唐津競艇


平成9年3月28日


 まるがめ、びわこと並んでひらかな表記のからつ競艇ですが何県か意識している人は少ない
でしょう。そんなところにも佐賀県の地味さがうかがえます。意外にも佐賀県は3競(佐賀競
馬、武雄競輪)揃っているのですが気づいている人は少ないでしょう。からつ競艇も割合行きに
くく足が向きにくいところです。

 天神3丁目というバス停から無料バスが出ているとマクールに書いていたので飛行機をおり
地下鉄で天神に向かう。ところが天神3丁目というバス停は見つからないのである。天神(中央
郵便局前)とか天神(大丸前)といった停留所は見つかるのだが。30分以上探してようやく天
神の街中からだいぶ外れたところに目的のバス停を見つけた。福岡のバスは西鉄バスが大部
分を占めているが佐賀県のバス会社である昭和バスがわずかに唐津方面から福岡市内への
路線を持っておりその昭和バスのバス停だった。いい位置のバス停は西鉄にすべて取られて
いるようだった。
 15分ほど待つと無料バスがやってきた。何とこのバスは博多駅の隣にある交通センターが
始発だった。そこなら何も迷う事はなかったのに。なおこの無料バスは福岡競艇開催時は運
転されない。しかも無料なのは行きだけで帰りは有料である。

 片側1車線の自動車専用道路を1時間ほど揺られ競艇場に到着した。ずいぶん緑が多い外
観である。唐津の市街地とは松浦川で隔てられており周囲には何も無い。
新聞を買ってこなかったので場内の予想屋から買う。九州の公営競技場はこういうケースが多
いのだがここの新聞はファン手帳をコピーしてはっつけてありそれに◎だの○だの打っている
だけ。こんな詐欺みたいな新聞に500円も払ってしまったことに後悔してしまったがもう遅い。
だいたい著作権侵害にならないのだろうか。
 スタンドはほぼ全てが屋内で立見スタンドが1マークに申し訳なさそうに建っていた。場内の
掲示のデザインは児島や三国に良く似ており同じ時期に作られたのかもしれない。椅子には
すべて灰皿が置かれているのがスモーカーの多い九州らしいが仕切りの無い、あまり意味の
無い禁煙席も設けられている。
 
 
 場内の食堂はホワイト、ブラック、レッド、ブルーと艇番のカラーが店名になっていた。行かな
かったが指定席にイエローとグリーンもあるらしい。後に再訪した時は一部の色が欠けていた
が…。ブラックがコーヒーショップのほかはメニューも同じ物ばかりで差はなさそうだったので1
軒に入り定食を食べたが(?)という感じだった。のちにちゃんぽんを食べてまあまあだったが
ここの「ご飯物」は止めたほうがいいだろう。
 マッサージルームがあるのは非常に珍しいし料金も良心的である。しかも唐津市民の場合市
の補助も受けられるなど本格的なマッサージである。ゆっくり過ごすのもよさそうだがそういう
わけにもいかないか。

 コースは南北方向で南に向かってスタートする「住之江スタイル」だった。バックの向こう側に
は山なので風は南北を吹きぬけることが多そうである。スタンドとコースの間は植栽で隔てられ
ているのだがこの植栽が巾が広くしかも背が高い。1.5mは有ろうか。そんなわけで競走水面
は非常に遠く感じてしまう。水面への乱入を避ける為だろうかと下衆の間繰りをしてしまった。
そんなわけで迫力という面では大いに劣りそのせいか水面間近に出てくるファンも少なかっ
た。
 どういうわけか私と舟券のリズムは悪く早々と競艇場を後にする。筑肥線の東唐津駅が最寄
り駅だが結構遠い。しかも本数は少ない上に各駅停車しかないので博多まで1時間以上かか
る。しかも地下鉄なので普通の通勤電車とあまり乗ろうという気にはならない。タクシーで東唐
津駅に行くと反対方向の電車が来たので唐津の市街地に行くことにする。松浦川の鉄橋から
海に浮かぶような唐津城が見えた。

(写真は再訪問時に撮影したものです)

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