(2000.4.9)

台南は17世紀前半にオランダ人が中国との貿易の拠点を築いた地で、今もその時代の城跡(ゼーランジャ城=安平古堡,プロビデンシア城=赤嵌楼など)が残っています。17世紀後半に入ると、清との戦いに敗れた鄭成功がオランダ軍を駆逐し、台南の地に明朝の復興を掲げる新政権を築きました(1662年)。それ以来、鄭氏政権が清に破れた(1683年)後も台北に首府が移される(1885年)まで、台南は台湾の文化と歴史の中心となってきました。
観光
観光のポイントは200にも及ぶ廟で、中でも鄭成功と100余人の将軍を祀った延平郡王祠は有名。他にも1665年に建てられたという台湾最古の孔廟や最古の寺と言われる開元寺などがあります。オランダ統治時代の城郭などは地震で崩壊したり、戦時中に取り壊されたりして、後に再建・修復されたもの。当時の面影は望めません。
交通
台北からは飛行機が便利。一日30便程度あり、所要時間45分(1325NT$)。花蓮,金門,馬公からの便も一日数便あります。自強号(特急)では所要時間約4時間(741NT$)、国光号(高速バス)では所要時間約3時間45分(445NT$)。阿里山行きの中興号(バス)が土日のみ9:05に出ています(250NT$)。高雄,台中など近隣の都市へは電車かバスが便利。バスターミナルは台南駅西口を降りてすぐ左にあります。タクシーは初乗り60NT$。
気候
台南は北回帰線の南に位置し、これより南は熱帯圏。台北との気温差は3℃程度ですが、数字以上に温かさ(暑さ)を感じます。5月から9月までは季節風の影響で雨期となりますが、7月以降は一日一回スコールが降る程度。私が訪れたのは4月だというのに、気温は30℃に達し、シャツ1枚でも汗が流れ落ちるほどでした。

台南駅 台南車站 
【ガイド】
残念ながら駅舎の由来は判りませんでしたが、これも古びているので日本の統治時代に建てられたものでしょうか。
【交通】
台南駅西口を降りて左側に台汽客運、正面の道路を越えると台南客運・興南客運のバスターミナルがあります。ただし、台南駅の西に広がる寺廟郡はほとんどが徒歩で回れますし、ちょっと離れたところならタクシーが安いのでこれを利用すると良いでしょう。
開元寺−門
開元寺
開元寺 ★★★
【ガイド】
台南最大規模の仏教寺院と言うだけ有って廻るのに2時間くらいかかりました。鄭成功の子、鄭経が母董太妃のために建てた別荘「北園別館」が前身。1690年から寺院として使われているそうです。奥に向かって3段構えになっている寺院は台湾では珍しくありませんが、ここはさらにその左右や裏にも神仏が祀られていて、いったいいくつあるのか..。さらに他の寺院とは異なり、たくさんの修行中のお坊さんが掃除やお炊ぎをしていてとても活気がある寺でした。
正面の門は化粧直し中でした(写真上)。
【場所】
台南駅の北東1.5km
【交通】
台南駅よりタクシー:100NT$ほど,または6バス「開元寺」下車徒歩3分
【情報】
寺の前でタクシーが来ないときは、南へ歩いて開元路まで出ましょう。

