(2000.3.18-19)

阿里山は台湾随一の国定公園。阿里山の周りに、台湾最高峰の玉山(標高:3952m)を始め、郡大山,祝山,大塔山,万歳山など2000m,3000m級の山々が並びます。日本の統治時代に木材を運搬するために引いた阿里山鉄道は、今も観光客を運ぶために使われています。
観光
台湾でも一,二を争う観光地。祝山から玉山方向に見る御来光は圧巻。阿里山駅周辺の宿に泊まれば、御来光にあわせて朝3〜4時にモーニングコールで起こしてくれます。阿里山駅周辺は檜の林や池を縫って歩く観光歩道が造られていて、ゆっくりと森林浴が楽しめます。
交通
下記の嘉義駅から阿里山鉄道又はバスで行くことができます。鉄道やバスに乗れない場合は、タクシーもありますが、ボラれているようでくやしいかも。
気候
台中地方とそれほど変わらぬ気候ですが、夕方から明け方にかけてはとても冷え込みます。日の出を見に行く人はコートを持っていった方が良いでしょう。

嘉義駅 嘉義車站 
【ガイド】
嘉義駅は阿里山への入り口。阿里山への観光客で賑わいます。古くから栄えた都市なので、呉鳳廟や朝天宮など古い寺院も多くあります。
嘉義の鶏肉飯は有名。ご飯の上に鶏肉の細切りを乗せてタレをかけただけですがとても美味。嘉義駅から中山路を東へ900m下った円環の近くにある噴水鶏肉飯で食べてみては(40NT$)?
【交通】
台北から自強号で3時間30分(600NT$)、台中からは1時間(225NT$)、台南からは約40分(141NT$)。バスの場合は、台北から国光号で370NT$、台中からは中興号で130NT$、台南からは中興号で110NT$、高雄からは中興号高速で145NT$。飛行機では台北からは14便1272NT$、馬公(897NT$),花蓮(2000NT$)からも1日数便有り。阿里山へは駅前から1日5本県営のバスがある(7:00,8:30,10:00,13:00,15:00発で156NT$)。阿里山鉄道は9:00と13:30発(往復:680NT$,所要時間:3時間30分,出発時間は季節によって違うので注意)。
阿里山鉄道
阿里山鉄道−トンネル
阿里山鉄道 ★★★
【ガイド】
阿里山へ行くならば是非乗ってみたいディーゼル機関車。嘉義駅〜阿里山駅間72km,標高2160mを3時間半かけて、ゆっくり登っていきます。所々に岩が落ちていたり、線路のつなぎ目でガタッと音をたてたりとちょっと怖いですが、美しく情緒ある風景の連続です。山の周りをぐるぐる回る三重スパイラルや4回のスイッチバックなど、鉄道ファンでなくともワクワクしてしまいます。
阿里山駅から先にも祝山に登る祝山線と石猴石方面へ走る眠月線があります。眠月線は阿里山鉄道の設計者琴山教授があまりに美しい景色に夜も眠れなかったことから命名したものですが、9・21大震災の影響で動いていません。
【情報】
私の行った3月は花季と言って1年で最も混むシーズン。当然、鉄道の予約が取れず、嘉義駅でも当日券はありませんでした。が、嘉義駅でボーっと立っているとおばちゃんが寄ってきて「ホテルは決まっているか?」と聞きます。残念ながらホテルは決まっていたのですが、「鉄道だけ乗りたい」と頼み込んだら、電話で交渉してくれて何とチケットを手に入れることが出来ました。隣の嘉義北門駅までタクシーで移動(200NT$)し、そこでチケットを購入。時刻表にも出ていない8:30発の列車だったので、観光客用でなく地元民用のものなのでしょうか。どうしても乗りたい人は嘉義駅でこのおばちゃんをつかまえて!
