経営の町医者」手島伸夫 「医療ビジネス・マネジメント」研究


                 
『 医者は、経営能力が十分あるのです!』


  医療は
問題解決の連続です。その意味で経営と同じです。ただし、使う道具が、「メス⇒計算機」などに代わるだけです

、病院・診療所の「町医者」


  私は、病院・診療所の「町医者」、つまり「かかりつけ医」と考えています。それは日常的に、いろいろな話を聞きながら、単に病気である「経営状態悪化」について、
  必要な判断・処方をするだけでなく、健康を保つためのメタボ対策(=費用の増大)や栄養摂取障害(=医業収入の減少)などを防ぎ、少しでも健康で楽しく仕事ができる
  アドバイスをしてゆきたいのです。

2、医者は問題解決の連続である
 
  このように経営コンサルタントの仕事を記述すると、「医者の仕事」と同じではないかという感想をお持ちに
  なる方が多いのではないかと思います。全くその通りなのです。
  医者は、痛みや不快感を訴える患者の話しを聞きながら、その原因を探ってゆきます。その時の問題解決
  の方法は、「分析−総合、因果関連、仮説と検証」という「科学  の方法」を使っているはずです。
   たとえば、腹痛を訴える患者には、ツリー構造のような関連を考えながら原因を追及して、処置をしている
  はずです。
    このことは、経営コンサルタントも同じなのです。医業の損益が悪化して、このままでは赤字出血で倒産
  しそうな医療機関があれば、その最大の問題が「医業費用の問題」なのか、「医業収入の問題」なのかを
  分析します。
  分析とは、「分けて整理する」ことですが、「分ける」ことが「分かる」ことに繋がるのです。


3、経営とは何だろうか

  「経営」という用語を辞書で調べると、「力を尽くして物事を営むこと」と書いてあります。つまり、経営は利益
  を出すことではありません。ですから、利益を出さない自治体やNPO、宗教団体、さらには医療組織にも経
  営が必要なのではないでしょうか。問題は、「力をどこに向けて営むのか」ということですが、それは「組織の
  目標」に向かって、組織の構成員が力を合わせることではないでしょうか。そんな風に考えれば、医業の経
  営もやるべきことが明確になってくるはずです。


4、医者はどうやって医者になったのか

  世の中では、「運転手の仕事は運転を通じてお役にたつこと」だと言われます。同じように、「料理人の仕事は料理することにより人々を幸せにする」ことであり、「画家の
  仕事は絵を描くことにより人々にゆっくりとした空間をつくること」です。「医者の仕事は患者を健康にすること」です。では、「経営者の仕事は経営をすること」ではないで
  しょうか。
   ある人が、お医者さんになるためには、医学の勉強をして医者になったはずです。実は、経営者も同じなのです。「経営者は勉強しなければならない」と言ったのは、
  フランスの経営者で、管理論を提言したファイヨールです。それは、産業革命を経て競争が激しくなると「家柄が良く金持ちである」というだけでは経営者になれなくなった
  のです。つまり、「経営と所有の分離」が起きてきました。医者は、難しい国家試験について勉強をして、パスしたから医師免許を与えられたのですが、その勉強から
  比べれば、経営の勉強は易しいものです。何といっても、日本には、604万の企業や公的組織の事業所があり、そこに経営する人たちがいるのです。

5、クリニカルパスと経営計画

  医師は、痛みや不快感を訴える患者の話しを聞きながら、疾病の仮説を立て、クリニカルパスを作ります。それに従って治療を行いますが、経営計画もプロセスは同じ
  です。 このように考えてゆくと、お医者さんが経営を行うのは、難しいことではないのです。ただし、眼科と耳鼻咽喉科と歯科では、同じような顔の部分を扱う医療でも、
  道具が異なりますが、経営も使う道具が「簿記や財務知識、顧客満足」など多少異なるだけで、根本的な科学的な考察方法は同じなのです。

