Q & A

Q:テレビで緑内障の特集を見たのですが、自分が緑内障かどうか心配です。

A:緑内障は診断の難しい疾患です。眼圧、視野、視神経の状態、の3つの因子で緑内障かどうかを診断する必要がありますから、これらを診断できる医院に受診されることをお勧めします。緑内障の中には急性閉塞隅角緑内障といって眼が真っ赤になって痛み、頭痛や吐き気を伴って電燈などがかさをかぶったように見える状態になることがあります。このような場合にはできるだけ速やかに近くの眼科を受診して緊急的に処置をしないと失明する場合があります。体質的にこの急性緑内障を起こしやすい方もおられますので、ご心配の方は受診をお勧めします。

 

Q:以前に白内障といわれたことがあり、最近かすみが強く視力も下がってきたように思うのですがどうしたらよいでしょうか?

A:白内障は加齢によって起こることが多く、60歳を超える人の90%以上が程度の差はあってもかかっているといわれます。白内障で失明にいたることは現在では稀ですが、平均余命が長くなっている日本では生活クオリティーの向上のために治療を考慮したほうがよい場合があります。白内障手術は決して簡単というわけではありませんが、成功率が90%以上と安全で確実に行えるようになってきていますので、自分自身で見えにくくなってきていると思うような場合には思い切って手術を受けたほうがよい場合があります。しかし、中には白内障だと思っていても違う病気が隠れていたりすることもあるので眼科医院で診断を受け、相談してください。

 

Q:数日前から眼が赤くなって目やにがたくさん出て、朝起きるときに目やにがくっついて目が開けられません。家族の中にも同じような人がいます。近くの先生に流行性の結膜炎と言われましたがどのようなことに気をつけたらいいでしょうか?

A:流行性の結膜炎にはいくつかの種類があって、アデノウイルスなどのウイルス感染によるものがほとんどです。プールに入った後や、人が集まる場所などで他人から接触によってうつされることが多いといわれています。接触感染で広がりますので自分の病気を治すのも大切ですが、他人に感染させないようにすることがより重要です。眼を触ったあとで他のものに触れない、頻回に手を洗う、家族とタオルを別にする、お風呂は最後に入るなどです。疾患によっては学校保険法や伝染病予防法で学校や職場に行くことが禁じられているものもありますので、眼科医院で診断をしてもらうことが必要です。

 

Q:数日前から黒い虫のようなものが飛ぶように見え、目を動かすとついてきてうっとうしい感じがしますが、何かの異常でしょうか?

A:若い方に起こる場合と、中年以降に起こる場合で疾患の内容が異なる場合がありますが、一般的に黒い虫、糸くず、泡のようなものなどと表現されるものが見えることを飛蚊症(ひぶんしょう)と呼びます。飛蚊症は、場合によっては網膜剥離などの眼底の病気の前駆症状である場合があるので注意が必要です。眼科を受診していただき、散瞳検査(目薬を使って瞳を広げる)をして、網膜に異常がないかをチェックする必要があります。

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