五妃廟 五妃廟 
【ガイド】
明朝最後の王、寧靖王の3人の妃とその侍女2人を祀った廟で1746年に建てられたもの。寧靖王は明朝の復活を掲げた鄭成功に付いて台湾に渡ってきました。鄭政権の崩壊に際し、明朝復活を諦めた王が自決する覚悟であることを悟った五妃は王に先んじて自決。王も五妃を葬った後、自決したそうです。小さな古びた廟ですが、今も線香の火が絶えることはないようです。
【場所】
台南駅の南西1.5km,五妃街
【交通】
台南駅からタクシー:90NT$ほど
【情報】
開:6:00-17:00 無休
大南門址 大南門址 
【ガイド】
台南城には東西南北の四門がありましたが、南門は正門として立派に作られていたそうです。今は城壁の一部が残り、城門が復元されています。他の門も、「東門円環」や「西門円環」などとして名前が残っています。
【場所】
台南駅の南西1.1km,五妃廟より南門路を北へ500m,南門路
【交通】
五妃廟より徒歩7分
延平郡王祠
延平郡王祠−鄭成功
延平郡王祠(開山王廟) ★★
【ガイド】
オランダを追い払って台湾を漢民族の地として回復した鄭成功を祀った祠で、1662年に彼が死んだ後、彼を慕う民衆によって建てられました。彼の母で平戸出身の田川氏なども共に祀られています。1875年、清朝の名臣沈葆禎によって祠が建てられ、日本の統治時代には「開山神社」として使われていました。この建物は福州式の建築でしたが、戦後中華民国政府によって鄭成功の台湾回復の精神を表彰するために元来の福州式建築を取り壊し中国北方式建築を模倣した鉄筋コンクリートの廟に建て直されました。 そのために古蹟としての認定は受けていません。この類の廟には珍しく有料ですが、庭園も綺麗に整備されています。残念ながら民族文物館は工事中で休館でした。
【場所】
台南駅の南西900m,南大門址の東400m,開山路
【交通】
南大門址から徒歩9分
【情報】
開:8:30−17:30 休:無休 料:40NT$
台南−孔子廟−門
台南−孔子廟
台南−孔子廟−ガジュマル
孔子廟 ★★★
【ガイド】
1665年に建てられた台湾最古の孔子廟。鄭氏政権時代には学問所として使われていたそうです。大成殿の他に明倫堂,入徳之門,禮門,文昌閣などの建物があります。他の街の孔子廟はひっそりとしているのに、ここは絵を描く人や本を読む人などでいっぱいでした。中央には巨大なガジュマルの木が生い茂っていて、憩いの場となっているようです。
【場所】
台南駅の南西900m,大南門址の北200m,南門路
【交通】
大南門より徒歩3分
大天后宮 大天后宮 ★★★
【ガイド】
300年以上前に建てられた古い寺廟で海の神「媽祖」を祀っています。私が行った4月9日には、媽祖のお祭りがあって大変賑わっていました。媽祖は海の荒れを沈める海の神で台湾ではとてもポピュラーな道教の神です。媽祖を始めいろいろな神様を乗せた御輿が何十台も出ていましたが、右へ寄ったり左に寄ったりで壁や人にぶつかりまくり、担ぎ手は血だらけでした。
【場所】
台南駅の西900m,孔子廟の西北600m,民族路二段(小道を入る)
【交通】
孔子廟よりタクシー:70NT$ほど
祀典武廟
祀典武廟−踊り
祀典武廟(関帝廟) ★★
【ガイド】
三国志で有名な関羽を祀った廟ですが、台湾にある関帝廟の総本山として知られています。廟内に祀られる武聖関公は恩主公として敬われています。
私の行った日は媽祖のお祭りだったため、門の外では踊りや武芸を披露していました。
【場所】
台南駅の西900m,大天后宮の東南100m,民族路二段x永福路
【交通】
大天后宮より徒歩1分
赤嵌楼 赤嵌楼 
【ガイド】
1624年に台南の地を占領したオランダ人によって建てられた城で、プロビデンシャ城、紅毛城などと呼ばれていました。鄭成功がオランダを破った1661年に承天府と改名され政治の中心として使われました。1862年には地震で崩壊し、その後日本統治時代に一部取り壊され、戦後修復されています。私の行ったの日は媽祖のお祭りの日であったせいか、17:00を越えていたせいか、残念ながら既に閉まっていました。写真は塀の外から撮ったもの。
【場所】
台南駅の西900m,祀典武廟の北東100m,民族路二段
【交通】
祀典武廟より徒歩1分
【情報】
開:8:30−17:30 休:無休 料:30NT$
媽祖の祭り−黒顔
媽祖の祭り−白顔
媽祖の祭り−御輿
大天后宮近くの媽祖の祭り ★★★
【ガイド】
私が台南に行った4月9日は、媽祖のお祭りがあって大変賑わっていました。大甲媽祖は海の荒れを沈める海の神として台湾では最もポピュラーな道教の神でですが、媽祖の誕生日である旧暦3月23日(4月中旬)には、「出巡」の祭りがあり賑わいます。これは、彰化の鎭瀾宮にある媽祖の像を御輿に載せ、台湾南岸の街とを練り廻った後に中国本土に渡し、1年の海の平安を感謝する祭りです。中国との対立があったためしばらく本土への帰還ができなかったのですが、今年は53年ぶりの帰還とあって賑わいもひとしおだったようです。
写真にある黒い顔をしたものは、媽祖の行く手を遮る悪い神のようです。このような行列が延々何キロも続いていました。
【場所】
大天后宮,祀典武廟の近く
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