   だからこそ、お医者さんは、ちょっと勉強すれば、すばらしい経営者にすぐ成れるはずなのです。ご一緒に素晴らしい経営を作りませんか。

                                                                            以上・「経営の町医者」手島伸夫


                                                             Coonie(クーニー)さん画




喜多先生と六本木・リッツカールトンホテルにて


全国で3番目のホスピス(ペインクリニック)を  .
創られた喜多先生のご著書といただいたサイン


魅力ある高柳和江先生・和歌山・左に手島がいる

高柳和江先生の『賢くなる患者学』


未来医XPO‘15 (神戸ポートアイランド)
手術支援ロボット「ダビンチ」の前で 3D腹腔鏡手術×バリオペ
手術支援ロボット「ダビンチ」の作動中心部分



 ■ 地域包括ケアーにおける在宅医薬介護連携 ■

                  〜認知症、緩和ケア、看取りを中心に〜

 講演:医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック 
                         医院長 遠矢 純一郎先生
 診断士協会講演会
   (医療ビジネス研究会、医薬品等研究会、医業IT研究会、福祉ビジネス研究会)
 

 
1、超高齢化社会における今後の医療体制

 2、認知症、世界と日本の取り組み

 3、24/365体制を実現するグループ診療とICT情報共有

 4、医療と介護の多職種連携を強化させるICTシステムの運用

 5、在宅チームケアの質を高める地域ケアバス

■都立松沢病院 PFI事業説明 & 新センター研修会■
 2012年研修


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 病院PFIは、平成13年の高知市新病院から行われ、官・民それぞれの立場から課題が指摘されてきた。この都立松沢病院のPFI(東京都精神医療センター整備運営事業)は、2008年に落札され、東京都病院経営本部、都立松沢病院との協議・設計打合せを重ねて、同年12月に事業契約の締結になった。

 この東京都のPFIの特徴は委託業務のマネジメントだけでなく「経営支援を行うパートーナ―シップ」としてSPC(Special Purpose Conpany=特別目的会社)に期待していることです。その施設整備と運営サービスを一体化した統合マネジメントを実施するSPCを(株)メディカルマネジメント松沢として設立したことである。また、そのSPC、設計者、運営サービスの協力会社、情報システム関係者、調達関係者がチームとなって病院の設計を進めて、多種職の病院スタッフとの打ち合わせによって、短い時間に濃縮された「統合設計」の成果を得るようにした。

 さらに、医療ニーズや医療制度の変化に柔軟に対応できる仕組みを業務階層構造化(WBS:Work Breakdoun Structures)の考え方を導入して、一連の要素業務とその実施場所を一塊の管理単位として捉えるワークパッケージを業務全体に適用したことだという。
 このことにより業務の再編成や「見える化」による継続的な改善を目指している。SPCは、「東京都とのパートナー」として位置づけられ、健全な病院経営という目的を共有して経営支援を今後も行っていくという。
                                                       
<PFI プロジェクトの概要>
 病院概要 : 病床数890床、14科、急性期、救急、身体合併症、精神特殊医療に特徴
 事業日程 : 設計 2009年、  新棟建設工事 2010年〜2012年(27か月) 社会復帰棟改築工事 2012年
 維持管理運営 : 2012年〜2027年(15年間)

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(株)メディカルマネジメント松沢の金光取締役統括部長のご説明
 
小出先生(医師)からは医師の立場からご説明をいただいた

議論になったスタッフステーションのカウンター


最新の設備が整う手術室関係

 金光部長・小出先生と医療ビジネス研究会の会員 / 手島は一番右です
 松沢病院は、医師と歌人でもある斎藤茂吉が関係したことで有名ですが、茂吉が経営する私立精神病院であった青山脳病院が東京都に譲渡されて、「東京都立松沢病院分院」になったということです。
 松沢病院のパンフレットの沿革には、明治12年(1979年)に上野公園内に病院が開設されたとあり、130年以上の歴史を持っています。現在でも、890床(24年6月予定)、職員数約650名という精神科系の病院としては名実ともに日本一の医療施設です。
その敷地面積は、192,558uという広大な広さで、東京都内では珍しく緑豊かな空間となっていました。
<参考> 精神医療センター(仮称)整備運営事業業務要求水準書 平成19 年10 月東京都病院経営本部
  http://www.byouin.metro.tokyo.jp/jigyou/saihen/documents/191019suijunsho.pdf



■安房鴨川・亀田病院へ訪問研修会■
 2011年10月8日(土)
                                    
