のぼり坂 くだり坂 そして、まさか!

月日:平成21年5月6日(水)

場所:山形県 加茂地区

 波 :0.5m

風向:北西〜南西

 

 5月5日(火)子どもの日に町の花「菜の花」をメインに菜の花まつりが開催されました。今年は大型連休、映画のアカデミー賞効果?(私が住んでいる町も映画のロケ場所でした)からなのか多くの方から来場していただきました。感謝!感謝!です。先週はそのイベントの準備やら柔道の大会やらで大忙し。連休も残すはあと1日、ここで行かないと、次のチャンスはいつのことやら・・・。疲れた体に鞭を打ち、いざ出陣。4時起床で友人を迎えに行き、半年ぶりに海を見に行ってきました。

 

 昨年は信じられないような豆フグの大量発生で思うように釣りができませんでしたが、それでも釣り上げている人は釣り上げているわけで、改めて未熟さを感じさせられました。その豆フグが越冬し庄内海岸に居座っているとのうわさも・・・。3、4月は晴天が続き、桜も例年に比べると10日間くらい早い感じ、黒鯛ノッコミ情報もちらほら聞こえてきました。

 

 連休のためかなりの人手を予想し、地磯からはあきらめゴムボートで空いている小島に立つことにし、混むであろう南磯はさけ、のっこみ初期の加茂地区の向大平をポイントにすることにしました。ここは、約10年前までは橋があったのですが老朽化により台風で流されてしまい、船でしか渡れなくなってしまった小島です。以前は1級ポイントでいつも誰かが立っているような場所でした。その証拠に○キューの東北予選会ではここに渡った人が10数枚釣り上げ上位入賞した十分な実績ポイントです。

 

 明るくなってきた5時過ぎに駐車場につき、いざ荷物をおろしボートに空気をいれようと思ったら空気いれがない!すぐにもう一度友人宅まで戻り、戻ってきたらすっかり日が昇り6時を過ぎてしまいました。【シーズン始めは忘れ物が多いので注意しましょうね!】そこから急いで準備をし、釣り道具とゴムボート2回にわけて荷物を運びました。

ボートに荷物をつけると、一こぎで上陸!実は地磯から5Mくらいの場所なんです。たったこれだけのために、かなりの労力を使いました・・・

 

 風は北西、波は0.5m、しばらく晴天が続いたおかげですっかり澄んでいます。

アテンダー08、道糸1.75、ハリス1.2、命ウキB、G玉BとG3を段打ち、ハリ3号、ウキトメ、潮受けありで開始。

 

 天気は晴天、ポカポカ陽気で、まさに釣り日和。日頃の疲れやストレスが抜けていきます。あ〜やっぱり釣りはいいなぁ〜、気持ちいいなぁ〜と思っていると、ウキがゆっくりしもっていきます。あわせると、フグ、まさか・・・去年の悪夢がよぎる。続けてソイ、アブラコと春をつげる根魚があいさつをしてきます。フグはたまにかかる程度。しばらく続け、Bから0へ、そして全層へと仕掛けを変えてみても活性が今ひとつな感じ。友人も同じく根魚を釣り上げてはいるが、同じ様子。

 

 お昼前になって、決断が早かった。せっかく来たんだし、未開拓地をゴムボートで渡ってみようということになり、そこから50〜60M離れている大通しの離れに行くことにしました。

 

 「ここの地磯から駆け出しの頃、釣ったことがあるな〜、そういえばあそこに渡ってみたいと思ってたな〜」と感慨深いものがありました。

 

いつのまにか風向きは南西に変わりました。ぐるりと島を見渡すと、あちこちに沈み根があり、なかなか良さげ。なかでも沖向きにちょっとしたサラシがあり、サラシの切れ間に沈み根がある場所に雰囲気を感じ、そこに決定しました。

 

 命ウキ0にG6、7を段打ちし2ヒロ半のところにウキトメを移動し開始。サラシがハケるときにあわせマキエを数回打ち、サラシの切れ間手前に投入。いい具合にサラシのハケにのって馴染み、沈み根付近に・・・、ウキがしもってあわせる。また、アブラコ。でも、仕掛けの馴染み具合からもこれは期待できる。同じパターンで再チャレンジ。ゆっくり沈んでいた潮受けが加速、ここで、あわせ!ギュンギュンギュン、首を振る。気持ちいい〜、春なのに引きもよく中々浮いてこない。友人がタモ入れをしてくれて、初物をゲット。

 こんな天気の良い日に、しかも釣行1回目で釣り上げるとは、幸先がいい。ハケも良い感じだし、タナは思ったより浅いと判断し、命ウキ0にG玉なしに変更。サラシにのってゆっくりゆっくり・・・・ウキが止まった、ジワジワと沈んでいく。道糸を張り、穂先で誘いをかけてみる。ググッ穂先にのった、あわせ!ベールをおこし戦闘開始。さっきよりでかいのがすぐにわかる。レバーを握り竿を立てる。ドラグが鳴り道糸がでるが、あちこちに沈み根があるので、レバーは緩めない。沖に走ろうとする。しゃがみこんで両手で竿を握り、耐える。「く〜、たまらん」全身の血が熱くなるのがわかる。ゆっくり、少しずつ寄せてくるが、なおも抵抗し右側足元に潜ろうとする。しかし、ここでついに顔をだし、空気を吸わせる。久しぶりの大物だ。思いのほかサラシがきつくタモ入れに手こずったが、きれいな魚体で緑色がかった立派な黒鯛だ。

ストリンガーにかけようと思ったが、以前53cmの黒鯛がストリンガーからはずれて逃げられたのを思い出し、トーナメントバカッカンにブクブクをセットし一息つく。

 

 まだ、まだ続きそうだったので、エサをつけて素早く投入。ウキがとまる、さっきと同じパターンか?ゆっくり穂先を持ち上げ誘いをかける。んっ!引っかかってる。竿を振ると、外れた!?と思ったら道糸から切れてしまい大切にしている命ウキ0号が海に浮いてるじゃありませんか!ガ〜ン!さっきのやりとりで根にすれていたに違いない。タモでは届かないし、ウキパラソルも持っていない。あっという間に見えなくなってしまいました。

 

 仕掛けを作り変え投入するが、根魚の海に逆戻り。その後、たまにエサは残るが黒鯛はヒットしませんでした。

 今シーズン初の釣行で、2枚も釣らせていただき、最高の1日でした。サラシ場で潮の流れをとらえる命ウキは最高だなぁと改めて感心させられました。もし、このホームページを見ている人で、命ウキを拾った人はぜひ使ってみてください・・・・。

 

今年初の釣行は久しぶりの大型を釣る上り坂、でも、大切にしていたウキを流す下り坂、そして、まさかの空気いれ忘れ!一発目から楽しませてもらいました。

 

来週からは柔道全国大会予選会に向けて、釣りどころではなくなってしまいます。しばらく釣行記は書けないと思いますが、時間を見つけてスクランブル出動するかもしれません。今シーズンもいよいよ始まりました。みなさん安全で楽しい釣行をこころがけましょうね!

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