往復:680NT$+入園券:50NT$
阿里山 沼平車站近く ★★
【ガイド】
阿里山駅は9・21大震災の影響で破壊され、沼平駅が新駅として使われています。写真は沼平駅近くから阿里山を撮ったもの。所々で崖崩れが見られます。私の行った4月は桜の季節で、たくさんの花が咲いていました。多分この季節が観光には最高の時期だと思います。
【場所】
沼平駅近く。
姉妹潭 姉妹潭 ★★
【ガイド】
林の中にある大小2つ池。大きな姉潭の中にはあずま屋が建ち、中国情緒を味わせてくれる。踊りと歌の上手な美しい姉妹の悲しい伝説が伝えられています。近くには四姉妹、三兄弟、永結同心などと名付けられた檜があります。
【場所】
沼平駅の北800m。
受鎮宮 受鎮宮 
【ガイド】
玄天上帝をはじめ、福徳正神や註生娘神を祀る道教の寺院。こんな山の上によく建てたなぁと思うほどの立派なものです。
【場所】
姉妹潭の南西400m。
神木 神木 ★★★
【ガイド】
阿里山駅の手前の神木駅にあった樹齢3000年以上の紅檜。高さ52m、直径4.66mもあった巨木でしたが、1956年に落雷に遭い一部が焼失し、さらに1997年の豪雨で幹が避けたため切り倒されてしまいました。
【場所】
神木駅前。
光武檜 光武檜 ★★
【ガイド】
直径4mもある樹齢2300年の紅檜。他にも樹齢1000年以上の檜が何本も残っています。
【場所】
神木の南東300m。
慈雲禅寺 慈雲禅寺 
【ガイド】
1918年にタイの国王から送られたという七宝の仏像と釈迦像がある寺。ワンコが昼寝していて心和む寺でした。境内の桜も綺麗。
【場所】
神木の南東300m。
三代木 三代木 ★★
【ガイド】
三代に渡る紅檜で、樹齢1万年以上の一代目はほとんど根っこしか残っていません。樹齢100年ほどの三代目は樹齢3千年の二代目の上に立っています。
【場所】
慈雲寺の南200m。
阿里山鉄道−祝山線
祝山−山頂
祝山−南東
祝山−南
祝山−東
祝山−御来光
祝山線−御来光 ★★★
【ガイド】
朝4:10に沼平駅より祝山に向けて列車がでます(往復150NT$也)。30分ほどで祝山頂上に着きます。私の行った3月の日の出は6:30頃なので、日が昇るまでの2時間もの間、何もすることがないのと、結構寒いのとで屋台は大繁盛。魚のすり身を球状にした具が入っているスープ「貢丸湯」(50NT$也)はとても美味でした。
見晴台の一部が9・21大震災の影響で崩れていましたが、監視員の注意を受けつつここで御来光を待つことに。 5:30頃には白みだして、とても美しい光景が眼前に。 日が上がる前の雲と靄に包まれた山々はとても幻想的で、むしろ御来光よりも感動的でした。
6:10頃になるといよいよ空は青空へと変わり、雲に光が反射して綺麗な朝焼けに。 6:30頃になってようやく朝焼けの中から日が昇り始めました。 玉山(3952m)は雲で覆われたままで、御来光は雲の合間からとなってしまいましたが、感動的な瞬間を体験できました。
【場所】
祝山駅前。
【情報】
夜はとても寒いので暖かい服装で!
阿里山鉄道−眠月線 眠月線 ★★
【ガイド】
9・21大震災の影響で眠月線は止まったままで復旧のめども立っていません。阿里山鉄道の設計者琴山教授が、あまりの美しさに夜も眠れなかったことから「眠月」と名付けられたとおり、線路沿いには美しい景色が広がります。石猴石の方へ向けてハイキングする人も結構いました。私は1時間ほど歩いて、檜の林の森林浴を楽しみました。 途中、陸橋があり、スタンドバイミー気分で恐る恐る渡ったりして、ちょっとドキドキでした。
【場所】
沼平駅の北1kmほど。
阿里山鉄道−中腹
阿里山鉄道−麓
阿里山鉄道−中腹〜麓 
【ガイド】
山頂は日本の気候に似た温帯であるのに、山を下るに連れて、亜熱帯から熱帯へと変わっていくことが木々を見ていると判ります。
【場所】
阿里山鉄道
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