骨髄移植ドナーになりました。〜骨髄移植体験記〜

 

適合の通知

(2006年11月4日)

連休2日目。家族で外出して帰宅すると、ちょうど郵便配達員が家のポストに手紙を入れるところだった。

「これは折り曲げてはいけないようだから」と車から降りた自分に直接渡されたのは、A4用紙がそのまま入るサイズの封筒。表書きには朱書きで「重要」「親展」のほかに、「骨髄移植」「初期コーディネート」の文字も。

「ついに来たかー」という思いと「意外に早かったなー」という思いが入り混じった。

でも、ものすごくワクワクする。人の役に立てるんだー!!!

 

早速、郵便物を開封し中を確かめました。やっぱりそう。

骨髄移植のドナー候補者に選ばれたとのこと。

 

自分の気持ちは受ける気でいっぱい。同時に、自分や妻の仕事に都合がつくか不安がよぎった。

 

ただ、書類をよく読んでみると、確認検査まで早くても2週間、遅い場合は10週間程かかり、確認検査の結果が出るまで1〜3ヶ月かかることがわかってきた。まだまだ先の話のようだ。

 

また、並行して最大5人までドナーの選定がされているそう。「候補者」ってこういうことか。もしかしたら、自分は提供者にならないのかもしれない。

 

妻には話したものの、友人らに話すのは、自分が第一の候補として選ばれてからでもいいかなとも思い、こみ上げる気持ちをしばらく胸にしまうことにした。

 

同封されていた問診票に記入しながら、なんて自分は良い身体なのだろうとつくづく思った。

100回以上してきた献血もそうだけど、「できる身体」に感謝。親に感謝。現在に感謝。すごくそう思う。

 

書類を読んでも、腰に針を刺す痛さにあまり怖さは感じない。献血のときは今でもまだ自分の腕に針が刺さる瞬間や刺さっている状態を怖くて見ることができないのに、刺されること自体は大丈夫。それ以上に、尿道カテーテルや気管支へ管を通すことの方が想像しただけで痛そう。

 

封筒に入っていた骨髄移植の説明書きは2度じっくり読んで問診票等を記入し、翌日、早速記入した問診票を送付した。