ギャンブルとの出会い

 私が小さな頃の遊びにはビー玉やべったん(メンコ)があった。いずれも負けたら取られる
「ギャンブル」であり無意識のうちに生活の中にギャンブルは入っていたのである。
 これら以外にも将棋、トランプや花札とギャンブルのネタになるものはいくらでもあり行きつく
所として公営競技に達していったのである。もっとも行き着く所が違えば野球賭博や手本引き
といった極める道に進むこともあろうがそちらに行かなかったのは幸運だったのか。
 さて、こういった遊びをした世代は私あたりが最後だろう。私の直後からファミコンが登場し子
供の遊びイコールテレビゲームという公式が成り立ってしまった。公営競技の不振が伝えられ
るがその原因のひとつに、若い世代が離れていることは小さな頃からギャンブルに対し馴染み
がなく教育者やマスコミの言う通りの「ギャンブルは悪」に染まりきっているからではなかろう
か。
 会社で若い連中と話していても「缶ジュースを賭ける」程度のギャンブルさえ毛嫌いする人間
が多い。社内の「高校野球」や「日本シリーズ」に参加することもない。日々ギャンブルに生きて
いる私を見て「今まで勝った時と負けた時どっちが多いんですか」と聞いてきた奴がいたので
「負けた方に決まっているだろ。でも人間のツキって量が決まっているんだ。ギャンブルで悪い
方を使い切っていたら人生ではツキが回ってくるんだ」と答えておく。


麻雀をしない理由

 ギャンブル好きの私だがやらないギャンブルもある。麻雀がその一つである。学校に花札を
持ち込み休み時間に花合わせをしていたくらいの小学生なので次のステップとして普通は麻雀
にいくところなのだが。
 これは小学校に麻雀パイを持ち込んだのがいてそれが見つかり大目玉を食らったことに由
来するのかもしれない。花札なら静かにやることが出来るが麻雀はそんなわけにはいかない。
もちろん花札だって学校に持ってきたらいけないものであることは間違いないが先生に見つか
った記憶はない。チクリ屋もいるはずなのだが。
 中学くらいになると次のステップに進んだ級友達が誘いにきたが「麻雀を知らない」ことを伝
えるとみんな信じられないような顔をした。
 その後周りで麻雀をする人間が増えてきたことで私は余計にへそを曲げ(というより先に覚え
た友人にカモにされるのが嫌だっただけ)絶対に麻雀はしないと決め現在に至っている。後に
パソコンゲームが普及しルールそのものは覚えたのだが点数を数えることは今もって出来な
い。まあ3競オートにパチンコ、パチスロとやっているのだからひとつくらいやらないものがあっ
てもいいだろう。


