名古屋競輪

 かっては市街地の公園に競輪場はありました。大阪(住之江)や大阪中央(長居)、神戸、京
都(宝が池)、福岡、札幌、そして後楽園と。全てが廃止・休止された今、唯一残っているのが
中村公園に隣接する名古屋競輪です。豊臣秀吉出生の地ともされる(同じ尾張の津島という
説も有力)ここ中村は名古屋駅にも近く出張の合間などによく行ったものです。そんなわけでこ
ちらに。

 名古屋近郊の公営競技の無料バスは名鉄バスセンターの4階からでます。このバスターミナ
ルは高速バス用のホームなのですが大きなかばんを持った人に混じって新聞を抱えた集団が
エスカレータを上がって行きます。複数の場へバスが出ていることも多く乗車の際は注意が必
要です。まあ土日の場合一番長い列はウインズ名古屋行きですが名古屋競輪が開催(場外発
売含む)の際も負けず劣らずの列ができています。JRAが一般の路線バスタイプなのに対し
競輪は観光バスタイプなので少々優越感が持てます。もっとも乗車時間は15分程度ですが。
この他地下鉄の本陣駅からも無料バスはあります。名鉄バスセンターはごちゃごちゃしてわか
りにくいという方はこちらからどうぞ。
 地下鉄の中村公園駅から徒歩で12分とオフィシャルには書いてあり一度歩いたことがありま
すがここから歩いていこうという人は少ないらしく案内看板も見当たらないことから結構迷いま
す。本陣駅からバス道を歩いていった方が少々時間はかかる(15分くらい)がわかりやすいで
す。(中村公園駅からいく場合はまっすぐ豊国神社に向かって歩いてください。神社の境内に
入ると右手に進んでいくと競輪場のスタンドが見えてきます)
 競輪場にバス停は隣接しておらず道路のバス停に直接停まります。バス停から競輪場は見
えませんがみんなについて歩けば着くでしょう。帰りのバスは向かい側の回転場から出ます。
ところが8レース以降でないと帰りの無料バスは出ておらず都市型競輪のわりには少々不便
である。しかも最寄りのバス停の路線バスは信じられないことに1時間に1本しかありません。
途中で帰る場合は地下鉄まで歩きましょう。
 
無料バスは「連絡バス」らしい               北入場門。向こう側の木々は中村公園

 弥彦などの様に公園を借景にしているので木々が立ち並び広く見えるが実際の敷地はそん
なに広くない。1・2コーナースタンドの後ろ側に少々スペースがある(ここに正面ゲートがある)
くらいでその他はスタンドの後ろはすぐ壁になる。
 スタンドはホームから1・2コーナー、バック、3・4コーナーと全てを埋めておりかなり大きい。
ホームと1・2コーナーに特別観覧席があるがホームは特別観覧席以外に椅子が無いのは残
念。ゴールを見たけりゃ余分に払え、というのはちょっと、という気がする。まあ立見でも見られ
るだけマシかもしれない。西武園のように立っても入れないところ、ましてや宇都宮のようにホ
ームに入れないところは・・・。
 
ホームの特別観覧席とその内部。強引にモニターをつけたので足元が狭い

 ホームの特別観覧席は二人がけで机のあるよくあるタイプだが強引に穴をあけ個別モニター
を増設してある。努力は認めるが椅子が跳ね上げ式のプラスティック製で(一応薄いクッション
はあるが)1000円は高すぎる。無料のドリンクは自販機だがお茶以外はジュースくらいしかな
い。まあ場外発売日は無料ではいれるから大目に見ておくか。1・2コーナーの方は新しそうだ
が入ったことはない。
 
バンク内と大型ビジョンを望む               3・4コーナースタンド

 場内にはいろいろ食べ物屋がありどこも賑わっている。どて煮込みやみそおでんがえもいえ
ぬ匂いを立ち上げ焼き鳥のこげた匂いが場内を漂っているがこれは東海地区の全場に共通
するものである。そういえばかってのナゴヤ球場でも同じ雰囲気があった。ナゴヤドームになっ
て外見はスマートになったものの焼き鳥やどて串を相変わらず売っているのを見た時はいつま
でたっても名古屋は変わるまいと思ったものである。みそかつは私も好きなのだがどてはよそ
者が食べるのに勇気が必要である。ましてやそれをご飯に載せたどてめしになると・・・。なお
全体的に味は甘口で特に焼き鳥は美味しいもののたれは非常に甘口でしかもたっぷりとつけ
てくれる。インドネシアのサテを思い出す。

 

 基本的な観客層はどこの競輪場も同じだが名古屋のファンは見ず知らずの人間でもよく声を
掛ける。単にどこにいっても知り合いが多いだけだという説もあるがよそ者の私にもよく声がか
かるところを見るとそうともいいきれまい。ただ大阪弁で返事をするとよそよそしくなる。熱い人
も多いようで強烈な野次も飛んでいるし内部事情としか思えないようなネタを暴露している人も
いる。おそらく隣接するM県のK選手の「風俗好き」の噂の如くええかげんなものだと(と限らな
いかもしれないが)思うが。ただ細川貴雄選手のように地元のテレビ番組などに出演している
選手もいることから選手もファンを大事にしファンも選手を育てようという意識があることはうか
がえる。

 特別競輪が開催されることも多い名古屋競輪。今は仕事で名古屋にいく事はなく足が遠ざか
っていますがそれだけに腰を据えていきたいものです。

名古屋競輪ホームページ

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