9月15日、台風接近にもかかわらず秋晴れ良風の博多湾では、恒例の修猷館OBヨットレースが開催されました。現役諸君の周到な準備の下、孫ほども年の違う女性クルーに顔もゆるみっぱなしのOBや、沈の恐怖におびえながらのOBなど、それでもNNE3−4米の順風に、一応無事にレース海面まで到着しました。第一レースはリコールもなく(実はかなり余裕があった)スタートし、上マークまでは各艇見事な帆走ぶり、と思ったら上マークではトップ艇がマークタッチ、現役の監視が厳しく警告するも全く無視。下マークでは、別のトップ艇がマークを誤認して順位を大きく落とすなど波乱に満ちたレース展開となりました。第2レースから出場のOBは、スタート後勘がつかめず一人あらぬ方向に走って大きく水をあけられ、年の功の決断力で強引にサイドマークを省略、見事2位でフィニッシュするも栄誉のリタイア、スポーツマンシップの手本を見せてくれました。今回は修猷OB戦では初めてのスピン使用レースでしたが、各艇スピントラブルもなく接戦を繰り広げ、結局、レース現役の実力に加えて、孫娘クルーを得て張り切った古参OBが総合優勝を飾りました。
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