オートレースのファンファーレ

〇鳴り出す瞬間に「ボッ」とレコードの針を落とす音が聞こえるような気がするのは私だけ?
〇どうして浜松だけ音楽が違うの?
究明にご協力をお願いします。


特払い初体験

 昔クイズダービーというテレビ番組があった。解答者を競走馬に見立て司会者(大橋巨泉)の
設定する倍率を見て挑戦者は持ち点を賭けていくのであるが正解が出なかった場合は点数は
すべて戻る事になっていた。
 私はその頃から実際の競馬では誰も的中しなかった場合は70円戻ってくることを知っていた
のでここだけ競馬とルールが違うじゃないかと毎週見ながら思っていた。ちなみに小学生の私
がそれをどこで知ったのかは思い出せない。
 実際に買うようになって競馬ではさすがに見られなかったが競輪や競艇では単勝式や複勝
式は殆ど売れず1日に1回はこの「特払い」があった。当然ながら私も単勝式や複勝式を買う
ことは殆ど無く特払いに当たったことはなかった。ところが先日その特払いに公営競技歴十○
年にして初めて当たってしまった。
 3連単が競艇だけでなく地方競馬や競輪でも実施されるに至って売上の小さなところでは売
れない組み合わせが出来るのではないか、そして特払いもしょっちゅう見られるようになるので
はと思っていたが実際にはそう多くは出なかった。まあ「売れない組み合わせ」はやはり実力
的に下位の選手の組み合わせであり下位の選手同士3人で決まるということは「スポーツ」で
ある以上めったに見られないということだろう。
 私がこの特払いを初体験したのは平成15年5月3日の向日町競輪の3レースである。この
日は連休ということもあり前半レースとはいえレース中はスタンドの椅子も埋まっているという
珍しい混雑ぶりだった。車番3連単の売上も400万円程度でどちらかというと100円単位で数
多くの組み合わせを購入するファンが多いようだった。それだけにこんな状況で特払いが出る
とは思わなかった。投票の無い組み合わせは5点ほどしかなくよくこんな組み合わせで決まっ
たものである。
 特払い初体験は私だけではなく場内のファンの殆どがそのようだった。年配のおじさんも「向
日町でこんなんはじめてちゃうか」と興奮して話していたり外れたと車券を捨ててしまった連れ
に「アホ、はよひろてこんかい」と注意したり。警備員はユニペックスで「3連単はすべて70円
の払戻です。車券を捨てないで下さい」とわめいていた。
 仮に1枚でも売れていたら350万円程度の払戻で3連単を導入したこの4月にばかりの向日
町競輪としてはいい宣伝になっただろうが「こんなん初めて」の特払い体験の方がコアなファン
には印象に残ったようである。
 投票券を自動払戻機に入れると的中した組み合わせに「的」の字が出るが上から下まで全
て「的」が出るのはこの特払いと競艇のフライングの時くらいだろう。少々気持ちのいいもので
ある。しかし100円のうち70円しか返って来ないというのは取られ過ぎではなかろうか。最初
こそ「誰にも当てられなくて良かった」と思ったが今となってはそんな風に感じるのである。


専門紙 @縦組みか横組みか

 専門紙のスタイルは大まかに分けて縦組みか横組みがあるがどっちかといえば関東では
縦、関西では横が主流のようである。
 私は関西在住のため競馬ブックや競輪研究のような横スタイルに慣れており関東に行って
専門紙が複数あっても全て縦組みというのには違和感を覚える(関西でも競艇ニュースやダー
ビー社は縦)特に関東では公営競技が多くスポーツ紙だとわずかな情報しかなく、競輪だとあ
まり知らない選手が多いだけに専門紙を購入せざるを得ないので横組みのがほしい。
 しかしスポーツ紙の場合スポーツニッポンの中央競馬以外は縦組みでこれは私も縦が当然
のように読んでいるのだからあまりこだわってはいないということだろう。
 それでも横組みのほうが情報量が多いような気がするのは単なる錯覚だろうか。一度数えて
みたいと思っている。


専門紙 A一枚物とブックスタイル

 専門紙は見やすいこと(携帯性)と情報量の多いことという相反する条件を備えており各誌と
もレイアウトや形状には苦労しているようである。一枚物は主流だったが15年程前に新創刊さ
れた競馬エイトが同じ定価で中面を入れた8ページ仕様にし、後発ながら情報量の多さでシェ
アを広げていった。その後新馬券の導入でオッズ予想を入れたり他場発売が多くなったことも
あって現在は他紙も追随している。
 競輪や競艇の専門紙にも中に一枚のみ入れた6ページスタイルのものもあるがこれは落ち
やすく私の好みではない。地方の公営競技にはB4一枚の専門紙がある。必要最小限のこと
しか書いておらず不満もあるがそれでもスポーツ紙よりは情報量は多く250円程度と値段が
安いのは評価できる。
 九州や中国地方になると表紙をつけてホチキスで止めたブックスタイルが専門紙の主流であ
る。1レース1頁で見やすいのだが少々かさばるしまたそれだけの情報量が記載されているか
といえば疑問である。某競艇場でファン手帳をそのままコピーしたものを載せている専門紙を
見たことがある。これは手抜きだろう。しかし顧客の主流となっている高齢者には空白の部分
が多いほうが見やすいのかもしれない。でも発行部数が少ないとはいえこの情報量で500円
以上するのは納得出来ない。
 専門紙は試走・展示タイムや馬体重など書き込むことも多くある程度の空白はあったほうが
いい。予想の欄の隣あたりに「書き込みスペース」を作った新聞があればいいのにと思うのだ
が今のところ見たことがない。
 尼崎や住之江には「総合版」という各スポーツ紙の予想の出目のみを羅列したガリ版刷りの
専門紙(といっていいのだろうか)がある。私は買ったことはないし今後も買う気はない。出目で
買う人にとっては重要な情報源なのだろう。でも場内でごみ箱をあされば日刊、デイリー、スポ
ニチ、サンスポの4紙くらい簡単に見つかるけどね。(住之江や尼崎で報知新聞を見ることは
まずない)


