一番感銘を受けた映画は『Fiddler on the roof』(屋根の上のバイオリン弾き)です。ソ連から迫害を受けて逃げて行くユダヤ人と言う何とも哀愁を帯びたストーリーと、すばらしい画面構成に感銘を受けました。
この映画を見るきっかけとなったのは五木寛之の『燃える秋』と言う本を読んでからです。この本にかかれていた『サンライズサンセット』と言う歌が妙に気になり、聞いてみました。良い歌です。
こうなると、この歌が気になって映画を見たくなりました。どんな場面で歌われているのかを知りたかったからです。でも、こんな古い映画(名画)をやっているところがあるのだろうか?と疑問でした。ありました。池袋の映画館でやっているのを見つけました。
映画を見始めると歌の事を忘れて見入っていました。
やがて村では主人公の5人の娘の一人の結婚式が始まりました。にぎやかな踊りなどの後で静かに歌われる歌、それがサンライズサンセットでした。背中におんぶされていた子供が、遊んでいた少年が、いつの間にかきれいになり、いつの間にか大きくなり、今日はもう結婚だ。と歌う歌
日は昇り日は沈む、これを繰り返している。時間の経過と人生を淡々と歌い上げた良い歌だと思います。今でもこの歌(サウンドトラック版)を聴いていると映画の場面場面が思い出されます。