玉野競輪



 瀬戸大橋開通後四国への玄関口の座を追われた玉野市。貨車が並び広い構内を持つ宇野
駅もホーム2面だけになり電車も1両なのが行ったり来たりしている。しかしフェリーは3社が頻
繁に航行し四国への足がかりである事にはかわりありません。そんな港のある宇野地区とは
山一つへだてたところに玉野競輪場はあります。

 玉野へはバスの方が便利です。電車では途中乗り換えが必要な上遠回りなので時間がかか
ります。両備バスの特急バスが岡山駅前から30分間隔で出ており高速は走らないものの児
島湾締切堤防を通る為かなり近道です。観光バスタイプでテレビもついており途中での乗降も
なく割合すいています。なお帰りの際は岡山市内で渋滞する場合もありますので注意を。しか
も線路とは全く違うコースを通るので電車に乗りかえる事も出来ません。このバスで宇野駅前
でおりここから無料バスが出ています。無料バスは電車よりもこの特急バスに接続しているよ
うな感じです。宇野駅から徒歩で競輪場までは実測で15分くらいです。乗り換えが面倒な方に
は岡山市内の天満屋バスセンターから玉野競輪場直通の路線バス(有料)があります。朝10
時台に1日2本しかないので注意を。ちなみに私は車で行くことの方が多いです。山陽インター
で降り岡山バイパスを経て行き(インターから)1時間くらいです。時間的には水島インターで降
りた方が早いと思います。(このインターは瀬戸中央自動車道だから高速料金が跳ね上がる
ので私は利用しない)駐車場はたっぷりありますが終了時は少々渋滞します。また記念開催時
には大阪や神戸からの無料バスが出ることもあります。
 
スタンドから海を臨む。やっぱり管理棟が邪魔      管理棟裏の南駐車場からの風景

 港や造船所のある地区とは山を一つ隔てているだけあって競輪場はのどかな感じです。ホー
ムスタンドからは島々が見え船が行ったり来たりしています。競輪場から見える景色としてはナ
ンバーワンだと思います。惜しむらくはバック側に選手宿舎ができ以前ほどの景色は望めなく
なっています。まったく・・・・。
 スタンドはくたびれていますが冷暖房完備の特観席が200円と安価な事もあってみんな特観
席に入っています。入場料込み250円で予想紙(大した内容ではないが)もついていますので
かなりおとくな値段でしょう。テーブルもありますが大学の講義室のような椅子で少々狭いで
す。車券売場に近い上の方から埋まっていき座席によっては柱の邪魔になるところもあります
ので特観席券購入時に聞いてみてもいいでしょう。特観席に食堂はないのですが地元の婦人
会のようなところが弁当やおにぎり、焼きそばなどを販売しています。この弁当はおいしいで
す。内容は煮魚や野菜の天ぷらなど幕の内スタイルですがおふくろの味風に仕上がっていま
す。元々岡山は外食の習慣があまり無く家々でもてなすのがスタイルのようで(祭りや集会など
でも婦人会で集まって料理を作る。「ちらし寿司」が代表)婦人会の力を結集したような弁当で
す。数は少ないので早めにお求めを。
 
メインスタンド                      弁当各種。寿司から幕の内までいろいろ
 
特観席内部                    1・2コーナースタンド。この部分もガラス張りは珍しい(一般席)

 玉野競輪のキャラクターは「ガッツ玉ちゃん」です。一昔前のアメリカの漫画のような人を食っ
たような顔のキャラクターで国道沿いの開催日程看板やCMなどにも登場し私も小さな頃から
見慣れています。おそらく20年以上前に制定されたと思います。モデルは国松利全選手(引
退)という噂を聞いた事があります。確かによく似ています(笑)記念競輪の時などは表彰式に
着ぐるみが登場しますがはっきり言って不気味です。
 岡山では三宅勝彦、小橋正義、本田晴美、三宅伸といい選手が出ていますが最近の若手に
生きのいいのがいないのが残念です。小橋も新潟に行ってしまったし・・・。
 
メインスタンドからの風景                 スタンド裏にはこんな公園も

 「行きにくい」イメージのある玉野競輪ですが近隣の児島競艇や高松競輪と組み合わせての
旅打ちもいいでしょう。高松行きのフェリーは会社により乗り場が異なりますがおすすめは宇野
駅からまっすぐ進んでいったところにある四国フェリーです。この会社の船にはうどんの売店が
ついた船があります。潮風に吹かれて食べるうどんは最高です。車で来た場合は各乗り場で
出航時刻を確認しいちばん早い時間のフェリーに乗るのも手です。なお車検証を提示する必
要はなく自己申告です。自分の車の長さは把握しておきましょう。一応軽自動車、4メートル以
内、5メートル以内・・と値段は異なり、何人のっていても値段は一緒です。
 児島方面へはバスがありますが本数はあまり多くありません。電車の方が確実です。道路は
狭いところもありまた造船所へ行く大きなトレーラーが通る事もあるので注意を。宿泊は岡山
市内まで戻ればいくらでもありますが児島の先にある鷲羽山がいいでしょう。ままかり、たこ等
海の幸がいっぱいです。

 そんなわけで私の好きな競輪場の一つである玉野競輪にぜひともおこし下さい。海を見てい
れば負けた悔しさも忘れます(笑)

選手だけでなく観客もケータイ持ち込みは禁止らしい。

玉野競輪ホームページ

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