番号管理

 競輪や競艇、オートの選手には登録番号がついている。JRAや地方競馬の騎手にもついて
いるかもしれない。競輪、オートの番号があまり出てこないのに対し競艇の場合出走表から選
手のサインに至るまで名前と共に記載してある。「同姓同名の選手もおりわかりやすくするた
め」ということだろうがそれなら競輪の方がよくある(中野浩一選手も二人いた)のにあまり説得
力はない。つまりは番号による管理が一番手っ取り早いからやっているのだろう。モーターに
地名をつけていたのを数字に変えたようにどうも管理しやすい方に流れているのが気になる。
ギャンブルは人が介在するから面白いのであって数字の羅列になってはゲーム機と変わりあ
るまい。選手一人一人の思惑がレースの展開を大きく左右する。競艇は所詮エンジンだと思っ
ている人にそう訴えかけるような広報展開が必要ではなかろうか。


ウラ

 女性が一番弱い言葉は「バーゲン」だろうが男の場合はなんといっても「ウラ」だろう。ビデオ
などのH系からパチスロのウラ物、ギャンブル系のウラ情報など何回痛い目にあってもひっか
かってしまう、それがウラの魅力?である。
 ギャンブルにおいてはウラ目という屈辱も存在する。競輪やオートでゴール前に「そのまま
ー」と叫んだものの及ばずウラを食った経験は誰しもあるだろう。逆に「差せー」と叫び本当に
差してゲットしたこともあるはずなのだがあまり記憶がないものである。やはり連勝単式はゴー
ル前で入れ替わる競輪やオートが面白いように思うのは私だけだろうか。競輪では表裏でオッ
ズがかなり差があることが珍しくない。神山雄一郎が強かった頃戸辺英雄がマークにつくこと
が多かったが表が二倍程度に対し裏は二十倍はついていた。スタート前には戸部に対し「とべ
ー、差してみろー」と野次が飛んでいた。何回この並びで走ったことがあるのかは知らないが
私の記憶にある限り戸辺が神山を差したのは2回しかない。それはそれで凄いか。吉岡稔真
の強かった頃マークしていたN川T幸選手が吉岡を差した記憶はない。
 ウラを押さえず一本で当ててしまう快感とウラで決まってしまい「ああ、押さえていたら」という
後悔。これがあるから連勝単式は楽しいのである。


馬主

 競馬を観ていたらいつかは馬主に、と思うものである。JRAの場合収入や資産など制限が
厳しく資格を得るのも難しそうだがだからこそあこがれでもある。
 最近は大きなレースを勝つと馬主のプロフィールなどが紹介されるが一代で会社を築き上げ
たオーナー社長がほとんどである。そして結構間近にいたりする。
 私の友人は船の構体などの製造から大手企業のアウトソーシングまで手がけている「きしろ」
で働いているがこの会社の社長はメイショウでおなじみの松本好雄氏である。競馬には興味
がない友人はメイショウドトウが出てくるまで社長が馬を持っているとは知らなかったという。 
他にも以前勤務していた会社がホソカワミクロンと取引があった。担当者は「マチカネに行って
くる」と出掛けていった。
 他にも例はあるが馬を持っている会社の社員はみな「馬の分給料上げろ」と言っていた。