 西田敏行が主演した映画「天国までの100マイル」のモデルになった鴨川シ―ワールド前にある亀田病院に
 医療ビジネス研究会で訪問、手島も参加して大変良い勉強になりました。

 亀田クリニック院長のご説明を1時間いただきました
 
素敵なお産個室を心温かいお話しを交えて紹介してくれました

ご多忙の中を亀田先生にご案内いただきました

海に面した落ち着いた13階の霊安室



 ■ 済生会横浜市東部病院・見学研修 ■

  <中小企業診断士医療ビジネス研究会・2008/03/26>
熱心に説明していただいた熊谷副院長と米坂次長 説明を受ける会員

 中小企業診断士の医療ビジネス研究会の有志14名で、済生会横浜市東部病院(横浜市鶴見区下末吉3−6−1)に見学・研修にお伺いした。すばらしい、玄関を入って受付で待っていると、小柄なチャーミングな看護師さんが、案内に迎えに来てくれた、と思っていたら、この方が「看護部長の熊谷さん」であり、さらに「副院長」でもいらっしゃることが、入り口のスタッフ表に掲示されている。その気軽さと、フレンドリーな雰囲気にまず驚いた。「看護部長を副院長にするべきである」というのは、以前の研究会の中でも、強調されていたことであるが、ここでは実現されている。
 
 研修は、米坂医療支援事業部次長さんが、付っきりで案内をしていただいた。その中で、すばらしい取り組みを数々見せて
いただいたが、特に3つの点を挙げたいと思う。
1、病院は、19年3月に開設されたばかりであるが、病院を作る時に「どんな病院を作りたいのか」というコンセプト作りに議論を
  重ねて、時間を掛けたという。たしかに「ミッション(使命)、ビジョン(目指すべき将来像)、コアバリュー(基本とする価値観)」
  が明確である。
   医療施設のすばらしさは、「患者動線、スタッフ動線の分離」「各関連医療ゾーン隣接設計」「カラーコーディネート・識別」ここ
  にいちいち記述できない。その中で、私が感心したのは、単にお金を掛けて設備、施設を作るのではなく、一つ一つその有用
  性、有効性、費用対効果を検討して、無駄な出費を1円でもしないように、心がけていることである。

2、院内をそれこそくまなく、ご案内していただいた。そのどこでも何でも、見てください、という姿勢は、この東部病院の自信の
  現われでもあると思った。そして、各階の医療現場にお伺いした時に、どこでもスタッフの方が「こんにちは!」と気持ちのよい
  挨拶を交わしてくれたことである。その挨拶が、自然だった。逆に「見学させてもらっている診断士」の方からの挨拶が、
  少なかったのは、「お忙しい所であるからと遠慮を考えても」今後の反省点ではないでしょうか。
   東部病院では、人材育成センターを設置して、「患者様満足」と「職員満足」をコンセプトに育成しているというが、その
  透明性と満足が見えるようであった。

3、私が、一番関心を持ったのは、TQMをはじめとした継続的改善を動かす制度をつくっていることである。
  医療の中では、とかく一般の社会と異なる意識が強い。確かに、人の命にかかわることであり、単なる情熱や意識だけでは、
  技術が伴わなければ意味がない。しかし、改善をマネジメントシステムとして継続することは、重要である。そのことを定着さ
  せようという姿勢が明確に見られたのが、すばらしいと思った。

お忙しい中、長時間にわたりご説明、見学、研修していただいた熊谷看護部長さま米坂次長さま、総務の内田さん、ありがとう
ございました。、ここに御礼申し上げます。
                                                             <文責:手島>


■メディカル・サーバント倶楽部・訪問研修会■
 会員制高級クリニック
     
 
社会的重責を負うエグゼクティブや弁護士などの名声者に、丁重なホスピタリティとアメニティおよびプライバシイー保護を提供する「メディカル・サーバント倶楽部」を、研究会の20名で訪問して研修させていただいた。
 場所は、東京慈恵会医科大学(慈恵医大)の目の前にあり、その大学の専門医と密接に連携・治療できる所がこの「プライベート・クリニック」の特徴です。中田院長もそのご出身であり、大学だけでなく全国の提携病院への紹介や治療もよく行われています。
 この高級会員制健康クラブでは、人間ドックの提供だけでなく、専用クリニックとして家族を含めた健康管理のプライベート・クリニックとしても提供されています。人間ドックや健康管理も、個人の時間管理を尊重し、プライバシイーの保全に万全を期するよう配慮されていました。

