自宅療養から職場復帰までの期間について

退院時は、血小板の回復が極めて悪かったです。

2万/μl前後しかなくて(平均値は15万〜35万個らしいです)、
日常生活においても、色々と制限がありました。

具体的には、排便時にリキまないとか(脳の毛細血管がきれると、危険だから)、
打ち身に気をつけるとか、(入浴時にすべって転ばないように気をつけるように)、

かきむしりすぎない(皮膚に傷をつくらない)等。

ゆっくりとした動作をしていました。

移植後1年経過した今でも、約10万です。移植時に幹細胞の数が少なかったため、
これ以上の回復は難しいのではないかなあと主治医から言われました。

今のところ、日常生活において支障がないので、気になりません。

 

(副作用)手足の爪のはがれ

副作用で、手足の爪がはがれてしまい、とても、不便な思いをしました。

寝ていて、爪をタオルケットとかに引っ掛けてしまったときは、
飛び上がるぐらい痛かったです。手袋と靴下を履いて寝ていました。

また、ちょっとかゆいところを掻くにも掻けず、隔靴掻痒の思いでした。

 

(副作用)むくみ

足がむくみました。

ふくらはぎから足の先まで、むくみでパンパンになりました。歩くのも、
靴も履くのも
つらい感じでした。

 

(副作用)味覚障害

何を食べても、だし系の味がわからなくなり、こんな感じの味だったかなあと思い出しながら、
食事をしました。

 

(副作用)脱毛

毛根もなくなってしまったため、スキンヘッドのまま、毛が生えてきませんでした。

移植後、1年経過後、最近になって、ようやく毛根が出来始めました。

05年07月現在の髪型は丸刈りの坊主頭です。(マルガリーマンになっております。)

 

 

会社員として職場復帰までの葛藤

 

(実際の問題点として)

病気になる前までの職務遂行ができるのか? 体力的には厳しい(無理)と思いました。

病気前までは、私自身、営業として外回りをしていました。

移植後は身体が疲れやすくなり、長距離、歩くことが難しいと思いました。

自分だけは違うのではないか?安易な気持ちで大丈夫だ!!と思ったりしましたが、

がん細胞を絶滅させる抗癌剤の副作用には、勝てませんでした。

 

それならば、事務作業(内勤)で、1日作業し続けられるのか?

私自身、民間の会社に勤務しており、半日勤務制度があるにはあるのですが、

休職から復職する場合には条件的に半日勤務制度は適応できませんでした。

 

急に復職すると言っても、

私自身が長期休職していたので、人員を補充した関係もあり、
すぐに元の職場に戻れるとは限りませんでした。

 

(残念ながら、会社は所詮、会社だと思いました。)

無理をして仕事をしてきて、病気になった場合、病気になった時点では
同情の言葉をかけてもらえますが、その後、時間か経つと会社の方々は、他人です。

 

復職に関しても、その時の上司にかなり左右されるもんだと実感いたしました。

 

その時の上司が、会社に対して、発言力がある場合だと、すんなり、復職できます。

 

すでに定年退職が近くて、引退される日が近い上司であれば休職している病人のことなどよりも
上司自身の今後の人生が気になるはずです。

そのような方に、色々なお願い事をしても、会社に対して発言力がないために

休職している部下のことなど、ただ面倒くさがれれるだけだと思いました。

会社員として働きたいという意思表示だけでは、簡単に復帰できない事実に直面し、

悩みました。

さいわい、周りの職場の方々も動いてくれて、同じ部署の内勤として、復帰できました。

 

(その他、色々な葛藤)

直接ではないですが、間接的に、会社の他部門の方から、きついことも言われました。

『病気になったのは、君の健康管理の甘さでしょう。』とか

『お前はもう復帰できないと思っていた。』と言う方もいました。

それだけ、民間の会社は精神的に、ギスギスしているのだなあと思いました。

 

本当は退院半年後には、職場復帰できる状態まで回復していましたが、

会社都合で4月からの復帰となりました。

今、思えばあせっても仕方のないことで、ゆっくりできてよかったと思います。