「風邪の引き始めに」食で元気をつけましょう。
 ちょっと寒気がする。のどがイガイガする。けれども熱もないし、病院に行くほどではないかなってな時に・・・、あるいは最近疲れ気味でかぜを引かないか心配だという方、是非試してみてはいかがでしょう。いずれも体を温め、抵抗力をアップさせてくれる民間療法です。
 
干しシイタケ湯
干しシイタケを刻み、熱湯を注ぐ
干しシイタケには、体の抵抗力を高める多糖体が豊富。免疫力をアップさせるといわれています。同じく豊富に含まれるVDがカルシウムの吸収を高める働きも。このほか、干し柿に熱湯を注いで飲むのも。
 
長ねぎ湯
長ねぎを細かく刻んで煎じ、煎じ汁に生姜のしぼり汁とハチミツを加える。
ねぎには、体を温める作用が強く、臭いの成分である硫化アリルはVB1の吸収を高めます。食べるだけでなくのどに巻いても良し。生のネギには発汗作用があるといわれており、免疫をつかさどる扁桃腺を温めることで、抵抗力をアップさせます。
 
大根シロップ
大根を1cm角に切ってハチミツにつけておく。その上澄み液をお湯に溶かして飲む。
冬の大根は体を温め、夏の大根は反対に体を冷やすと言われています。
大根の辛味成分がのどの炎症を鎮め、のどの痛みやきれない痰に、大根シロップがのどをうるおします。大根おろしに水あめを入れてのんでもOK。
ビタミンCも豊富です。
 
生姜湯
生姜のしぼり汁とハチミツを混ぜ、そこに熱湯を注ぐ。
生姜湯は平安時代から飲まれていたという説もある、昔からの家庭薬です。生姜の香りや辛味の成分には発汗、解熱作用があるといわれており、寒気がするときに体を温めてくれます。また、食欲を刺激するほか、咳止めの効果も。
 
ホットみかん
みかんを搾り、熱湯を注ぐ、好みで砂糖、ハチミツを入れて飲む
みかんなどの柑橘類に多く含まれるVCには体の抵抗力を高める効果があります。日ごろから摂取を心がけて、風邪を予防しましょう。この他ダイダイ、レモンなどもOK。夏なら冷たいジュースにしてもおいしいです。
 
卵酒
卵1個を割りほぐし、熱い日本酒1カップを入れる。砂糖やハチミツを入れて飲む。
卵はいわゆる滋養食。良質なたんぱく質が豊富で、エネルギーも高く栄養の固まりのようなもの。半熟のものが1番消化がよく、次いで生、ゆで、の順になります。その卵と混ぜる日本酒も、やはり高カロリー。血行をよくし、体を温めます。適量が大事。
 
梅干湯
梅干に熱湯を注ぎ、好みで砂糖を入れて飲む
梅の殺菌作用は有名ですが、これが整腸作用に。また有機酸が疲労回復に働くといわれています。軽く火であぶり、黒焼きにしてからお湯を注いでもOK。飲みやすくするために入れる砂糖は、エネルギーになりやすい食品です。じっとりと汗をかいたら、きちんと拭いてから休むこと。