屋久島フィールドワークに参加して

 私は、今回、屋久島フィールドワークに参加して、さまざまな人と出会い、いろいろな体験を通してたくさんのことを学ぶことができ、ふだんのバイトの時間に追われる忙しい生活とは違うすごく有意義な一週間を過ごしながら、自分を見つめ、感性を磨き、環境などに対する考えをより深め、少し成長することができました。役場の有馬さんをはじめ、多くの方々に親切にしていただいてとても感謝しています。本当にありがとうございました。台風が来ていたこともあって、測候所の片付けと清掃が十分にできなかったことを反省しています。
 フィールドワークを終えて、送っていただいた図説「屋久島」を読み返してみると、屋久島に行くより前よりもよく理解することができました。実際に体験することは大切だと思いました。また、フィールドワーク参加のために書いた自分のレポートを読み返してみると、どれだけ自分が、無知だったということ、知ったかぶってえらそうなことを書いていたことを恥ずかしく思いました。私が思っていた以上に屋久島の人々は屋久島の未来に真剣でした。屋久島が好きな人ばかりだなぁと思いました。役場の人が、廃油セッケンや燃えないごみの処理の仕方など、率先して環境をよくするために働いているのが、他地域に住む私にとって羨ましかったです。また、産業の発展と自然保護は深く関係していて上手にバランスとっていくのは難しいことも知りました。そして、屋久島の自然を破壊する原因は私達のような外部の人間の浅はかな行動ではないかと思いました。だから、屋久島を訪れる人々の自然保護に関する意識を高めることが必要だと思いました。
 フィールドワークを通して一番よかったことは、花山歩道の杉の原生林に入ったり、実際に山の中を歩いたり、野生動物を観察したり、植物に触れたりと、自然の中に溶け込み、一体となって、屋久島の広大な自然を肌で、五感すべてを使って全身で感じることができたことです、また、さまざまな人達との出会いも忘れることができません。めんどくさがりな性格ですが、ずっと連絡をとって仲良くしていきたいと思っています。
 来年開催するにあたって考えて欲しいことは、片付けと清掃です。やりっ放しで帰ってきたことは心が痛みます。日程については、多くなかったと私個人は思います。しかし、まとめをする時間を足りませんでした。前期と後期に別れたいたのは、いろいろ興味があったのでよかったです。自由研究みたいなものがあるといいと思いました。今回は生物系の学生が多かったので、もっとさまざまな分野の学生が集まるとおもしろいけれども、そうすると、今回でも生物に関する知識の個人差が目立ってもどかしく思う場面がしばしばあったんぼで内容を変えるなど工夫が必要だと思います。施設の設備や毎日の食事、温泉の手配などは十分なものでした。
 屋久島から自分のフィールドに帰ってきて、またいつもの忙しい生活に戻ってしまいましたが、屋久島で学んだことをこれからの学習にいかし、自分の地域の自然を守り、フィールドワークに関係する職業につきたいと思います。今回をお客さんとして屋久島に行ったような気がするので、次は屋久島が大好きな人として訪ねたいと思います。フィールドワークに参加できて本当によかったです。ありがとうございました。1回生のメンバーの写真を同封します。

1999年8月24日  猪飼 京子(愛知教育大学生物学教室3年)


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