職場復帰後 9回目の外来


2006年 1月10日 今年の冬は例年よりも寒いですね。

2年前は入院から1年が始まりましたが、おかげさまで職場復帰してから、初めての正月をむかえる事が
できました。(年末年始の休みも家族と過ごすことができました。)

外来結果ですが、おかげさまで、良好でした。

次回の外来は、2月下旬の予定です。




日本のがん医療を問う!という番組を見て

NHKスペシャルで日本のがん医療を問うという番組を見て、
他人事ではない気持ちになりました。




(番組内容は)

地域や医療機関によって、提供されるがん医療の質に格差があることが大きな課題となっており、
こうした中で、納得いく治療を受けたいと患者や家族は望んでいるが、客観的で正確な情報が少ないことから
治療の選択に迷う人も多く、どうすれば患者は、安心して納得いく治療を受けることが出来るようになるのか
といった内容を、医師とがん患者さんがそれぞれの立場で議論されていました。

最後まで見ましたが、問題の解決にはまだまだ難しいと感じました。




私自身もがん患者の一人ですが、確かに病院側の説明は一方通行のような気がするときがありました。

このような治療をしなければ治りません!というような説明をうけました。

本当にそうなのか?
移植をしないと治らないのか?
なぜ危険をともなうまでの抗がん剤の投与が必要なのか?

今、思い返しても、疑問が残ります。



患者の立場から言えば、そうしないと治りません!と医師(医者)から言われれば、そうだと信じます。

でも、その言われている事実が古い教科書の内容のままの場合が、(情報が古いまま)ありうるという事実には
驚きました。

一生懸命に治療をして下さっている医師の方々の問題ではなくて、これは、日本の医療制度の問題だと思います。
閉鎖的な体質と情報開示しない体質にあるのではないでしょうか。

同じがん患者として、本当に他人事ではない気持ちです。

現実に、がん医療の質に格差があるなんて、病院選びで人生が変わるかもしれないことと同じです。
ある病院に行けば助かり、ある病院では助からない、そんな現実は残酷すぎます。

もっと政治的にしっかりとした政策をとり、真剣に取り組んでほしいと思いました。

医療の質に格差があってはならないと思いました。