松山 であいフィールド


平成17年2月23日


 市街地の公園内にあった松山競輪場は郊外のスポーツ公園に移転しであいフィールドとして
生まれ変わりました。移転とはいえ新たな公営競技場が出来るのはうれしいものです。そんな
わけで開設してから3開催目に行ってきました。開設シリーズと次シリーズはS級シリーズだっ
たので純粋な「ヒラ開催」は初めてで普段に戻っているのではないかな、と少々期待して行って
きました。

 この日は前日に急に休みが決まったこともありあわてて航空券を予約した。伊丹空港を飛び
立ったボンバルディアDHC−8はプロペラ機ということもあってそう高く飛ぶことはなくまた主翼
が胴体の上にあるという昔の飛行機を思い出させるスタイルのため地上の風景を楽しんでい
たらあっという間に着いてしまった。松山空港では前回の轍を踏むことなく松山駅まで停まらな
いリムジンバスに乗り9時前に着いた。さすがに早すぎるので路面電車の1日乗車券を購入し
撮影と乗車を楽しみ11時15分松山駅発の無料バスで競輪場に向かうことにする。


 無料バスは00分と30分に松山市駅を出発し(最終は13時30分)松山駅を経由して競輪場
に向かう。松山駅出発は15分後なのだがそんなに時間がかかるわけはなく駅前で長く停まっ
ていた。観光バスタイプでなのがいい。出走表の時刻表では25分かかることになっているが
実際には15分くらいで競輪場についた。前回松山に行ったとき(ふたたび行くと参照)にバスタ
ーミナルがあるのを確認していたのでそこに停まるだろうと思っていたらそこには入らず駐車
場の脇の道路にそのまま停まってドアを開けた。帰りのバスも道路の反対側から出るらしい。
なんでわざわざこんなところに。

 
正面入り口と入場口。どこにも「松山競輪場」の文字はない

 バスターミナルが入場口の近くにあるのに対しこのバス停はバックストレッチ側にありかなり
離れている。なんでこんな不便なことをと思いつつ階段を上がり2階にある入場口へ。エスカレ
ータもなかった。
 入場者の数を考慮したという感じの小ぶりなスタンドでホームと1コーナーしか入れない。感じ
としては函館競輪場に似ている。コーナー側は室内のみでホームは屋外だった。なお建物内
は全面禁煙となっており内部には何箇所か喫煙所が設けられていた。今でこそきれいだがす
ぐに入るや否や・・・という状況になるに違いない。そのせいかホームの外部スタンドには灰皿
が設けられていた。ずいぶん気の利いたことである。3階には特別観覧席があるがそっちの方
が椅子の数が多いように思えた。スタンドを見るとさらに上層階にも何かあるようだが案内板
には3階までしか書かれておらず入れないようである。
 食堂は1コーナーに4軒あったがそれぞれに特徴があるわけではなく出されるメニューに違
いがあるわけでもなかった。また値段も高めのようである。適当な1軒で焼きうどんを食べたが
1食ずつ作っておりまあまあの味だった。
 
スタンドの灰皿と木目調の発売所

 バンクはかっての500バンクから400バンクに変更されていた。割合海に近いようで結構風
はきつい。南向きのスタンドは冬は暖かくて気持ちがいい。上層階の屋根があることで夏場も
日差しは防げるのではなかろうか。松山空港に近いようで上空を飛行機が飛んでいった。この
日はバック追い風ということもあり先行選手が逃げ切ることが多く風は重要なファクターになり
そうである。
 この競輪場の特徴は管理スペースが4コーナーにあり選手はバンクとスタンドの間にある通
路を通って入退場する。フェンスはプラスティック製でしかも低いため選手の息遣いが聞こえ、
悔しそうな表情、うれしそうな表情が見えるくらい近かった。あるレースで1着をとった選手に
「おめでとう、よくやった」と声をかけると選手の「ありがとうございます」という返事まで聞こえ
た。本当はいけないのだろうが車券を取らせてもらいかつ選手のお礼まで聞こえるというのは
ファンには堪えられない。もっとも先行の番手で4着になった選手にはえげつない野次が飛ん
でいた。奥歯をかみ締め悔しさを押し殺していた表情が印象的だった。
 
選手入場                         スタンド風景

 結局車券はこの1レースしか取れなかったがそう悪い印象はなかった。帰りはバスで帰るこ
とにする。大阪行きの高速バスには数人しか乗っておらず約5時間かけて大阪までたどり着い
た。

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