びわこ競艇



 兵庫県出身の私にとって滋賀県はどうしても「遠いところ」の印象がぬぐえません。現在大阪
に住んでいても同様で草津よりも姫路の方が近いような印象さえあります。そして初めてびわ
こ競艇を訪れたのもまだ兵庫県に住んでいる頃でした。

 
道路を走る京阪電車                       スタンドのすぐ裏が道路。歩道橋の上から撮影。

 びわこ競艇と大津びわこ競輪はすぐ近くにあり舟券(車券)売りのおばさんも同じである。必
然的に同時に開催することはありません。現在は競艇は滋賀県、競輪は大津市と主催者も分
かれており共存共栄が図られています。開催日数は競艇の方が多いのですが競輪は高松宮
記念杯があることで年間の売上はほぼ同じというところがうまく話し合いのまとまった要因では
ないでしょうか。これからの公営競技はこのようなすみわけも必要でしょう。無料バスの乗り場
も同じでJR大津駅、京阪の浜大津駅から出ています。遠方からの場合は大津駅が便利です
が京阪電車の方が風情があります。京都の地下鉄三条駅から出ていますが京都市内は地下
鉄なのですが大津市内に入ると道路の上を走ります。4両編成の電車が道路の上を走るのは
びっくりします。大津駅からなら10分程度、浜大津駅からなら5分程度です。競艇場のバスタ
ーミナルは少し離れたところにあり国道160号線を歩道橋で越えて入場します。JR西大津駅
からもバスがありこちらは入場門前に停まります。
注:平成15年3月限りで京阪浜大津駅からの無料バスは廃止されました。

 最近では新しいスタンドがそびえたっていますがつい最近まで古いスタンドが残っており話に
よると「競艇場建設当時の建物」だったそうな。コンクリートが黒くすすけ隅っこの方は欠けてお
りいかにも崩れそうな雰囲気でした。スタンド内には競技規則が貼られておりそれには10艘立
てまでの服色が記載されていました。おいおい、10艇でレースできるんかいなとそれを見るた
びに思っていたのですが過去にはあったらしい・・・。残念ながら新スタンド竣工に伴い無くなっ
てしまいました。まあ今後10艇でのレースは行われないでしょうから。

 旧スタンド時代には古いスタイルの食堂しかありませんでしたが現在はレースを見ながら食
事ができるところもあります。食堂が新しくなると昔ながらの雰囲気が失われることが多いので
すがここは昔のままのスタイルの食堂も残っており好感が持てます。競艇場のすぐ裏を国道1
60号線が通っていることもあり敷地は狭くスタンド内以外に居場所が無いのは少々息苦しさを
感じます。
 
 
航行する外輪船「ミシガン」                   旧スタンド(手前)と新スタンド。旧スタンドもお色直し済。

 競艇場のすぐとなりは浜大津港で外輪船スタイルの遊覧船がときおりすぐ横を通ります。防
波堤が完備しているので影響はないと競艇場では言っていますが防波堤の下側は水を入れ
替える為に開いていることもあり影響は避けられないようです。小さな池ならば波は表面上にし
か立ちませんが琵琶湖ほどの大きな湖になると水深の深いところにも波があり水面上とは逆
方向の波になることもありうねりの一因ともいわれます。冬の「比叡おろし」や春先の雪解け水
による水面の上昇など選手にとって厳しい条件は揃っています。この琵琶湖は流れ込む川は
数十本ありますが琵琶湖から流れ出る川は淀川(瀬田川)1本しかないという非常に珍しい湖
です。まただんだん深くなっている、あるいは底無しである(地下水脈で水が流れ出ている)と
いう説もありまさに不思議な湖で巨大ななまずがいるという伝説もうなずけます。びわこ競艇の
キャラクターはそんななまずのビナちゃんです。ちなみに滋賀県の旧国名は「近江」ですがこれ
は琵琶湖をさす古語「近き淡海(あわうみ)」からきています。つまり古代人にとって琵琶湖は
「海」だったのです。話が逸れたついでに「遠き淡海」は浜名湖でこの付近の旧国名は「遠江」
です。現在は海とつながって汽水となっている浜名湖ですが昔は淡水湖でした。江戸時代に大
津波が来て現在のような形になったそうな。どちらにも競艇場があるのは偶然なのかそれと
も。



 帰りのバスは9レース終了後からの運転となります。途中で帰る場合は京阪電車石坂線の
三井寺駅まで歩くのが一番近いです。浜大津駅まで歩いても大した距離ではありません。(15
分程度)ちょっと足を伸ばすならここから石山寺方面に乗れば石山寺や瀬田唐橋などがありま
す。反対の坂本方面に乗れば比叡山へのケーブルカーに接続するなど観光資源には恵まれ
ています。坂本には「つる喜」という関西には珍しいそばの名店があります。一度ご賞味を。さ
らに北側には雄琴温泉が・・・。万券を当てたおりにはどうぞ。
 10年ほど前まで京都市内までの無料バスもありました。帰りはかなり渋滞するので四条大
宮まで40分ぐらいかかりましたが競艇を始めたばかりの頃は同乗したおじさん達にいろいろ
教えてもらいました。ここに書いたことの多くはその時に聞いた話です。
 大津びわこ競輪でも同様の人がいたりしてこのあたりは初心者に非常に優しいそんな土地
柄なのかもしれません。


西大津駅の花屋の広告。競艇もここまで市民権を得たか・・・。

びわこ競艇ホームページ

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