![]() ![]() 空港のロビー?いえいえ競艇場です。 全国で一番短い地名と有名な津だが言いにくさもトップクラスだろう。大阪弁の場合一文字の 言葉は伸ばしていう傾向にあり(「目」は「めぇ」、「歯」は「はぁ」等)そのぶんでいくと「つぅ」にな るのだがあまり聞かない。鳥羽や鈴鹿、松阪に行く事はあっても三重県庁に用がない限り行か ない、そんな地味な県庁所在地である津市に津競艇はある。そしてそれに対応するかのごとく こじんまりした競艇場だった。 ![]() ![]() 1マークの防風壁と水面際 一般席のいす 過去形なのは最近大きく変貌を遂げたからである。空港のロビーを思わせるような吹き抜け のエントランスに水面近くは川沿いの遊歩道を思わせる板張りで維持するのも大変だろうと思 う。もっともスタンドそのものは小さくまたエントランスを兼ねているのでびわこや三国同様バッ クスペースはない。敷地の大部分は駐車場が占めており拡張の余地は十分にあるのだがそ の気配はなさそうである。数万人の観客が入れば身動きの取れない状況になることは間違い ないがそんなことは想定していないようである。旧スタンドは1マーク寄りに残っているが閉鎖さ れており審判室のみが使用されているようである。スタンドは南向きなので冬でも暖かく板に座 ってレースを楽しんでいる。1マークの奥には巨大な防風壁があり鈴鹿山脈からの颪なのか、 強い風が吹くこともあるようだ。 ![]() ![]() 大きな駐車場。写っているのはほんの一部 1マークの攻防。1マークの向正面にも防風壁が 最初にこの競艇場を訪れたのは10年くらい前で何時ごろ津駅に到着したのか記憶にないが 既にバスはなかった。おそらく14時過ぎくらいか。そんなわけでタクシーで行ったのだが砂浜 沿いの道を結構走り2000円近かったような気がする。松林に囲まれた道を走り抜け競艇場 に着いたが全体的な小ぶりさと防風壁が印象に残った。当時は交通運賃の払戻サービスがあ り片道券は500円まで、往復券は1000円まで払戻の対象だった。津競艇も大阪のスポーツ 紙に広告を出しておりそれで払戻サービスのことを知っていたので津駅を降りた際に帰りの切 符、鶴橋(大阪)までを買っておいた。窓口に出すと片道券ながら1000円をくれた。わざわざ大 阪から来てくれたんだからサービスだ、という心遣いが嬉しかった。 後にクルマで訪れると国道24号線という大きな道路に面していることがわかった。ちなみに この国道は名古屋と伊勢神宮を結んでおり伊勢神宮(内宮)の駐車場が終点で「終点」という看 板がある。他の道路につながっていない国道の本当の終点はここくらいしか見たことがない。 国道を跨ぐように陸橋があり双方向、南にも北にもスムーズに駐車場から出られるようになっ てはいるがもともと交通量の多い道路なので終了時は渋滞する。隣にはバスの車庫もある。 ![]() 展示タイムも掲示される確定盤 この競艇場はかっては海とつながっていたのだが現在は仕切られており海水の出入りはな い。水が少なくなると真水を補充しているのでだんだん海水濃度は淡くなっているだろう。濃度 は公表されていない(というより測っているのだろうか)ので一度舐めて確認したいと思っている が手が届くような位置に水面はない。 ここの確定盤には展示タイムを常時掲示するスペースがあるのがうれしい。場内アナウンス をいちいち聞き取る必要はないし私のような汚い字の場合「これは0かな、6かな」などと自分 の書いた字に迷う必要もない。こういった所もうまくファンのニーズに応えている。 ![]()
スタンドしか居場所がない構造は場外発売所と同じで私の好みではないのだがそれを補うよ
うな水面際が好きで車を持っていた頃は時々寄っていた。舟券をとった記憶はあまりないのだ がなぜか好きな競艇場、それが津競艇です。
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