■中川昌三のジャズ演奏の原点の3枚と…中川にとって忘れられないアルバム■
 

「ウォーレン・スミス&中川昌三/邂逅」について

warren smith Kaiko  masami nakagawa

2 Kaiko/Saiun

Warren Smith & Masami Nakagawa
RCA - RVL-8502
1977
Vinyl 12 45 RPM EP

当時(40年以上前の話で、その頃はまだCDは無かった)レコード界では音のクオリティが素晴らしく良いダイレクト・カッティングのアルバムが流行していました。パーカッション奏者のウォーレン・スミス氏はスタジオ・ミュージシャンとしてもギル・エヴァンス・オーケストラやディヴ・サンボーン等のセッションに参加している方で、当時のRVCのディレクターであった森氏が、スミス氏のパーカッションと中川のフルートと組み合わせて、フリー・インプロヴィゼーションを繰り広げたアルバムならダイレクト・カッティング・ファンに喜ばれると思ったのでしょう…。そんなアルバムが「ウォーレン・スミス&中川昌三/ 邂逅」です。このアルバムは当時アメリカでも英文字入りで販売されておりました。

 

「フルートと打楽器のためのエクローグ/野田暉行」について

3 2

ECLOGUE/吉原すみれ

1982年
品番: CMCD-20032

吉原すみれ(打楽器)
中川昌巳(昌三)(フルート)
沢井一恵(十七絃箏)
山口恭範(マリンバ)

 

芸大を卒業して間もない時、大先輩のフルート奏者・青木明先生と野口龍先生が主催する「室内楽の変遷」というグループの結成時から僕も参加させて頂いたのですが、フルートといえば楽器の機能上、バロック音楽や近代、現代音楽が得意な楽器なので、僕も自然と現代音楽にのめり込んで行ったのです。
僕が27歳の時、上野文化会館の小ホールにおいて現代音楽とバロック音楽によるプログラムで第一回のリサイタルを開催したのですが、ラッキーな事に3年後丁度その時に演奏した”フルートと打楽器のための「エクローグ」”という曲の録音の仕事が舞い込んできました。
このアルバムは吉原すみれさんという打楽器奏者でジュネーブ国際音楽コンクールで一位になっている才女のアルバムで、僕が共演させて頂いた曲は「野田暉行/フルートと打楽器のためのエクローグ」で、確かもう一曲はパーカッションソロで「ストックハウゼン/チクルス」だったと思います。
このアルバムは当時、流行っていた極めて音の良く臨場感があるダイレクトカッティング45回転の録音でライブと同じ一発勝負のレコーディングでした。
(直接レコードの溝を刻んでいくので、途中で止められない録音だった。)
当時、僕は打楽器のPPPピアニッシシモからf f f フォルティシシモまでのクリアな音質がたまらなく良い音で感動したものです。
…というわけで今は勿論廃盤となっている為に当時のアルバムは無く、今はCD盤「エクローグ/ SUMIRE YOSIHARA」又は「驚異のパーカッション/吉原すみれ」としてカメラータレコードよりリリースさせているとの事。
ちなみにこの同時期にRCAから全て即興による「邂逅/ウォーレン・スミス&中川昌三」という打楽器とフルートのアルバムがダイレクトカッティング45回転で録音されています。両方のアルバムを聴き比べるのも面白いかも知れません。  …といっても又、ターンテーブルを購入しなくては‥‥


1.野田暉行:フルートと打楽器のための「エクローグ」(1970)
2. 石井眞木:十七絃箏と打楽器のための「漂う島」(1979)
3. S.ライヒ:2台のマリンバのための「ピアノ・フェーズ」(1967)
4. 加古 隆:ホロスコープ

 
 

「MOTION/富樫雅彦」について

MOTION/富樫雅彦

富樫雅彦(ds)
中川昌三(AltoFlute、SopSax、AltoSax)
翠川敬基(cell,bass)

上記アルバムと全く同時期、 ギル・エヴァンス・オーケストラに参加したのがきっかけで親しくなった パーカッション奏者の富樫雅彦氏のグループに2年間在籍していました。 その時僕は、REED奏者で・・・つまりアルト・サックス、ソプラノ・サックスが メインで、その他フルートも吹く・・といったスタンスでジャズと接していました。 (余談ですが、僕はスイング・ジャーナルの人気投票でサックス部門の 10位以内に入ったのですが、何と何と・・・え〜 フルート部門の何処を見ても、僕の名前は載っておりませんでした。ハハハ・・) このバンドで、フリー・インプロヴィゼーション(即興演奏)に出会ったわけです。 この2枚のアルバムが発表された同時期、 僕はクラシックのオーケストラのフルート奏者をやりながら、 ジャズクラブの「ピットイン」や「タロー」に富樫氏のサイドプレイヤーとして出演、 その他、10枚近くもの富樫氏のアルバム録音に参加したのですが、 僕がこの時期もっとも好きなアルバムがこの「MOTION」です。 この他僕の音楽的な師匠でもある佐藤允彦氏のアルバム 「ナユタ・ゲンジョウ」や、ブラジリアンバンド「アーカールー」そして 宮本典子さんのアルバムでも図々しくもサックス奏者として参加しています。 ちなみに、僕の初リーダーアルバムの「プレリュード・フォー・オータム」 をリリースした時を境に、僕のサックスは物置の奥においやられてしまいましたが、 最近、20年ぶりに物置から出して、楽器を磨いております!