運賃払戻サービス

 公営競技場には場によって鉄道運賃や高速料金を払戻してくれるサービスがある。全般的
に西日本、特に中国地方と中部地方が充実しているが最近は経費削減という事で廃止したり
上限を下げたりと縮小傾向にあるのは残念である。
 各場によって方法は異なり往復乗車券の復券を見せる、帰りの片道の切符を見せる、高速
の領収書を見せる、駅で配られる整理券を持って窓口に出すなどいろいろあり条件が異なると
払戻しの対象にならず泣きを見る事になる。またたいてい受付は午後1時くらいまででそれ以
降に提出してもダメ、また実際の払戻は2時半以降というところが多い。まあ数レース購入して
もらわないと、ということなのだろう。私が旅打ちをはじめた頃はホームページはなく実際に本
場に行ってそんなサービスがあるのを知り地団太を踏むということが多かったがまあ常連さん
向けのサービスだから仕方ないかもしれない。とはいえ徳山競艇で整理券を取り忘れ新幹線
特急券の払戻を受けられなかった時は本気で怒ったものである。そのうえ舟券も取れなかっ
た・・・。
 児島競艇では当日発売の往復乗車券の復券を持っている場合払戻の対象となる。金券ショ
ップで購入した回数券はもちろん指定席券と同時に数日前に購入した往復乗車券も対象外と
なる。遠くから行く場合は乗車券のみ当日に購入する必要がある。指定席券購入時に嫌な顔
をされたり乗車券と同時じゃないとダメと言われたりする場合もあるが事情を説明して売っても
らおう。その他対象外の乗車券として青春18きっぷなどがある。青春18きっぷで旅打ちとは
マクールのヘル岩石ぐらいしかいないと思うが。
 なお払い戻しサービスは今後廃止、縮小される可能性が非常に高いので必ず各場の公式ホ
ームページにてご確認ください。ここに書いている内容は変更される場合があります。


バラシ

 少々物騒な言葉ですがここでの意味はちょっと違います。昔の寄席でメインは「トリ」で最後に
出演しますが当然ながらハネた(終わった)直後は出口が混雑しました。しかも履き物を預けて
いますので数十人しか入らない会場でも出口の混雑は現在の想像以上でしょう。そこで「トリ」
が演じた後「バラシ」と呼ばれる若手の落語家が出演しもう一席演じて出口の混雑を緩和しよ
うとしたのです。当然ながら観客は帰り支度を始めているわけで後ろを向いている人に対し演
じなければならない「バラシ」は非常に厳しい立場だったでしょう。それを見ながら「いつかはト
リに」と思いを強めるのが若手の教育の一つだったのかも知れません。
 中央競馬や一部の競艇場では「バラシレース」が存在します。同様に最終レースにメインレー
スがあると終了時に混雑するので緩和してほしい、という警察サイドの要請でメインレースの後
下級条件や勝ち上がりに関係の無いレースが1レース組まれています。
 中央競馬の場合最終レースはかっては古馬900万以下条件が多く落語家とは違い「いつか
はメインレースに」という馬が出走することはなくGTレースの制覇などとっくにあきらめた「負け
組」が出走するレースでした。そういえば最終レースまで残っている客も「今日の負けを一発逆
転」を狙う負け組なわけで夕方四時を回った競馬場は薄暗くなった空と共にどんよりとした雰
囲気が漂っていたものです。そのせいかどうか、最近は4歳400万以下などまだまだ将来に
望みがあるような条件のレースが組まれることも多いようです。


