真菜は、自分の臀部に古谷の手のひらが蠢く感覚を我慢していた。
「..無理。」呟いてみたものの、状況は変わらなかった。
必死にハンガーに掴まる両手に力を込めて我慢するしかなかった。
小谷の手は、電車に乗ってい時より、強引だった。
スカートの上から撫ぜていた手は、タイトスカートの裾を捉える。
半ば強引に、真菜の腰の位置まで、たくしあげようとしていた。
「..駄目です!会議室です。」
真菜は振りかえり、小谷を確認しながら、止める様に声をかける。
ただ、小谷は真菜に視線を合わせようとしなかった。
「声を出すな。会議室だって声出したら誰か入ってくるだろ?」
全く無意味だった。
”諦めるしか....”
小谷のなすがままにさせるしかなかった。
”会議室で....脱がされちゃう”
真菜は真菜で、そう思うと自分が興奮状態になっていく感覚を止められなくなっていた。
そう思っていると小谷は、露骨に真菜の内腿を撫ぜあげる。
鳥肌が立つ感覚に真菜は自分の体が反応してしまう感触になっていた。
真菜は、内腿を触られない様に太ももをしっかりを密着させる。
ただ、小谷はそんな事はお構いなしだった。
スカートの内側から、腰まで手を差し込むと、真菜のストッキングに指を掛ける。
「...脱がしちゃだめ..」
小声で真菜は訴えるが、小谷の手は止まる事は無く、足首まで一気に引きずり下した。
”脱がされた....”
恐ろしいほどの羞恥が真菜を襲った。
慌てて、ストッキングを履きなおそうと真菜は懸命になった。
ただ、小谷は許さない。
「ハンガーから、手を離しちゃダメって言ったはずだよ。」
小谷は真菜の腕を掴んだ。
「..だってこんな所で脱がそうとするなんて..」
真菜は小谷を非難する。
「言う事きかないと、手錠掛けて僕だけ帰るけど平気? あっもちろんパンツは下してね。」
小谷は真菜にそう言った。
”手錠...”
真菜は自分が下半身を裸にされたまま、この会議室に取り残されている自分の姿を想像してしまった。
”誰かが来たらどうするのよ...”
そんな想像をすると、体が痺れるほどの羞恥が体を駆け巡る。
「...」
真菜はストッキングを足首に巻き付けたまま、ハンガーに手を戻すしかなかった。
小谷は、納得させた真菜の内腿を撫ぜる。
ストッキングの上からでない、柔らかい皮膚の感触を味わう様に撫ぜていた。
”...もう無理”
真菜は、立っている事も出来ないくらいの感覚が体をめぐっていた。
小谷はその感覚を確認できていた。
「真菜..興奮してるじゃん。こういうの好きだったんだね。」
小谷は真菜と視線を合わせる。
「好き..って。好きじゃないです...」
真菜は否定する。
そんな返答に小谷は笑っていた。
「ショーツが、びちゃびちゃだよ。ちょっと濡れて染みってレベルじゃないけど?」
小谷は、真菜の体の反応を弄ぶ。
「嫌...言わないで..」
真菜は、言われたくない体の反応を指摘されると、余計にその部分に痛いほどの熱さを感じてしまう。
「ああっ..あ。」
真菜はショーツの間から、小谷を指が滑りこんで来る感触を認識すると、思わず声が漏れる。
ただ、小谷の行為を認識すると、慌ててしまった。
「や、止めて...」
ただ、ハンガーから手を外す事を許されていない真菜は、そう言うしか無かった。
小谷の指は、真菜のそこを愛撫する動きでは無く、真菜の感情の残骸を掬い取ろうとしていた。
「ほら、見ろよ。これ。」
小谷は真菜の顔の前に自分の指を差し出した。
小谷の中指がテラテラとひかり、指先には相当量の真菜の残骸がまとわりついている。
真菜は必死に視線を逸らすが、小谷はネバ付いたその液体を弄ぶ様に、伸ばす。
真菜は自分のその液体が小谷の中指と親指の間で蜘蛛の糸の様に伸びる光景を見せつけられてしまった。
「どんな匂いだろう...」
そして、そのまま、小谷はその指を自分の鼻に近づける。
真菜は、必死に視線を外す。
”耐えられない...”