 
     
 
3 2

Passagio「ベルエア・プロジェクト」
arranged by Masahiko Sato

1991/3/21
ASIN: B000UVBNRS
\3,000

佐藤允彦(ピアノ・アレンジ)
中川昌三(フルート)
エディ・ダニエルズ(クラリネット)

 

僕が37〜8才だったか…まだクラシックのオーケストラのフルート奏者&音大の講師を務めている頃、フルート奏者として中川昌三しか出来ない音楽を求めて佐藤允彦氏,大野雄二氏、市川秀男氏といった僕が好きなジャズピアニスト諸氏とのライブシリーズを始めたのですが、丁度その頃、アメリカではクラリネットの達人エディー・ダニエル氏が素敵なアルバム「Eddie Daniels/Breakthrough」をリリースしていたのです。
そのアルバムはクラシックのオーケストラをバックにエディーさんがクラシックメロディーのソロを吹いて佳境に入って盛り上がった所で、突然リズムセクションが入り、クラシックからガラッとジャズイディオムに変貌し、格好いい素晴らしいアドリブを展開するという…眞に素晴らしい何とも洒落たアルバムだったのです。
それを聴いたビクターのディレクター・田口晃氏が佐藤允彦氏に「こういう事が出来そうなプレイヤーが日本にいませんか??…」と聞いたそうなのです。
そこで佐藤さんはクラリネットじゃないけどフルートなら…という事で僕を紹介して下さった…という事らしいです。ですから憧れのクラリネット奏者・エディーさん、アレンジャー&ピアニストの佐藤さん、ディレクターの田口さんがいらっしゃらなかったらジャズプレイヤー・中川昌三は存在すらしていなかったかも知れないのです。
そんな僕にとっては恩人の3人が作ったアルバム「Passagio」に僕も参加させて頂きました。 本当に感謝しかないです!!

 
1. オールド・キャッスル
2. ニュイ・デトワール
3. キエフ
4. プレリュード
5. ジムノペディII
6. キイ・フルート
7. オードレット
8. マダカベ
9. リーベストード
10. マウント・マグリット
 
     
   
 
3 2

「ルパン三世のテーマ」30周年コンサート “LUPIN!LUPIN!!LUPIN!!!”

[DVD]
出演: Yuji Ohno & Lupintic Sixteen
形式: Color, Dolby, Widescreen
リージョン2
ASIN: B000XOCPH4
販売元: バップ
DVD発売日: 2007/12/21
amazon サイトへ

このDVDでは中川のソロの動画が見られます。

 
「ルパン三世」の音楽といえば・・作編曲家&ジャズピアニスト 大野雄二さんですね!
僕は「アニメ/ルパン三世」の放送初期からフルートを担当して、かれこれ50年になろうとしています。僕は大野さんのアルバム録音に何回参加したか数え切れませんが、「犬神家の一族」等、映画音楽も含めると、相当の数のアルバムに参加しております。
又、「ルパン三世30週年記念コンサート」にも参加しておりますが、僕にとって唯一僕がフルートを吹いている映像が…この「30周年記念コンサート」のDVDで、フルートの僕は珍しくかなり張り切ってアクティヴに演奏しております。

 
     
   
 
3 2

YUJI OHONO&LUPIMTIC FIVE with FRIENDS ANOTHER PAGE

2012/10/31
ASIN: B002XAZQY0
\2,358

amazon サイトへ

 
大野雄二さんのアルバム「ルパン三世/ANOTHER PAGE」では、このアニメに登場する何人かのキャラクターの中で…斬鉄剣を振りかざし、車だろうが飛行機だろうが何でも斬り捨ててしまう“五右衛門”にスポットを当てたのがこのアルバムで、五右衛門登場の時にはいつも僕のフルートが尺八っぽく鳴っています。そのような訳で、大野さんの数ある「ルパン三世」のアルバムの中で、フルートの出番が大変多かったアルバムです。
 
     
   
 
3 2

Y.O. Connection [SHM-CD]

2009/11/27
SHM-CD/ ASIN: B002PF3BXQ
\2,358

amazon サイトへ

 

 
     
  中川昌三のアルト&バスフルートと中川英二郎君のトロンボーンのアンサンブルがナカナカなコンビ。
「大野雄二&プリティ・グッド」の演奏がユニークなサウンドです。中川(フルート)は数曲アドリブ・ソロを吹いています。