宇都宮競輪


平成9年2月26日
 宇都宮競輪といえば神山雄一郎だろう。彼の場合実績はともかく名前もすばらしいと思う。別
に姓名判断とかに興味があるわけではないが「山」「雄」という大きさ感じさせる字と「神」「一」と
いう最上を表す字。それに「郎」がついていることで完璧な存在ではなく人間らしさを感じさせ
る。競輪を知らない人にこの名前を見せてもいい名前だ、何をやっても成功するのではないか
と思うくらいだから輪界のトップにいても不思議はなかろう。私が宇都宮競輪を訪れたのはそ
んな神山の全盛期だった。

 伊勢崎オート旅打ちの後青森へ南部縦貫鉄道と津軽鉄道のストーブ列車に乗りに行きその
帰り、今度は宇都宮競輪に向かった。宇都宮は東京からは遠くかといって新幹線で行くほどの
距離でもない。そんなわけで青森からの帰りに日程を組んだ。
 宇都宮駅から無料バスで競輪場へ。駅前の大通を通り抜け栃木県庁の前を通りその裏辺り
に競輪場はあった。県庁の裏にはもうビルはなかった。
 高台にある構造は花月園あたりを思い出させる。上りのみのエスカレータがあるところまでよ
く似ていた。


 入場すればすぐメインスタンドなのだがちょっとおかしい。そう、このメインスタンドはバックに
ありホーム側にはスタンドどころか入ることもできない。話には聞いていたがなんとも不思議な
感じである。別にひっくり返したらいいじゃないかと思うのだがそうできない事情でもあるのだろ
うか。当然ながら客席と反対側から選手は入場・スタートし終われば帰っていく。声援を送った
り野次ったりするのも競輪の楽しみなだけにそれを半減させる妙な競輪場である。1コーナー
から2コーナーにかけて指定席のあるスタンドがあるが個別モニターがあるわけでもない。
 もっともそんなことは車券には関係あるかいと気を取り直して新聞を見つめる。周辺にレジャ
ーが少ないのか結構にぎわっている。さすがは特別競輪をするだけのことはある。500バンク
ということを頭に置き数レース楽しんだが結局当たらずだった。どうもなじみの少ない500バン
クは難しい。当たらなかったらホームに入れないことまで腹立たしくなってくる。結局すぐに帰っ
てしまった。
 帰りのバスは8レース終了後までなく大通まで10分ほどかけて歩きバスに乗って帰った。

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