齋藤彩夏ちゃんリスト

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役名: 二重生活の男の妻

ストレート 『時をかける206号室』 (2015)

スタッフ・キャスト

脚本 久保田唱
演出 久保田唱
出演(役) 大神拓哉(男)、今出舞(女)、竹石悟朗(二重生活の男)、高橋明日香(婚約者)、齋藤彩夏(二重生活の男の妻)、沖野晃司(疲れた夫)、中野裕理(泣き顔の妻)、高田淳(事実しか書けない小説家)、平山空(小説家の妻)、椎名亜音(大家) 他

出演公演

公演期間 公演会場
2015-08-19 〜 2015-08-30 [東京] シアターグリーン BIG TREE THEATER

筆者の個人的な感想

浮気された妻の役

今回の彩夏ちゃんは、夫の浮気現場に乗り込んでいく妻の役です。浮気といっても、夫はすでにその女と婚約もしていてお腹に子供もできていたという二重生活。語気を荒げて、ののしったりするというのは少し今までにない役ですね。

物語の構成

ただ、今回の話は序盤でオチが読めてしまい、その想像したまま終わってしまったので、少し物足りない感じがしました。二股をかけられていた話という点でも、今年彩夏ちゃんが出演した『愛のバカヤロウ!』の方が比べ物にならないぐらい感情移入できましたし。

というのも、今回の話はそのほとんどの部分が、いきなり現れた謎の女が語り始めた話です。しかも、頻繁に現実に戻って、主人公に「そんな話、俺に何の関係が……」と言わせている。だから、どうしても観客はこの話を傍観者として見てしまいます。

だから、出演者が熱心に演じれば演じるほどに演技が空回りしてしまい、観客は「まあ、そんな夫婦もいるだろうね。それで?」と冷静に見てしまうというか……。そんなわけで、今回はオチも構成も弱かったかなと。


著者

<t-wata@dab.hi-ho.ne.jp>