三国競艇




 競輪も競艇もなぜか福井県は近畿地区に含まれています。とはいえ福井県でも小浜、敦賀と
いった嶺南地方は古くから魚を運んできたり海水浴で馴染みは深いのですが福井、三国とい
った嶺北地方はあまり縁がありません。両場とも2回しか行った事はなく「旅打ち」の方に入れ
るべきなのでしょうが近畿地区ということでこちらへ。

 三国競艇は三国ではなく隣町の芦原温泉にあります。かっては三国町の九頭竜川の河口に
あったそうですが河川の改修工事の影響で使用できなくなり現在地に移転したそうです。九頭
竜川は名前の通りの「暴れ川」で競走水面に家畜が流されてくる事もあったとか。せっかく芦原
温泉にあるのですから「芦原温泉競艇」あたりに名前を変えた方が観光客も集まってくるような
気もしますがそのままです。
 私も初めて訪れた時全く予備知識はありませんでしたから無料バスが温泉街を抜け高台に
上がっていった時は本当にびっくりしました。そしてせっかく温泉街に近いんだからもっと生かさ
ないとと思った次第です。


えちぜん鉄道あわら湯の町駅                えちぜん鉄道の車内。右に立っているのがアテンダント

芦原温泉駅からの無料バス。なぜか今でも「三国ボートレース場」と表記(北陸艇王決戦写真集参照)

 かっては福井駅からの無料バスも本数は多かったのですが現在は数も減っています。JRの
芦原温泉駅、えちぜん鉄道のあわら湯の町駅からのバスが便利です。芦原温泉駅は特急も
停まります。ここから約20分程度でこのバスがあわら湯の町駅を経由して競艇場まで行きま
す。えちぜん鉄道はかっての京福電鉄が第3セクターで生まれ変わった鉄道です。元阪神の
電車が田んぼのど真ん中を突っ切って走っています。高齢者にも優しくということでアテンダン
トと呼ばれる女性が乗務し乗降の手助けなどをしています。風情はあるのですが運賃が高い
のが難点といった所でしょうか。あわら湯の町駅からだとタクシーでも1000円かかりません。
(実測値)
 
入場門                               1マーク奥の防風壁

 高台に大きな駐車場がありそこから少し下がった所に競艇場はあります。スタンドは小ぶり
ですがすべてガラス張りになっておりそのせいか殆どの人は外に出ようとしません。レース中も
競走水面近くはまばらで選手も張り合いが無いのでは。1マーク側には巨大な防風壁があり苛
酷な環境を物語っています。そういえば三国の開設記念は冬に行われます。雪が舞う中のレ
ースも珍しくなくかっては水面が凍結しないように一晩中救助艇が動き回っていた事もあったと
か。対岸には看板が少々のほかには何も無く見た目としては芦屋競艇場に似ています。と、こ
こまで書いて気づいたのですが芦原競艇にしない理由は芦屋と字が似ているからかもしれま
せん。
 
椅子はもちろん舗装もされていない              対岸の風景

 食堂は何軒かありますがやはりおろしそばでしょう。ここのおろしそばは競艇場の食堂とは
思えない味です。ここに来たからには必ず食べて帰る事をお勧めします。そのかわりといって
は何ですが他の食べ物の方は少々・・・。

 東京からは少々遠回りで行きにくい感じもしますが金沢競馬、富山競輪、弥彦競輪、新潟競
馬などとからめての北陸旅打ちも楽しいでしょう。北陸本線は特急列車の本数も多く行き来し
やすいです。昼はギャンブル、夜は海の幸と温泉という殿様気分での旅打ちはここでしか味わ
えないかもしれません。

開設51周年記念北陸艇王決戦写真集

三国競艇ホームページ


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