齋藤彩夏ちゃんリスト

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役名: マリゾー

ゲーム 『まほろばStories ―Library of Fortune― (2007)

スタッフ・キャスト

制作 dimple
声優(役) 坂本真綾(スズ)、千葉紗子(アルエ)、園崎未恵(トッコ)、齋藤彩夏(マリゾー) 他

発売ソフト

媒体 発売会社・番号 発売日 税込(税抜)価格
「まほろばStories」(初回限定版)
DVD-ROM dimple DMP-P202 2007-07-26 8400(8000)円
「まほろばStories」(通常版)
DVD-ROM dimple SLPM-66751 2007-07-26 7140(6800)円

筆者の個人的な感想

女の子RPG

冒頭は、大人になって小説家になった主人公スズが、少女時代を回想するシーンから始まります。今でも思い出すあの夏の日……仲良し女の子4人組の真夏の冒険。おお、この展開は女の子版の『スタンドバイミー』ですね。この、どこか懐かしさを感じさせるような切ない雰囲気がとてもいいです。

アバンタイトルからオープニングにつながるまでを見ただけで、私の琴線に触れまくり。導入部分だけで2時間近く掛かるような、ゆったりとした作りになっていますが、4人の女の子が時に嫌味を言い合いながらも、きゃっきゃうふふ仲良く会話をしているのは、聞いているだけで楽しいです。この4人が、迷い込んだ図書館から絵本の中の世界に入ってRPGになります。

マリゾー役

彩夏ちゃん演じるマリゾーは、甘いもの(おイモ)大好きな天然系キャラ。頭の中がお花畑か(笑)。メインキャラでフルボイスなので、セリフも多いです。まあ、多少ねらい過ぎの感じもしないではないですが(笑)、彩夏ちゃんの声にも合って、面白いキャラになっていると思います。

雰囲気

ストーリーと戦闘シーンが交互に来て、戦闘シーンはターン制なので『サクラ大戦V』みたいな感じの操作感ですね。ただ、ストーリー部分には選択肢が一つもなくて、セリフのシーンがかなり長いので、ゲーム性よりもストーリー性を中心にした作品と言えます。意外とテーマは重めなのに、雰囲気がいいんですよね。

4人は好きな時に着せ替えができて、着替えるとイベント絵や戦闘シーンの絵に反映されるというのも、いい雰囲気を出しています。しかし、敵がアイテムとして女の子用の服(キャミソールとか)を落としていくって、すごい世界だ(笑)。

すばらしい作品

最後の戦闘が終わったあとのエピローグも1時間ぐらいあります。まさかこんな展開が待っているとは……。びっくりしました。そして、スズと母親のシーンはボロ泣きです。感動で涙が止まりません。等身大の女の子の心の成長を描き切ったすばらしい作品になっていました。

特に私がこの手の話に弱いのもあるのでしょうが、私にとってこの作品は、今まででやったゲームの中で断トツ一番の作品になりました。終わったあとは、大切な友達と別れたかのような切ない脱力感……。

ゲームとして、いいゲームだったかどうかはわかりません。でも、作品としては、間違いなく最高の作品でした。これ……アニメで見たいです。


著者

<t-wata@dab.hi-ho.ne.jp>