さっきまで、もう限界と思っていた羞恥はそれ以上の羞恥で塗り替えられる。
拒否する事もできない凌辱に、真菜は自分の膝が小刻みに震えてくるのが解った。
「真菜...膝がガクガクしてるじゃん。」
小谷は真菜の膝の揺れに気付いた様だった。そして真菜をさらに煽る。
「うわ...ショーツから漏れてきた...」
真菜にもその意味が解っていた。
薄手のショーツではもう抑える事の出来ないほどの量を真菜は出していた。
そして、膝の震えを止めようと、太ももを閉じる行為で、ショーツが捩れ、太ももに垂らしてしまっていた。
「搾れそうだな..」
小谷はそう言いながら、真菜のショーツに手を掛ける。
真菜はもう拒否する余裕もなく、なすがままであった。
スカートは腰までたくしあげられ、ストッキングと、ショーツは、足首に巻き付いたまま、
真っ白な尻を剥き出しにし、真菜は必死にハンガーを掴んでいた。
「触っても無いのに、どんだけ出すんだよ。」
小谷は楽しそうに笑っていた。
真菜の長い髪を小谷は掻き上げると、首筋を撫ぜ始める。
もう片方の手を、真菜の胸に向けた。
「気持ちいいだろ? これ...」
小谷は真菜の耳を甘噛みしながら、首筋を撫ぜる。そして、ブラウスのボタンを外す。
ブラウスのボタンの隙間から、真菜のブラのカップが覗くと、指で隙間を作った。
「見えてるよ...乳首。」
小谷は首筋の愛撫を続けながら、真菜の乳首を凝視した。
「..見ないで。」
真菜はそう言いながらも、自分の胸の先端が固くなっていく感覚を覚える。
「乳首..触っても良い?」
小谷は、拒否もできない真菜に確認する。
「....」
どの様に返答すればよいか解らないまま、真菜は小谷の首筋の愛撫に耐えていた。
「あああっ..だ、だめ..」
ブラの隙間に古谷の指が差し入れられ、転がす様に乳首への愛撫が始まった。
真菜は立っているのが苦痛になり始めていたが、小谷はそれを許さない。
真菜を見つめると、軽く喘ぎ始めた真菜の唇を奪った。
”...もう無理。”
真菜はそう思った。
首筋と、胸から強烈な刺激が伝わる。
そして、自分の口腔内には、小谷の舌が踊っていた。
脳裏が真っ白になっていた。
そのまま、時間が止まっているかの様に長いキスが真菜を襲った。
溶けてしまいそうな感覚に陥いりそうな時、突然、小谷が真菜から離れる。
そして、真菜を煽る様な声を掛けた。
「真菜の事だから、漏らしてるだろ?」
その言葉に俯く真菜の顔を小谷はまざまざと凝視する。
そして、小谷は真菜の後ろに回ると、真菜の足元にしゃがむ。
「まじ? 触っても無いのにこれ? ..太ももまでねぇ」
「み、見ないで!!」
露骨な小谷の言葉に、真菜は拒否をするが、真菜は自分でも解っていた。
隠す様に合わせようとする両足の太ももが、自分の体液で、ヌルッとした感覚があった。
”もう無理....”
真菜は自分の体の制御がきかなくなっていた。
「さ、触ってください...」
呟くように、真菜は小谷に要求してしまう。
”な、なに言ってるの...私..”
真菜は自分の言葉にさらに欲情してしまった。
ただ、小谷が、真菜の要求を受け入れようとはしなかった。
「じゃあ、これ。」
真菜は小谷に視線を向ける。
「あっ!!」
小谷は、真菜に綿棒を差し出していた。
”....これって。”
真菜は、その綿棒がどの様な物なのかを理解していた。
以前、小谷からふざけて言われた事があった。
その時の小谷の要求は、その綿棒をお尻の穴に入れろというものだった。
その時は、そんな事できないと断っていた。
「い、嫌って言ったはずよ...」
真菜は小谷に恨めしそうな眼を向ける。
「じゃあ、今日はこれでおしまいね。 僕は帰るから!」
小谷は、笑いながら、会議室から出ていく素振りを見せる。
それが、本意ではないと真菜は知りつつも、止めなければならなかった。
「ま、待って...」
真菜はそう言うしか無かった。
その言葉を待っていたかの様に、小谷は無理やり真菜の手に綿棒を渡した。
そして、小谷は特等席と言わんばかりに、腰をおろしながら、真菜のその場所を凝視していた。
「や、やらなきゃダメなの....?」
真菜は羞恥にこらえながら、小谷に確認する。
「僕がやれって言ってる。」
小谷の返答はそれだけだった。
”こんな姿見られたくない....”
真菜はそう思いながらも、自らの意思で痴態を演じ無ければならなかった。
あまりの羞恥に脳裏が真っ白になりながら、綿棒の先を自分の肛門にあてがう。
そこは、その前の器官から垂れてくる液体によって、何の違和感も無かった。
「はやく突っ込め。」
小谷が、まるで物を扱う様な口ぶりで、真菜を催促する。
「そんな言い方しないで....」
真菜はそう言いながらも、手に持つ綿棒に力を入れる。
本来入れる場所で無い自分のその場所を犯す様に、綿棒の頭が埋没した。
”入れてる...”
真菜は自分の穴にその感覚を覚えた。
”恥ずかしい.....”
その行為だけでも恥ずかしいのに、小谷はその状況を凝視していた。
「い、入れました...」
か細い声で、真菜は自分の痴態を小谷に報告する。
その自分の声が脳裏をめぐる。
”好きな人に見られてるのに...綿棒を自分で、お尻の穴に入れました....”
決して口に出せない、そんな文言が脳裏を廻った。
ただ、真菜のそんな羞恥を無視する様に、小谷の要求は止まらなかった。
「根元までぶちこめ。」
それは、女性に対する要望では無く、凌辱とも取れる命令だった。
「で、できません。む、無理。」
真菜は首を横に振って、それだけは拒否する。
そんな事は出来なかった。
「じゃあ、手伝うよ。」
小谷はそう言うと、真菜の感情を無視して、綿棒を指で押しこんだ。
「あつあああっ..」
真菜の口から嗚咽が漏れる。
”そ、そんな奥まで...”
自分の体が串刺しにさせる錯覚を覚える。
電流に似た感覚だった。
「あと、何本か入れる?」
小谷は真菜をまるでおもちゃの様に扱い始める。
「ゆ、許してください...」
真菜は小谷に懇願していた。
もう羞恥が苦しくて、何もできない感覚だった。
小谷は、真菜に諭す様に話しかける。
「解ったよ、真菜。 抜いて良いよ。けど、抜いた綿棒見せろよ。」
それが、どの様な事か、真菜は想像してしまった。
「む、無理!!!!」
悲鳴に似た拒否の言葉が、真菜の口から溢れた。