックする音が聞こえる。
”き、来た....”
真菜は心が爆発しそうな羞恥を覚える。
ふと足元を見ると、自分のショーツが丸まって、足首に巻きついている。
そして、小谷の言うとおり、ノックの音と共に、内股に一筋、溢れ始めていた。
「失礼します。」
一美は紙コップのコーヒーを持って現れた。
小谷はパーティションで隠れている真菜の方を指差すと、
「そっちは、見せられない金額の資料があるから、その丸テーブルに置いておいて。」
ドアから入って直ぐの小さな丸テーブルを指差す。
「解りました。」
一美は小谷の指示に何の疑いも覚えず、了解する。
その物音を聞きながら、真菜はハンガーを掴み、尻を突き出したまま、必死に音を立てない様に、
震えていた。
”ば、ばれたら....こんな格好。”
嫌でも、自分の下半身を見てしまった。
恐ろしい羞恥が全身を駆け巡る。それなのに、嫌なはずなのに、自分でも確実に
解るほど、太ももまで溢れてきてしまう。
そんな真菜を知ってかしらずか、
小谷は、一美の配膳を待たず、パーティションの奥の真菜の元に戻った。
そして、事もあろうか小谷は、剥き出しの尻を撫ぜる。
”うううっ...”
声を必死に耐えながら、真菜は、羞恥と恐怖と戦うしか無かった。
撫ぜられている真っ白な臀部から、普段とは全く違う、強烈な刺激が体中を廻った。
”も、漏れちゃう...”
真菜は自分の膝が音を立てて震えているのではないかという錯覚を覚えながら、震えていた。
「ミルクと砂糖はどうします?」
一美の声が会議室に響き渡る。
その声に小谷は、一美の方へ戻ると、「ああ。いらない。」
平然と受け答えをした。
「失礼します。」
一美はそう言い残すと、会議室を後にする。
小谷は一美を見送ると、念のため、鍵を掛けた。
「あははは。真菜の顔、逝ってたぜ」
小谷は真菜の元に戻ると、第一声でからかい始めた。
「死んじゃうかと思ったんですよ!!」
真菜は、小谷を睨んだ。 ただ、睨みながらも、太ももをもじもじさせる。
小谷はそれに気付いたのか、確認する様に、真菜の性器を凝視した。
「ほら、太ももまで、垂れ出してる!」
しっかりと、閉じている両足の太ももの間に、小谷は指を差し込む。
普段なら、簡単には差し込めないはずだったが、潤滑油の役割をした真菜の物で、ぬるぬると指が動いた。
たったそれだけの行為なのに、真菜の体はどんどん反応して行く。
「直接触って欲しい?」
小谷は真菜の太ももを撫ぜながら、確認する。
真菜は肯定する様に頷く。
”早く触って!!”
そして真菜は心の中で叫んでいた。
ただ、小谷は直ぐには行動しなかった。
真菜の耳元に近づくと、小声で声を掛ける。
「じゃあさあ、代わりに”なんでもしてくれる券”発行して。」
小谷は意表を突く話をする。
「なんでも?券?」
真菜は、思わず聞き返してしまった。
「そう。嫌って言えない、僕の言う事をなんでも一回聞いてくれる券をあとで頂戴!」
小谷は笑っていた。
真菜は軽く小谷を睨む。
”そんな券無くたって、なんでもさせる癖に!!”
真菜はそう思ったが、もう体が限界だった。
「解ったわ。あげる。」
そう答える。それと同時に、小谷の指が、真菜のもっとも敏感な場所を捉え始める。
”ああっっつ!!!!”
真菜は脳内で叫んでいた。
ここが、オフィスで無ければ、かなりの音量で叫んでいただろう。
それを証明する様に、真菜の腰が、激しく跳ねる。
「や、やばいよぉ...逝く...」
堪えに堪えていた真菜は、絶頂にあっという間に上り詰める。
「も、もうだめ...指入れて..」
真菜は自分から要求していた。
小谷は何も言わず、真菜の要求に答える。
真菜は小谷の指の感覚に耐えられず、ハンガーに掛けた手を離し、会議室の床に崩れ落ちる様に、逝った。
崩れ落ちた真菜を小谷は優しく抱き抱える。
「気持ち良かった....」
恥ずかしめを受けた真菜の第一声は、あまりの気持ちよさを小谷に伝えることだった。
その時は、まだ自分が発行すると約束した券の重みを真菜は解っていなかった。