千年期の正月にあたり「やはり日本人なんだから、にっぽんの旋律を扱わねばイカン」
という事で、「○○ちゃん、あそびましょ」のテーマをアレンジする事にした。
和製音階の場合、ドレミソラドが中心となるが、わらべ系の場合は更に音数が減り、
ほぼミソラの3音だけで旋律を構成する。代表的なのは「どちらにしようかな」旋律であり、
「天の…」まで行ってもソとラしか出てこない。「遊びましょ」旋律もこの3音で構成されており
呼び名のイントネーションにより、3音の組み合わせが決まっている。例えば、
「さとうくん、あそびましょ」の場合、「ラソソラ。ソララソラ」である。
関西の場合にこれがどう異なるかも大変興味深いところではあるが、その研究は今後に譲る
事にして、「少なくとも関東版」ということで、他の呼び名の旋律をもう少し考えてみよう。
「ラソソラ型」は、最もポピュラーな形で、他には「吉野くん」や「加藤」「古田」「天野」など、
また3文字の名前は、ほとんどがこの旋律で呼ばれる。
また「ミソソラ型」も代表格であり、「鈴木」「田中」「池田」「木村」「手島」「小沢」などが属する。
3文字名が上記2種類にほぼ大別されるのに比べ、4文字(5音)旋律は、微妙なアヤが
存在し、みんなで一人を呼ぶ際に「オンチ」がでてくる事もしばしば見られる。まず
「ソラソソラ型」。これは「山口くん」などを呼ぶ時に使われる旋律である。他には
「高橋」「吉村」「若山」「内海」「上原」などがここに属するであろう。
「ミソソソラ型」には、「近藤」「村山」「深川」「高崎」「石橋」「斎藤」などがある。
が、同じ4文字の「○藤」でも、「遠藤」「安藤」は「ラソソソラ型」に属するので注意が必要である。
また、4文字系は他に「ソララソラ型」も存在し、「市川」がこれに属する。
次に2文字(3音)旋律は、 「ミソラ型」と「ラソラ型」の2つに分類される。
「ミソラ型」には「阿部」「野田」など2文字名字の多くが属するのに対し、
「ラソラ型」は「関」「島」「岡」など漢字1字名だけが属する傾向がある。
しかし「ラソラ型」には、名字以外の、名前を2文字に縮めるパターン
(ゆみちゃん、はるちゃんなど)のほぼ全てが属する。
ただし「なっちゃん」「みっちゃん」などの「促音」系は、例外的に
「ラッラ型」になる。更に、おやじを「おっちゃん」と呼ぶ場合は「ソッラ型」になるが、
ここに帰属する他の例は現在までに発見されていない。そもそも「おっちゃん、あそぼ」では
いかがわしくてアブナイ。
他にも議論すべき点は数多いが、まぁここまで読んでもらえれば、GIFアニメ先読みも
終了していると思うので、次の挨拶をClickして、音を楽しんでいただきたい。
音が聞こえたらすぐに再読み込み(更新)して、タイミングをあわせましょう。