東海道の旅

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神奈川県指定天然記念物

益田家のモチノキ(昭和56年7月17日指定)

モチノキ(モチノキ科)は暖地に生育する雌雄異株の常緑広葉樹で、高さは通常3~8メートルに達し、4月頃に黄緑色の群生した小さな花を咲かせ、球形の果実を付けて赤く熟する。この樹皮より鳥もちを作ることからモチノキの名の由来があり、古くから人々によく親しまれている木である。
指定された「益田家のモチノキ」は、国道一号の旧東海道に面し、樹高18メートル、目通り2.4メートル、根回り3.1メートルの雌株と、これより0.75メートルほど離れて並ぶ樹高19メートル、目通り3.2メートル、根回り4.9メートルの雌株の二本である。これほどまで生長した大木は他にほとんど類を見ないばかりか、共に美しい樹冠で接しているのも珍しい。
「相模モチ」の愛称で郷土の人たちから愛され、なじまれてきたこのモチノキ二本は、稀有な大木となって今なお樹勢もきわめて旺盛であり、旧東海道に面してきたという歴史的背景もあるので、将来にわたり永く保護することが望ましく、神奈川県指定天然記念物に指定するものである。
神奈川県教育委員会
※看板の文字を転記しています。誤字脱字はご容赦ください。





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