浦和競馬



 南関東(現在は北関東はなくなってしまいましたが)の競馬場で最も地味な感じがするのは浦
和かもしれません。船橋、大井、川崎と海沿いなのに対しここだけが海から離れているせいか
あるいは日本中に名前をとどろかすような騎手や馬が出てこないせいでしょうか。私が浦和競
馬に行ったのもおそらく出張のついでだったと思うのですが焼き鳥が美味しかったという記憶し
かなかったりします。

 京浜東北線の南浦和駅の東口(ややこしいな。東に北に南に東に)から無料バスが出てい
る。この南浦和駅はホームの南側にしか改札がない。先頭に乗ってしまった場合200メートル
歩く羽目になります。武蔵野線が直角にクロスしており乗換できますので他場とのはしごも十
分可能な構造です。武蔵野線も京浜東北線も沿線に公営競技場の多い路線です(笑)
 無料バスは武蔵野線のガードをくぐって右に曲がったところから出ていますが観客のわりに
バスが少ないせいかたいてい並んでいますのでわかるでしょう。ロータリーからは相乗りタクシ
ーも出ています。1車線の道を5分ほど進んだら正門に着きます。歩いても15分程度でした。
(実測値)

 入ってすぐのところには新聞スタンドが並びその先には左手には売店、右手は空間があって
その奥にパドックがあった。パドックは非常に狭くせこせこと回っていた。売店からは焼き鳥の
匂いが漂っておりそれに誘われてふらふらと行ってみた。身、皮、レバーなど各種揃っておりな
かなか本格的?であるが味のほうも結構いけた。他の店でも焼き鳥はあるがどこもなかなかう
まい。ただすなぎもがなかったのはいただけない。他にもフライ、てんぷら、おにぎりが並んで
おり食に困ることはなさそうである。腰をすえて食べてみたいものだがいかんせん全てオープ
ンで冷暖房はない。浦和は暑くて寒いといわれるがまさにその通りだった。
 
パドック                              スタンド

 スタンドは斜面を利用して建てられており馬場はスタンド裏から少し下にある。見る側にとっ
ては便利な構造である。1200メートルのコースが住宅地に囲まれて堅苦しそうにしていた。こ
こは左回りなので右側がゴールになる。ゴールを過ぎても直線は続いておりもう少し伸ばした
方が、という気がしないでもない。直線は220メートルと園田よりも短いだけに特にそう思って
しまった。
 レースの殆どは直線の入り口付近からスタートする1400メートル戦でダートだけに砂が薄く
なりがちな外枠が優勢と思われる。と思って7・8枠を買ってみたのだがこういうときに限って2
−3なんて組み合わせの万馬券が来てしまった。全体的な傾向としては外枠有利なようなので
考え方としては間違っていないようだったが。
 コース沿いには屋根つきのモニターが並んでいる。昔はよくあった構造だが大型映像装置の
普及で最近は撤去されているところも多いようだ。ここの大型映像装置は4コーナー寄りにあ
るがゴール方向に斜めを向いている。
 
(左)スタンド上段からの風景。斜めを向いた大型映像装置と走路際のモニタ−。中心部の施設はどうやら非常時の
ヘリポートのよう。災害時の避難所だからか。
(右)ゴール付近。レース中のみならず発売中も警備員が客席と走路の間にいる。バックストレッチのすぐ向こうまで
住宅が迫る。

 浦和競馬は南関各場や盛岡競馬などの場外発売はほぼ毎日行っているものの開催は月に
4日程度、しかも平日のみと非常に行きにくいところでなんだかもったいない感じです。騎手も
地味な人が多いのですが廃止されたかみのやま、足利、高崎といったところからの移籍騎手
も受け入れており非常に好感が持てます。冷暖房があるのは3号スタンドだけと居心地はよさ
そうにありませんがまた行きたいという気にはなる競馬場です。



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