ジュースじゃんけん

 仲間内のギャンブルとしてもっともポピュラーな存在ではなかろうか。一応合法(供食程度の
範疇に含まれよう)である。上司がいればおねだりするところだが同じような人間ばかりで集ま
ると言い出す奴が必ずいる。ジュースの数本くらい、と思うかもしれないがギャンブルという要
素が加わる事で仲間内での結束が高まる事もあり有用だと思うのは私だけだろうか。
 1日1000円に満たない小遣いでやりくりしている妻子持ちの先輩は「負けたらメシ抜きだ」と
いいながら必ず参加ししょっちゅうメシ抜きになっている。
 そう、このギャンブルは「うまくやってタダでジュースを飲もう」と考えている言い出しっぺが必
ず負けると相場が決まっているのである。


入場料

 初めて競馬場(JRA)に行った時入場料は200円だった。案外安いなと思ったものである。と
ころがのちに競輪場や競艇場に行くと50円だったのでびっくりした。しかもその殆どが入場券
を手売りしていた。さすがに現在は100円のところが多くなり自動販売機や自動ゲートが主流
だがそれでも時代ばなれした値段だといえよう。しかも途中出場も出来る(一部を除く)という至
れり尽くせりぶりで別に50円だの100円だのといったみみっちいお金を取らなくてもいいじゃ
ないかと思うのだが法律で決まっているらしい。最近のテーマパークはある程度の金額を払え
ば場内のどんなアトラクションにも使えるというパスポートが主流だがそんな入場券があっても
面白いかもしれない。1万円とか5万円とかあって場内の投票券はもちろん食堂や特別観覧席
に使える。残高がなくなってしまえば終わりだが的中すれば再チャージか現金払戻を選択でき
る。
 いわばカジノのチップみたいなものでありギャンブルではなくゲームのような感覚になってしま
いそうだが「ゲーム」として若年層に足を踏み入れてもらう為の手段として検討してみてはどう
だろうか。


ヤジいろいろ

 野次が一番よく飛ぶのは競輪場だろう。オートや競艇はスピードが速すぎる上にエンジン音
が大きすぎて聞こえない、競馬は距離があり過ぎるせいだろうか、単に競輪のファンが一番熱
いからなのか定かではないが。
 プロスポーツである以上負けた選手がぼろくそに言われるのは仕方の無いことだろう。負け
た選手に「アホ」「ボケ」「死ね」「去にさらせ」「〇〇(出身地。市名・町名だと効果的)へ帰れ」「お
前の車ボコボコにしたる」などと言うのは(少々言い過ぎのものもあるが)まあいいだろうが勝っ
た選手に言うのはどうだろうか。「ドロボー」「コジキ野郎」「〇〇になんぼ貰ろた?」「八百長」な
どと自分の車券が外れた腹いせを勝った選手に押し付けるのはよくない。
 地乗り中や発走直前にも野次を飛ばすことがあるがこちらの方は選手に心理的ダメージを
与えようという作戦なのか、そういうネタ関係が多い。「金津園のお姉ちゃんがよろしくって言っ
てたぞ」「このあいだ焼き肉20人前食って腹壊したらしいな」「ここで失格食らったらお寺だぞ」
などなど本当か嘘か分からない声が飛ぶ。発走直前は集中していて聞こえないだろうに、と思
っていたがある日そんな野次に奥歯をかみ締め必至で笑いをこらえている某選手を見たこと
がある。案外聞こえているのかも。
 まあやはり競輪で一番多いのは走り方をコーチするたぐいだろう。「わしが行け言うたら行く
んやぞ」「まだ仕掛けるなよ」「一回下がってからバーンといかんかい」などなど。挙げ句の果て
には勝った選手に「わしの言う通りにしたから勝ったやろ」などと言う人もいたり。
 選手のみなさんはかなわないかもしれないがファンも勝負に参加しているのでありその結果
として生まれるものですから大目に見て下さい。


