東京競馬・平塚競輪

平成9年11月8日

 今回の旅打ちは長野から始まります。この年開通したばかりの長野新幹線に乗ろうというの
が目的で前日に北陸を回り長野に入りました。

 朝6時前にホテルを出て長野駅に向かう。オリンピックを控えた長野は大幅な区画整理など
を行っており以前来た時とは道が広がっていたり駅も大きく建て替えられ善光寺を模して作っ
たという趣きある駅舎はなくなりどこにでもあるような橋上スタイルの駅舎になっていた。かって
長野駅ではスキー客や登山客の為の夜行列車が多数運転されその為に夜も開いている待合
室があり蕎麦屋も朝早くから営業していた。大きなザックやスキーをしまえるようなコインロッカ
ーも多数置かれびっくりした事もある。現在夜行列車はなくなりそんな施設も要らないのだろ
う。寒々としたコンコースを抜け新幹線ホームへ向かう。土曜日という事もあり東京に遊びに行
こうという若い人が多く8両編成の新幹線はほぼ満席、途中駅からは通路まで一杯となり一路
東京へ。

 東京駅についたのは8時前だった。なんとも近くなったものである。中央線で新宿に向かい京
王線に乗る。東京競馬場には専用の支線まで伸びている。なんともぜいたくな作りである。そ
の名もズバリ府中競馬正門前駅から屋根のついた通路が伸びており正門までは100メートル
ほどである。

 入場券売場のところで指定席売場に並んでいた人が割り込んだか何かでもめていた。警備
員がなだめているが収まる気配はなかった。ああ、この人はJRAの恐ろしさを知らないんだろ
うなと思いつつ見ていた。JRAにはこのような人間に対するセクションがある。柔道のオリンピ
ックメダリストがJRAには在籍しているが何をしているのか。それを考えたらわかるようなもの
なのだが。案の定耳の変形した男達数人がやってきてその男をヒコーキ(二人がかりで両腕を
つかんで持ち上げ足を宙に浮かした状態)にして連れていった。

 さすがに大きな競馬場である。1コーナーから直線を覗き込むがはるかに緑のじゅうたんが
広がっているだけだった。スタンドはゴールを過ぎても伸びており巨大なスタンドがそびえ立っ
ていた。スタンドは大きいもののガラス張りにはなっておらずまた指定席も5人並びでモニター
無しと設備そのものの改善は遅れていた。2003年になってようやく改修工事が完成(馬場の
み。スタンドはまだ)するが日本の顔というべき競馬場の改修を最後にするJRAの料簡は理解
できない。バックストレッチの向こう側にはユーミンの歌の通り中央高速道路が走っておりその
向こうにはサントリーのビール工場(サッポロビールの恵比寿工場が無くなった今都内で作っ
ている大手のビールはここだけである)や多摩川競艇場がある。東京競馬場にはバックストレ
ッチ側にも入場門がある。こんな構造の競馬場はここだけだろう。そこから抜ければ多摩川競
艇とのはしごも出来る。午前中のすいているうちに競馬を楽しみメインレースの馬券を買って
午後からは多摩川へ、なんて楽しみが出来る東京の人たちがうらやましい。
おまけページへのリンク

 東門近くには競馬博物館がありいろいろな資料がある。開催日のみならず平日にも開館して
いるというのがいい。東京競馬場にはこの時を含めて数回訪れたが未だに知らないところが
ありそうである。改修工事後できるだけ早く行きたいものである。この日は平塚競輪に行く予定
だったので西門から専用通路で府中本町駅まで行き南武線で川崎に出て平塚へ。

 平塚駅南口からバスに乗る。グランプリを開催した事もある場だけあってなかなかの賑わい
である。ところがこの日の平塚競輪は大荒れであった。朝からスジ違いの万券(車番2連単)
が続出。全く見当がつかなかった。南関東のヒラ開催なので知っている選手は殆どおらずこれ
じゃあだめだなと思っていたところとあるレースでかってのフラワー軍団の総帥、山口国男選
手(引退)が出ていた。この頃ここ平塚競輪だけで選手名の出る車券を発売していた。同じ名
前が出るのなら知っている選手が出ている方がいい。さすがに国男さんの1着は無いだろうか
らヒモ狙いとし頭は1番人気の選手から買う事にした。それでも万券だった。スジでも万券だっ
たので買い足すかどうか迷ったがどうせ来るわけも無い車券だしそのままにしてレースを見
た。すると・・・見事にスジで決まり国男さんもいつものように(?)ちぎれる事もなく2着を守り切
った。ツキに見放された時はこんなものである。これ以上いてもどうしょうもないだろうからその
まま帰った。新幹線の特急料金もできるだけけちろうと名古屋まで在来線を乗り継いで帰っ
た。

 平塚競輪にはのちにナイター開催に旅打ちしましたがやはり一度も払戻に並ぶ事はありま
せんでした。この方角はどうもツキが無いようです。ナイター開催やアルコールの公式販売(表
向きは禁止されていたが「泡」とか「麦」がメニューにある場はあった)などサービスの向上に力
を入れている平塚だけにまずいのですが・・・。それでも場外の時は調子がいいしやはり方角が
悪いのかな。

JRAホームページ
平塚競輪ホームページ

トップへ
トップへ
戻る
戻る