推奨したい音源の説明なんだけどパソコン音楽とファイル形式についてにもちょっと触れておく
for 「パソコン音楽ってなぁに?」な方々
〜ながぁいですが、一度読んでおけば当サイトだけでなく「パソコンで音楽を鳴らすこと」を理解できるようになります〜
@ファイル形式 インターネットで流れる音楽(「曲」がひとかたまりのデータすなわち「ファイル」であることはわかってますよね?)ファイルは、 大まかに言うとWMAやMP3(この2つの違いは、ファイルを軽くするための圧縮方法の違い)などの「オーディオ系ファイル」と、 私が扱っている「MIDIファイル」の2種類に大別されます。 「オーディオ系ファイル」は、演奏など「音」そのものをデジタル化したデータですから、感覚的には分かりやすいですよね。例えば 「おい武藤!EricClaptonのコンサート、録音してきちゃったからPCに取り込んでメールで送って聞かせてやるよ」という場合、 添付ファイルを軽くするためにMP3などの形式に圧縮するとはいえ、Claptonの演奏そのものがファイルになって武藤君のところに 届きますね。まぁ、極めて当然のことです。いっぽうの「MIDIファイル」というのはこれと全然違います。 カンタンに言うとMIDIファイルというのは演奏の「楽譜」なのです。上の例でいえば、「おい武藤!当日のクラプトンのギター、 どこでどの音を出したか、どんなチョーキングをしたか、どんな音量で弾いたかまで、カンペキにメモ(楽譜)してきた。 そのメモを添付して送るから、オマエ弾いてみなよ」という事なのです。 「そんなモン送ったってClaptonを聴いたことにならないじゃん!」とお思いのアナタ。それ、正解です。しかし、もし武藤君のうちに Claptonのクローンがいて、これを忠実に弾けたらどうでしょう?これ、結果的に「録音」してきたのと同じことになるわけです。 いっぽうClaptonのクローンがいないのでホントに武藤君が弾いたとしたら、いくらメモがカンペキでも、やっぱりClaptonにはなりま せんよね?もうおわかりでしょうが、この例の「Claptonのクローン」とか「武藤君のギター」がPCでは「音源」に該当するわけです。 言うまでもありませんがClaptonのクローンが良い音源、武藤君のギターはチープな音源、ということです。 A推奨音源 上記の例ほど実際は極端ではなく、音の作り手(上記ではClapton本人)自身が最初からMIDI形式(上記の例でいう「メモ」)で ファイルを作っているわけです。Claptonが自身の弾き方をメモに書いてるってことですね。当然その時にイメージしているのは 自分のストラトであり、自分の演奏スタイルなわけでしょう。これを中学生レベルの技術や安いギターで演奏されても、自分のイメ ージしたものとはかなりかけ離れたものになってしまうわけです。これが音源で言えば「レベルとか質」にあたります。 今のパソコンの中には「とりあえず音が出る」程度の音源(マイクロソフトGSシンセ)が内蔵されており、「MIDI(という楽譜ファイル) が来たら、この音源で再生(パソコンによる「演奏」)しなさい、という設定になっています。「本業は計算屋だけど、いちよーギター も弾けますよ。計算業務もやりながらだけど。」ってカンジですね。で、「ウチは本職のギタリストをちゃんと別に雇っていて、それに 弾いてもらってます。」というのが「外部音源」ということです。 また「本職のギタリストを雇ったんだけど、そいつ英語が全然読めないからさぁ、クラプトンのメモどおりに弾けないんだよ」という ことも、ありえますね。これ、MIDIで言うGSとかXGというフォーマットに該当します。「まぁ音符は世界共通語だから、譜面だけを 弾くのはできるんだけどね…。細かい指示が読めないんだよ。」というのも同じです。 なが〜くなりましたが、概念はご理解いただけましたか? 当サイトではHyperMidiWorldのころはXG対応音源の中でも、特にS-YXG50というソフト音源を推奨してました。これ、ダウンロード 販売もしてたし、お試し期間が90日あり、手軽に入手できたからです。この例で言えばClapton本人に該当するものがS-YXG50 で、それで鳴らす(弾く)ための楽譜として作られたMIDIファイルだったので、そのとおり実践してもらえれば「Claptonが武藤君の 家でそのメモどおりにギターを弾く」ことになるわけでした。過去形な理由は、このDL販売、やめちゃったんですね。ヤマハが。 だから、簡単には入手できなくなっちゃった。で、かわりにヤマハは「S-YXG20」という少し50よりもチープな音源を内蔵した MIDI再生ソフトの無料配布を始めました。こちらです。現在マイクロソフトGSシンセ再生の方、これでも音は1000倍良くなるので ウチのMIDIを「MIDIファイル」として単独で拾い出してお試し下さいね。(やり方を知らない方はメール下さい) B補足 ということで、最近はプラットホームとする音源がなくなってしまったこともあり、私の作ったMIDIファイルを私の音源で再生して 録音、これをMP3などのオーディオファイルに変換してそれをネットに流す、ということも行いはじめた関係上、「聞き手も入手しや すい音源で作る」事へのこだわりは薄れてきました。なので、私が使っているXG音源MU-500独自の音色を使うこともたまに あります。MIDIファイルコンテンツの場合、従来オススメしていたS-YXG50で再生した場合はやや音のバランスがかわることも あります。 あ〜。こんな長いの読む人いるのかしら? |