                                      
  日 時:2010年2月27日(土) 

  場 所:東京都港区愛宕2−5−1
   ホームページ  http://medicalservant.com/

 見学会の当日は、スタッフ総出で施設の全てを細かくご説明いただきました。また、その後の質疑応答でも、ご多忙の中田院長、井田社長様が、丁寧に質問に回答してくださいました。
 その中で、「会員販促・宣伝」はダイレクトメールなどの不特定多数に対する宣伝はせず、「医療サービスの品質」を上げて、アメニティ(心地よさ、快適さ)を体験した会員の同士の「口コミ」でと会員数を伸ばしているというお話が、印象に残りました。
 また、単に来院した時だけでなく、担当看護師が決められており、日常的なサポートや連絡を定期的にとっているのも、通常の病院と大きく異なる点でしょう。
 現在の入会費は105万円で年会費は63万円ですが、多忙なエグゼクティブ等にとっては、時間を待たずにリラックスして健康相談や治療が受けられるのは、適正費用だと感じました。

  案内の「コンシェルジェ」が入り口で対応する


明るいロビーで説明 質疑に答える井田社長と中田院長 MRI,CTなど高度医療
施設の一部




 <青梅病院訪問結果>
 2006年10月14日 


なごやかに講演いただいている       .
星先生(左:病院管理者)と原院長(右)



ヘリポートで原院長から病院周辺の説明を受ける 


急患を運んできた消防のヘリ


        訪問見学研修記                      2006.10.15 川端隆司

日  時:平成18年10月14日
見学病院:青梅市立総合病院  JR青梅線 河辺駅 
 http://www.mghp.ome.tokyo.jp/

実行委員:北原、安場、池田   サポート:山田谷、川端

スケジュール:
 13:00 院長、理事長より講演 自治体病院の経営上の問題点、改善方法病院の運営、
               地域連携、患者サービスなどについて
 15:15 院内見学、質疑応答 途中ティータイム(院内で提供しているデザート試食)
 16:45 見学終了 懇親会 18時〜花炎(新宿店)4000円・人電話03-3355-3220

【 概  要 】
 

 病院を良くし、患者さんにやさしい医療を提供するのを何よりの楽しみにしているような、高潔で穏やかな、そして、率直な、星病院管理者、原院長のもと、いたるところに、限りない工夫と改善、思いやりが盛り込まれていて、夢のような医療環境を見せていただいた。一同、非常に感銘を受け帰途に着きました。

 当院は、経営状態が良好で優れているだけでなく、大規模災害、救急、遠隔地の患者に対する支援体制など、公共の病院としての役割を強く認識し、ヘリポート設置に見られるように、充分な投資と配慮をされていました。このお二人の病院指導者にとっては、経営効率を高め、高収益性を上げることは、市議会からの干渉を受けず、思い通り、患者さん、医療従事者に優しい医療を実現するための必須要件なのかもしれません。

 万全の試料準備、星先生、原院長の2時間に及ぶ講義、自ら先導されての見学、ご一緒にお茶を飲みながらの談笑、最後に、お二人で玄関までお見送りいただきました。このことからして、病院管理者、院長の気持ちが職員に伝わらないはずはなく、病院一体となって、患者サービスを実現を目指している姿が持てとれました。

 医薬分業のように、方針として取り組まないこと、電子カルテ導入などについて、少し慎重に吟味しておられるように、必ずしもすべてが先端的ではない部分もあるようですが、見せていただいた我々の間では、非常によく改善された病院と言う印象が強かったようです。

