鳴門競艇


撫養橋上から見た競艇場(走行中のバスの車内から撮影しています)

 20年ほど前から鳴門競艇はサンテレビでコマーシャルを流していました。神戸や大阪あたり
から見れば「なんでわざわざ鳴門が」というところですが淡路島から見れば鳴門は当時から陸
続きで身近だったにちがいない。現在でも徳島県のみならず淡路島各地からも無料バスが出
ているなどどこがメインの客層なのかよくわかりません。「地元(徳島県)からじゃなく他所(兵庫
県)から巻き上げろ」という方針なのでしょうか。
 
全面ガラス張りのスタンド            小鳴門橋(手前の一般道の橋)、撫養橋の向こうには造船所も

 神戸、大阪から高速バスに乗り高速鳴門バス停へ。かっては山の中腹にある何の変哲もな
い高速のバス停で坂道しかありませんでしたがJRの駅に代わって鳴門市の玄関口となりバス
停から麓まで無料のモノレールができています。到着寸前に撫養橋を渡りますが進行方向右
手に競艇場は広がっておりいやがうえにも雰囲気は高まります。高速鳴門バス停はかっては
「鳴門撫養」という名前でしたが淡路鳴門自動車道全通時に改称されています。多分読めない
という苦情が来たのでしょう。ちなみに「むや」と読み競艇場の住所も撫養です。私が初めて来
た頃には競艇場の隣に水中翼船の発着場があり大阪や神戸からの便がありました。これも交
通運賃払戻サービスの対象でありがたかったのですがのちに高速艇に変わり明石海峡大橋
が出来る前に廃止されています。高速バスになってからも払戻サービスはありましたが最近全
廃されました。その代わりに明石駅からの無料バス(日祝日のみ。G1以上は毎日)ができまし
た。高速舞子から高速鳴門までのバス代は2450円もしますからかなりのサービスです。なお
高速を走る都合上定員(50人)厳守となっています。ヒラ開催の場合は少々空きがありますが
G1の日祝日となると早めに来ないと乗れない可能性もあるでしょう。ちなみにこのバスの乗客
は普段ボートピア新開地に通っている人が多いようで「アマ(尼崎)やっとるけどメンバーしょぼ
いからこっち来た」「うそつけ、タダやからこっちやろ」なんて会話が繰り広げられています。
注:2005年5月現在明石からの無料バスは運行されていません。
 
バス停へ上がるモノレール                 小ぶりな入場門

 海に面した競艇場ですが狭い部類に入るでしょう。鳴門海峡で渦潮が発生するようにこのあ
たりは潮の流れが激しく難水面の部類にあげられます。川のように白波を立てて潮が流れて
いるのを見ると大昔の遣唐使でやってきた中国の人が瀬戸内海を川と見間違えたという話もう
なづけます。
 山に挟まれた海峡なので風もよく通り2マーク側には大きな防風板がありバック側も防風板
に囲まれ余計に狭さを際立たせています。バック側の着順掲示板も小さく票数確定盤もありま
せんがようやく大型ビジョンができあがり間もなく使用開始されるでしょう。
 水面際は「堤防」としての造りで高さ1メートルほどのコンクリートがあるだけですがかえって
見やすかったりします。海を覗き込むとフグらしい魚が泳いでいたりします。竿を垂らすと結構
釣れそうです。噂によると1マーク側には大きなタイもいるとか。
 
完成済みの大型ビジョン                   1マークの攻防

 小ぶりなスタンドはすべてガラス張りで北を向いているだけに冬季は有難いですがガラスの
汚れが少々気になります。常に潮風を浴びているので難しいのでしょうが改善を望みたいとこ
ろです。スタンドのプラスティックの椅子には手製と思われる座布団がのせられており心配りの
効いたところを見せています。ただ以前は全ての椅子にあったと思われるのですが盗難にあっ
たのか歯抜けになっています。こんな座布団盗まなくてもええやん。
 また外からの光が入りにくい構造になっておりガラスの汚れと内部のコンクリートの汚れも手
伝って余計に暗く見えます。もう少し明るく見せる工夫をしてみてはどうでしょうか。
 食の方は1マークよりに数軒の食堂とスタンド内に売店がいくつかありますがちゃんとしたも
のより軽食中心です。おすすめは天ぷらでたこ、いか、いわしといった海の幸から名産の鳴門
金時(さつまいも)、れんこんといった野菜まで20種類以上が並んでいます。揚げたてを買えた
ら最高ですが揚げ直しも頼んだらしてくれます。私は油っぽくなり過ぎて揚げ直しは嫌なのです
が。
 その他焼きそば、お好み焼き、焼きいも、焼きちくわなどがあります。焼きそばは350円の
店と450円の店がありこういう所では普通値段を合わせるものだがと思いつつ450円の店で
買ったらウーロン茶がついてきました。しかも缶のままでした。競走水面が狭く投げたら選手に
当たりかねないだけに競艇場側が注意すべきと思うのですが場内には缶ジュースの自販機さ
えありました。それだけ観客にはおとなしい人が多くまた近隣のレジャー施設として存在してい
るという証明でもありますが。
 
スタンドの椅子                          スタンド内の売店。こんな照明なので薄暗い

 周辺の観光にも事欠かない鳴門でしかも競艇場の隣にバスの営業所もありますので負けが
込んだ時には気分転換に渦潮見物もいいでしょう。鳴門駅への無料バスは頻繁に出ています
ので市街地(たいしたことはないが)へも行けますしそういう意味では非常に便利なところです。
だからこそもっと施設の向上をお願いしたいところです。

鳴門競艇ホームページ

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