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小松島競輪
明石海峡大橋の開通で徳島は大阪から非常に近くなりました。かっては大阪天保山・神戸港
から淡路島の津名まで高速船でそこからバス(これが一番普通だった)、飛行機で、明石まで 電車でそこから高速船とバス等行き方はバラエティーに富んでいましたが船は殆どが廃止され 飛行機も大幅に減便され高速バスで行くよりほか無くなってしまいました。そんなわけで旅打ち というより近所になってきましたのでこちらに入れることにします。
高速舞子から一時間と少しで徳島へ。そこからさらにバスを乗り継ぎ小松島に向かいます。
電車でも行けますが本数は少ないです。徳島駅前から越境乗り入れしている小松島市営バス で約30分、乗り場には出走表が置かれています。無料バスも同じバス停から出ます。徳島県 には鳴門、徳島、小松島、阿南と四つしか市はありませんが阿南を除く市は市営バスを持ってい ます。30くらい市のある大阪でさえ二つ(大阪と高槻)なのですから珍しいですがそれだけ民間 では事業が成立しないのかもしれません。大きな産業も少なく徳島県の長者番付には競艇選 手や競輪選手が上位に入っています。私は以前マンション管理会社にいましたが管理物件に 徳島市のとある高級マンションがあり最上階は有名ワープロソフトメーカーの社長、他にはS級 競輪選手や競艇選手が住んでいてびっくりしたことがあります。
バイパスもあるのですがバスは海沿いの旧道を通り抜けて南下していき小松島市へ。かって
はフェリーも発着しちくわ売りのおばさんなんかがいたのですがフェリーも徳島港発着となり桟 橋は朽ち果てちくわ売りのおばさんは消えてしまいました。そんな寂れた港の対岸に競輪場は あります。住宅街の中にあり苦情が出ないのか不思議ですが苦情が出るほど来ないのかもし れません。ここは防府競輪と一・二を争う小さな競輪場です。手荷物を預けるとたいてい預り証 の番号は一桁です。 ![]()
スタンドは3つあり特観席もありますが新館、旧館とも300円と安くこちらで見る人も多いで
す。海沿いで風がきついこともあり一般席もガラス張りと競艇並みの設備ですがガラスはかな り汚れています。バック側は海ですが管理棟や選手宿舎などがあり思いっきり景観を乱してい ます(笑)かっては選手宿舎から釣り糸を垂れる選手もいたとか。
私がはじめて行ったのは10年前で新しいスタンドは無く発売窓口の柱には「全ての窓口で全
ての組合わせが買えます」と書かれていました。今は「全ての窓口で全レースの車券が買えま す」に変わっています。平成7年にふるさとダービーが行われ大改修が行われたようです。そう いえばあのふるさとダービーは大雨の中、滝澤正光が優勝したことを思い出します。滝澤の大 レース制覇はこれが最後ではなかったでしょうか。雨も風もものともしない、そんな選手が有利 なような競輪場です。 ![]()
海辺の町は荒っぽいという印象がありますがここ小松島では観客の平均年齢が高いせいか
野次が飛ぶことはあまりありません。それどころかレース終了後に声援はもちろんおばさんか らは拍手まで飛ぶなど大人の遊び場として落ち着いた雰囲気です。近隣に自衛隊の基地もあ り若い人や家族連れも来ていますが子供をあそばせておくようなスペースはありません。その あたりも少々考慮が必要ではないでしょうか。また食堂は8軒程度ありますがどこも品揃えは 同じ様なもので「ここに入ろう」という思わせるところはありません。常連さんで持っているような 店ばかりです。客より店員の方が多そうなところも・・・。
行きにくさでは上位に来るであろう小松島競輪で、またレース後のお楽しみも少ないところで
すが一度は来てみましょう。旅程を組む上では四国で回ろうとは考えずに尼崎や園田、姫路競 馬と合わせての旅打ちの方がいいと思います。四国内での移動は非常に不便です。 ![]()
無料バス。ちなみに「徳」ナンバーのかなり古いもの。
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