今後のフォロー : 診療録管理士関係の情報があればご提供。  


< 新聞記事に見る看護・医療ビジネス問題 > 

1995 ・日本病院機能評価制度が本審査を開始                                           .
1996 ・横浜市立大学の患者取り違え事件 (医療安全が問題になる)
2000 ・介護保険制度導入、 地方分権一括法成立
2002 ・診療報酬の引き下げ改訂 (平均在院日数短縮)
2003 ・地方自治法改正=公立病院の指定管理者制度導入
・DPC導入 (82の特定機能病院)
・看護師の副委員長登用の動き (看護師の地位向上) 
2004 ・国立病院が独立法人国立病院機構へ移行
・新医師臨床研修制度開始
・福島県立大野病院の産婦人科医師逮捕事件
2005 ・病院のバランススコアカードや看護部の目標管理制度が注目される
2006 ・診療報酬引き下げ改訂 (看護配置「7:1」看護
・看護師の雇用環境整備が求められる(ワークライフバランス推進協議会)
2007 ・夕張市総合病院が経営破たん (夕張市自体が破たん)
・奈良妊婦たらい回し事件=産科医の不足問題
・厚労省通達による「医師業務の看護師、薬剤師、事務、MEに業務委譲」
2008 ・診療報酬引き下げ改訂・回復期リハビリにP4P(Pay For Performance)を導入
2009 ・後期高齢者医療制度が発足
・厚労省「チーム医療の推進に関する検討会」開始 (特定看護師創設を検討)
2010 ・亀田病院がJCI(国際医療機能評価)認証を取得
・医学部入学定員を増員
・診療報酬10年ぶりにプラス改定 (チーム医療を推進する改定項目あり)
・DPC対象病院1334施設に増加
・看護師新人臨床研修制度導入
・厚労省「チーム医療推進会議」が開始され、看護師の業務拡大について検討」
2011 ・東日本大震災が発生
・厚労省通達「看護師等の『雇用の質』の向上のための取り組みについて」
(注1) 特定看護師とはアメリカで言う「ナースプラクティショナー」の日本版の仮称であり、傷口の縫合や
     気管内挿管などの医師業務の一部を行うことができる看護師の事です。
  2) MEとは、メディカル・エンジニアリング機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する
     知識をもち、適切に医療に応用しうる資質を持つ者のことです。
  3) P4P(Pay For Performance)とは、医療機関が、高質で効率的な医療サービスを提供した場合に、
     高い診療報酬を支払うというインセンティブ制度です。



巨大なスクリーンを使って説明 (スクリーンの前に立っているのが手島)


