札幌在住の読者の方から、「ひとひらの恋が降る」
に対してこんなお手紙が届きました。(以下要約)
〜札幌(北海道)の中学生は「したっけ」なんて
使いません。「なまら」もふざけて使う程度です。
語尾に「だべ」をつけるのは一部の男子だけです
(格好悪いからです)。みんな標準語を使っています。
全国の読者の人に誤解してほしくないので、先生が
本当はこのことを知っていて、わざと北海道弁を
書いているのだとしたら、やめて下さい。それか、
「本当はちがいますよ〜」と表してください。〜
むむ…困りましたね(汗)。
というのも、私は近所のショッピング施設などで
中学生が「したっけ」「なまら」「〜だべさ」と
普通に使っているのをよく耳にするからです。
アシさんたち(生まれも育ちも札幌っ子)に聞いても
普通に使ってたっぽいので、本当のところは
どうなのかわかりません。
なので、「本当はちがう」とも言えないのです。
学校によってもちがうと思いますし。
住所を見ると、札幌の中心部(かなり都会!)に
お住まいのようなので、同じ札幌でも私の住む郊外
とは雰囲気が全然ちがうのかもしれませんね。
昔、関西弁の作品を描いた時は、関西出身の編集さん
数人から「こんな関西弁はありえない」「こんな言葉
づかいしない」とつっこまれたことがありました。
そして改変された関西弁は、逆に私から見ると
「こんな関西弁、今どきの女子高校生は使わない…」
という感じのものだったのですが。
そんなわけで、この読者の方の気持ちもわかります。
方言漫画って、むずかしいですね。
地方によっても、それこそとなりの学校とかになる
だけでもちがいますし。ほんとむずかしい。
…というわけで「ひと恋」も札幌在住の方が見れば
いろいろと「ちがう!」と感じる部分もあるかと
思いますが、“札幌(の郊外)の、方言がややきつい
地域にある(架空の)中学校のお話”という設定で
読んでいただければと思います。
何卒よろしくお願いします。
※ところで「ひと恋」1巻で、颯がバレンタインの
チョコをたくさんもらって「なまらだ〜」と言って
いるシーンがありますが、誤用です(汗)。
やぶうちの夫(札幌出身)に指摘されました。
(マイナスイメージの時にしか使わないそうで。)
いつか訂正しなきゃと思っていたので、この機に
ここでおわびして訂正いたします。 |