票数確定盤

 競艇の場合殆どの場において対岸に票数確定盤が設置されている。自分の買い目でレース
が展開し「いくらくらいつくかな」と票数からオッズを計算するのは楽しみだったが最近はレース
開始後はオッズ表示に変わり計算する手間はなくなった。そして舟券の種類は増えながらも2
連単しか表示されないので少々面白くはないが3連単も表示できるタイプを新設している場も
増えているようである。
 住之江では総票数が100億円単位、各々の票数が10億円単位まで表示できるようになっ
ているがザ・ベストテンの如く超えてしまったらどうするのかなと要らぬ心配をしたこともある。
私が競艇を始めたころは住之江の1日の売り上げは平日のヒラ開催でも10億円に達し最終
レースあたりは2億円以上売り上げていたので「全く要らぬ心配」でもなかったのである。ただ
場外発売は現在ほど盛んではなかったので最後の桁の電光表示(つまり100億円単位)が点
くのを見たことはなかった。
 売り上げの低迷と他の種類の舟券の発売によって最後の桁どころか二つ目の桁がつくことさ
えなくなったがあの表示板にすべての数字が点灯するのを一度見てみたかったとつくづく思う。


着順掲示板

 着順掲示板に必ず掲示されるものといえば1着から3着(競馬は5着)までの着順だがその
ほかは競技によってタイムや着差、配当金などが掲示される。公営競技は「速いものが勝ち」
ではなく「他者より先にゴールしたものが勝ち」という相対的な結果なのでタイムはあまり関係
ないと思うのだがなぜか参考にすることが多い。特に競馬ではレコードタイムが出た際に「レコ
ード」と表示されるスペースまである。
 さて、この表示部分だが「レコード」としか表示されないのにドット式の電光表示になっている
のが不思議だった。他の表示が出ることはあるのか、たとえば配当金の記録が出ても「レコー
ド」と出るのかなと思っていたのだがそんなはずはないだろう。
 そんなある日開門直後に競馬場に入り見てしまった。「レコード」以外が表示されているの
を。着順掲示板の作動テストを行っておりその際に「テスト中」と表示されるのであった。思わ
ず「おおっ」と感動してしまった。
 しかしよく考えたらそんなもん開門前にテストしておくものだろうが。



少頭数レース
 
 中央競馬の場合出走最低頭数は一部のレースを除き5頭と決まっており出馬投票が4頭以
下の場合競争はとりやめとなる。ちなみに一部のレースとはG1の全てとG2、G3の大部分で
仮に出馬投票が2頭でも日本ダービーは行われることになる。
 実際に重賞レースで四頭以下はありえないだろうし(仮にビリでも相当額の賞金が入る)JRA
の競馬は5頭以上で行われるものだと思っていたのだがついに4頭立てのレースを見てしまっ
た。
 平成16年2月15日の京都競馬第3レース新馬戦でもともと6頭と出走馬が少なかったのだ
がなんと2頭が出走取り消しし4頭立てになってしまったのである。(出馬投票時は6頭だったの
で競争は成立する)
 古くからきていそうなファンも「こんなんはじめてちゃうか」「3連複は4通りしかないで」と興味し
んしんだったがレースそのものは一番人気と二番人気であっさりと決まってしまった。
 
4頭立てのため手持ちぶたさな発走員達         4頭でのスタート
4頭でゴールを目指す


失礼

 久々に実家に帰ると母からこんな質問をされた。
「あの高知の百連敗の馬(ハルウララ)に武豊が乗るんでしょ」
「そうなるみたいやね」
「何でわざわざ武豊が高知までいくの?」
「高知でその日別のレースがあってそれに武豊が普段乗っている馬が出るから行くの。で一レ
ースしか乗らなかったら武豊も暇だからお願いします、というわけ」
「武豊ほどの人なら乗って下さいといくらでも依頼があるんでしょ」
「そりゃ何頭も依頼があって一番勝ちそうな馬を選ぶんだけど」
「そんな人を一番弱い馬に乗せるなんて高知の人は失礼やん」
 よく考えたらそんな気がしないでもない。もちろん武豊は競馬界全体の盛り上がりを考えて行
動しているのだろう。


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