看護師研修 看護師研修


メンタルヘルスケアーの研修 


※ 日経「火曜夕刊」に健康医療特集

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用語
BNP 心臓に負担がかかると心臓(主に心室)から血液に分泌されるホルモンで、このBNPの数値が高いほど心臓に負担がかかっているといえます。臨床的には、心筋梗塞、心不全の診断・予後判定に有用であり、血液検査で心疾患を測定できる唯一の検査。1994年度より検査試薬が発売され、今、急速に採用されつつある検査方法。(栄研)
DPC 診断群別分類別包括評価
DTL DTL話法作成支援機能 (医師に面談して説明する際の話法)などのアクション・プランの立案とそのフォローのためのシステム。
GMP 「GMP(Good Manufacturing Practice)」「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」という法令があり、医薬品の製造をする者が守るべき内容を定めたもの。適正製造規範 / 優良製造所基準 / 製造管理および品質管理規則 医薬品や医療用具、食品などの安全性を含む品質保証の手段として、工場などの製造設備(ハード)およびその品質管理・製造管理(ソフト)について、事業者が遵守しなければならないことを明確にしたもの。 製造所の建屋・敷地、機械設備・施設、原料の保管・流通、製造・加工工程、品質管理、工程管理、包装、最終製品の品質検査・保管、従業員の衛生管理などが対象となり、これらが標準化され、基準を満たしていることが求められる。 WHO(世界保健機構)では、「製品が一貫して生産され、その使用目的に適合し、製造承認によって求められるような品質規格に統制されていることを保証する品質保証の一部」と定義している。
GMP 製造管理及び品質管理規則はGood Manufacturing Practice、略して「GMP」といいます。安心して使うことができる品質の良い医薬品、医療用具などを供給するために、製造時の管理、遵守事項を定めたものである。 GMPを行政で初めて取り上げたのはアメリカ合衆国で、1962年(昭和37年)に「食品、薬品、化粧品法」の中に「薬品の製造規範(GMP)に関する事項が取り入れられた。これを受けて日本では、1974年(昭和49年)に厚生省薬務局長通知として医薬品に関するGMPが作成され、1980年(昭和55年)に厚生省令として公布されました。当時は遵守事項としての自主管理項目でしたが、1994年(平成6年)、省令が改正され、「製造所のGMP体制が整っていること」が「製造業の許可を取得するための必要要件」になった。
IBD IBD=inflammatory bowel diseaseの略で炎症性腸疾患のことをいう。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)患者
LAMP LAMPとはLoop-Mediated Isothermal Amplificationの略であり、栄研化学が独自に開発した、安価、迅速、簡易、精確な「遺伝子増幅法」である。
LCM 重点領域である輸液栄養透析領域、疾患別創薬領域(消化器病、生活習慣病)において、アミノ酸創薬※1をコア創薬戦略とし、日本発のグローバルで独創的な新薬の創出を行っている。
NST 「Nutrition Support Team」の頭文字の略で、“栄養サポートチーム”のことを指します。NSTは、栄養管理をする医師や患者さんの一番身近にいる。
OCシリーズ 免疫血清検査試薬
OTC医薬品(一般用医薬品): 薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品。語源は、英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来してる。
PTPシート PTPとは、”Press Through Package”の略で、薬を包んでいる(主に)銀色のもので、患者さんが取り出しやすいことと、配列が規則正しくコンパクトなこと、我々が調剤する際にも、簡便であることなどから、現在、錠剤・カプセル剤包装の主流となっている。
SOP SOPとは、標準作業手順書のこと。品質保持のため、作業や進行上の手順をひとつひとつの作業ごとに順序だてて説明をしたもの。初めて何かの作業や会議を行う場合、また、大人数で作業を分担して何かを為す場合には、"台本"のような手順書(SOP)があると全体の統制が取りやすく、また品質も保持されやすい、というメリットがある。
クリニカルパス ☆定義☆ ある特定の疾患(あるいは手術)について標準化されたプロセスを使いながら患者ケアを促進する代表的な方法論である。その疾患を持つ患者に対して、入院指導、入院時オリエンテーション、検査、食事指導、安静度、退院計画などがルティーンとして、時間軸を横軸、ケア介入を縦軸にとり、一覧表化した『総合治療計画』になっており、入院後何日目には、何をどの程度行わなければいけないかが明確になっているもの。
クリニカルラダー クリニカルラダーとは、看護師の臨床での能力に応じてはしご段を昇るように昇進していくシステムのことです。 クリニカルラダーを取り入れる目的は、看護師としての人材を育成することで、看護サービスの質を高めて、満足して頂ける医療を提供するためです。
バリデーション 医薬品の製造や品質管理に必要な設備・手順・工程が、「期待される結果を与えることを検証」し「文書化」すること。
プリセプター プリセプター【教育者、指導者】の役割と機能。看護実践著してプリセプター自身が役割モデルを示す。 1、基本的な看護技術を実践で示す。2、チーム員としての役割を示す。 3、臨床に必要な知識や技術(コツ)を教える。 4、専門職業人としての自覚を持つことができるように導く。 5、限られた時間内に業務を終了し、時間管理の方法を示す
感受性検査(液体法・固形法) 感受性検査とは、感染源となった菌は、どんな薬がどのくらい効くのか? を見る検査である。早い検査結果が出る液体培地法と、検査薬剤の種類が多い固形培地法がある。
培養検査と同定検査 培養検査とは、感染源となる生きた菌がいるのかどうかを調べる検査。通常は、菌が発育するのに適した栄養分をたくさん含んだ培地上で発育させる。日本で一番多く使われている寒天を使った固形培地では、結核菌が発育するのに3週間程要する。固まらない液体培地を使用すると、2日〜2週間程で発育させることが出来る。同定検査とは、「感染源となった菌はなにか」 をつきとめる検査である。病原菌が発育時に放出する特別なたんぱく質を検出する方法(免疫クロマトグラフィー法)では、培養陽性後わずか10分で同定可能です。また、その病原菌が固有にもつDNAを検査する方法(PCR法)は、培養前の検体から直接同定することも可能である。