骨髄移植ドナーになりました。〜骨髄移植体験記〜

 

確認検査

(2006年11月28日)

確認検査の日。今日からスタートになるか、今日で終了になるか、どっちだろう?

午後1時の待ち合わせに10分前に到着。入口でコーディネーターさんを発見!てきぱき・ハキハキしていそう。すぐに会話ができる雰囲気っていいな。2人で相談室のようなところへ。調整医師が既に待っていた。簡単にあいさつを済ませ、時間前だったけどすぐに本題に入った。

 

「説明書」に沿ってのコーディネーターさんからの話だ。

確認検査での血液検査の結果は1〜2週間で届き、最終同意に進むかどうかの連絡は2〜3週間で届くそう。早い場合もあるけど、今回の件は急ぐという指定はないみたい。遅くても2ヶ月後までには連絡が来るらしい。

 

スケジュールのうち骨髄採取の日は患者優先で決められる。一応、仕事が立て込む年度始めにかからないようにと伝えた。その他の、健康診断や採血等は多少ずれてもいいらしい。

 

また、自分の住んでいる地域近隣の骨髄採取可能な病院は3つとも採取日は木曜日が原則だそうだ。ということは、水曜日入院、木曜日手術、土曜日退院。どこがいいですか〜と聞かれたので、どこでもいいけど…と言いながらいろいろとこちらの小言を聞いてもらい、採取する場合の病院を2つに絞った。

こんなのもう聞いてもいいの?

 

骨髄採取は患者の体重で決まる。15ml/kgだそうだ。必要以上多くも採らないし、負担にならないようにするという。

骨髄は太い骨ならどこでも作られている。年をとってくるとだんだん作られなくなってくるみたい。そして、腸骨はよく作られている場所らしい。

腸骨には2〜6ヶ所の皮膚上の穴からそれぞれ数十ヶ所刺しなおしてとる。

「ボールペンの芯くらいの針でそれだけ刺して骨がボロボロにならないのですか?」と一番疑問に思っていることを聞いてみた。

「骨にはすぐに埋めていく力があるので大丈夫です」との回答。説明書には書いてあるけど、やっぱり生の声で教えてもらえるとありがたい。

 

針が折れる事故についても聞いてみた。過去にも事例はある。ただ、昔は何度も使い勤続疲労をおこして折れることがあったらしい。今は使い捨ての針なので常に新品でそういうことはないみたい。

 

HLAの型についても聞いてみた。親子ではやっぱり合致することは少ない。配偶者から1対もらうしね。兄弟間では合うことは多い。それでも確立の上では4分の1。

血液型は子どもと大人で何かしら違うらしい。本題ではなかったので詳しくは聞かなかったけど、「子どもの血液」が徐々に「大人の血液」に変わっていくそうだ。しかし、HLAは赤ちゃんとなったときから決まって不動だという。もうちょっと聞いてもいいかなと思ったが…。

 

患者の「前処置」についても話をしてもらった。ドナーは「手術」という感じだが、患者は骨髄を静脈に点滴するだけなので、そんなに大変ではないみたい。しかし、その「前処置」で体内の白血球をなくしていくのでとても大変な状態になるらしい。ただ現代の医学では、白血球は「全く0」にしなくてもいいみたい。それでもつらい状況には変わりはないだろうけど。

 

採取中の気管への管挿入と導尿についても説明をうけた。まぁ、全麻中なのでどうとも思わないが。骨髄移植ではない手術では麻酔をせずに管挿入をするみたい。患者は痛そう。

導尿は全麻中にとってしまう場合と後からの場合とあるらしい。できればとってほしいなぁ。でもあとの小便がたいへんか。

 

2回移植した人は200人もいるそうだ。選ばれやすい人っているのかな。できれば何回でも提供したいな。

 

血液検査の段階で血圧を測った。最初に152を出してしまった。2回目で136/92。下限がちょっとひっかかった。できれば90を下回りたかったみたい。腕を換えてやってみたが高いので、結局136/92を採用することになった。高めの血圧にちょっとショック。

 

帰り際にコーディネーターさんに家族の同意のことを聞かれた。「妻は一緒に登録しようと思っていたんですよ〜。でも、ぼくが骨髄移植してみての感想を聞いてから登録するみたい」「母はダメとは言っていない。それなりに詳しいようだ」とそのままを話した。やっぱりコーディネーターさんはその辺が気になるみたい。

 

とりあえず、1週間後の結果待ちだ。