就労継続は無理でした・・・

就労-1と就労-2で4年間頑張りましたが、高次脳機能障害者にとって上司が代わることや、仕事の内容が変わることによってパニックが起こります。

ジョブコーチがついて最初の2年間は上司の指導の下、午前10:00〜12:00まで、午後は14:00〜16:00と仕事の内容も一緒でした。
高次脳機能障害者をとても理解していただけていました。

3年目に入り、上司が変わりました。
障害者にはとても優しく理解を示して指導してくださいましたが、不況のせいもあってか息子にしか出来ない仕事が少なく、一般のパートさんがその仕事をするようになり、息子は別の仕事を与えられました。勤務時間もとりあえず10:00〜と決まっていましたが、仕事のあるときに上司から8:30からとか、9:00からとか1週間のうち3日くらい変更がありました。息子は上司や会社から電話がかかってきてから会社へ出勤することはなんとも思わず、当てにされているんだからと喜んで電話を待っていました。

切り替わった仕事は最初はその上司の下、根気良く指導をしてくれましたが息子は上手く飲み込めません。それは仕事の内容がその日によって違うその場で言いつけられる仕事が増えてきましたが、機転が利きません。
上司も今までの息子の仕事内容も見てきて、全く高次脳機能障害を知らないわけではありませんが、同じ内容の仕事以外、普段の息子との会話から簡単に健常者扱いをします。話せば分かるし、理解できる息子さんですと言われました。が・・・

高次脳機能障害者は会話も、返事も、挨拶もきちんとできますから、初めての人には障害の内容は理解してはもらえないと思います。
息子が中々上手く指導をできなくなった上司は親の私に相談の電話を、「専門家に来ていただいて息子さんの指導をしてもらえないだろうか」と、早速ジョブコーチの方に相談、2度目のジョブコーチ制度を使わせていただき、職業安定所を通してもう一度専門家や職員の方と面談、その結果すぐJCに入っていただけました。

約1ヶ月間軌道修正をしていただくために指導書を新たに作成、何とかその仕事を変えずにできるように指導をしていただき、「今週の金曜日が最後にJCが入りそれで終わります、明日からは1人でできると思います」とJCから電話をいただきましたが、その日の夜JCから又電話は入り「お母さん、せっかく指導書を作成して指導しましたが、また今日から仕事の内容が変わっていますので、もう少し入ります」と。

そんなことが何度もあり、JCの指導方法も役に立たなくなってしまいました。会社と親とJCと職業安定所の専門員と話し合った結果、「お母さんの気持ち一つです、息子さんはこのまま仕事を今の会社で好意的に雇って頂いても、頭が混乱することと、勤務時間も電話がかかってきたら会社へ出勤するなど、高次脳機能障害者には無理かと思います」と言われ、お金も欲しいが、トラブル解消は度重なると思い、4年間お世話になりました会社を辞めることにしました。

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平成21年3月末日