【青素材】(あおそざい)
ガシャポン戦士で最も人気がある塩ビ素材の色。ガンダム系が青系カラーリングを基調としているためらしい。
【青メタ】(あおめた)
イラスト系シールのN-1〜8で見られる青メタリック下地のシールのこと。どうやらイベント限定の非買・配布品だったらしい。
しかしその実態は金銀メタリック下地に代わる試作品だったものの、耐久性等の問題から却下された。
【アソート率】(あそーとりつ)
ベンダーから出てくるキャラの出現確率のこと。初期は「同様に確からし」かったのに。
【アマダ】(あまだ)
半正規品を作っていたので、非常に取り扱いが難しい。
バンダイと提携して同じ金型を借用したらしく、単独では見分けがつかない。旧素材品に限られるのが救いといえば救い。
【アンカットシート】(あんかっとしーと)
シールが裁断される前のシート状のもの。製造段階で扱うもののため、通常はお目にかかれない。
深くアソート率に関係する。
【委託制】(いたくせい)
小売現場に委託販売という形で、売れ残りはバンダイが引き取るという販売形態。現在も同様。
確固たる証拠はないが、これによってパチモンが一掃された要因の一つと思われ、その時期は20弾頃であろう。
【イラストシール】(いらすとしーる)
7弾付近からおまけとして、横井氏描き起こしのパロディ1コママンガみたいなイラストを使用したシールを同梱するようになった。
19弾まで計200種以上のシールが作られたが、コスト高に伴い写真シールに変更された。
【色移り】(いろうつり)
塩ビ人形を接して保管しておくと、塩ビ素材の色が移ってしまう現象。特に黄色や肌色に被害が大きい。
またプラパーツも挿したまま保管しておくと、かなりの高確率で色移りする。
【SDクラブ】(えすでぃーくらぶ)
バンダイ社刊行のSD専門ムック。20号まで刊行された。
初期はガシャポン戦士がメインであったが、後にはSDとは無関係な記事・マンガが目立つようになる。
大河原氏のM-MSV(Missing MSV:プロトゲルググ、ガンダム4〜7号機等)はここで発表されたものである。
【MSV】(えむえすぶい)
83〜84年にかけて、ガンダム世界をよりリアルにミリタリーな世界観を加えて再構築したシリーズ。
これによって放映当初はさほどでもなかったガンダムを一気にフィーバーさせ、後にZガンダム以降グダグダと"ガンダム"の名を冠した青臭いロボットものを作り続けてよい風潮を意図せず生み出してしまった。
【円形痕】(えんけいこん)
塩ビ人形の背面に所々見られる円形の押圧痕のこと。
これは出来上がったまだ高温の塩ビ人形を金型から排出する機械の押圧痕(註1)。
ランナー違いのない(パーツのない)キャラが、金型に複数存在したかを判断する重要な指標となる。
【大河原邦男】(おおかわらくにお)
ガンダム系のデザインを手がけるイラストレーター。MSVは、氏とストリームベースの両輪によって進められた。
【小田雅弘】(おだまさひろ)
元バンダイ社員で、ストリームベースの中心人物としてMSV世界を構築していった。Z初期まで参加。
全てのミッシングリンクを埋めるべく、もう一度表舞台に出てきていただきたいものである。
【外伝】(がいでん)
本弾キャラのネタ切れに近い状態に伴い、テコ入れとして始まった騎士系シリーズのこと。ドラクエ等RPGブームと相乗して予想外に大ヒット。
【買取制】(かいとりせい)
かつての主流の方式で、卸から袋で買い取る販売方式。あとは小売側のサジ加減一つで、違うシリーズやパチを混ぜて売ることも多かった。
20弾付近から委託制に変更されたものとみられる。
【ガシャポン】(がしゃぽん)
バンダイの登録商標。それ以前は「ガチャガチャ」という俗称が一般的だった。
【ガシャポン戦士】(がしゃぽんせんし)
このシリーズの正式名称。長いので改まった時にしか使わない。同義語「ガン消し」
【ガチャポン戦士】(がちゃぽんせんし)
通常この名称の時はファミコンソフトを指すが、一部の地域では「ガシャポン戦士」と混同されて使用された。
【カップイン】(かっぷいん)
塩ビ人形やミニブック、シールなどをカプセルに入れる作業。当時現場でこう呼ばれていたらしい。
【カップリング】(かっぷりんぐ)
ガシャポン戦士によく見られるパターンの、2体の塩ビ人形を組み合わせてカプセルに入れること。
「カップイン」に近い用語だが、限定版や特殊大型キャラなど1体ものには「カップリング」という用語は使えず、汎用性は限られる。
【角】(かど)
カード(PPカードやカードダス)の揶揄的略称。
【金型】(かながた)
塩ビ人形を製造する版のようなもの。金型の復元がアソート率の解明に大きく関連する。
【カプセル】(かぷせる)
ガシャポンのガシャポンたる所以の外側の球形包装材。デッドストックを分類する時の補助指標になり得る。
後半の特別弾(5個入り)では有色(クリア緑等)の大型のものが、また大当たり(彩色大型品やレア限定品)ではクリア青の大型のタイプが使用された。
【カプセルしわ】(かぷせるしわ)
カプセル同梱時にシールやミニブックに付いたしわの事。押し花状態で直ることもあるが絶対確実ではない。
【ガンガル】(がんがる)
モビルフォース。リアルロボット路線に対してのアンチテーゼを造形に盛り込んだ、最高のセンスを有するパロディ。
【ガン消し】(がんけし)
キン消し(キン肉マン消しゴム)、ドラ消し(ドラゴンボール消しゴム)等と同じ流れを汲む、ガシャポン戦士の俗称。一般的にガン消しと言えばSD系の塩ビ人形を指すが、リアル頭身のガンダム消しゴムもガン消しと呼ぶ世代があるので注意が必要。
【ガンドラ】(がんどら)
ガンドランダーの略。名前の噛みそうなキャラがいっぱい出てくる、中二病的妄想に包まれたシリーズ。
【ガンドラ中西】(がんどらなかにし)
にゃご神の後釜としてベンダー事業部の企画を担当したバンダイ社員。ボンボン90年6月号には「にゃご神の弟子」と紹介されている。にゃご神ほどの権力があったかは不明であるが、氏が手がけたガンドラシリーズ等、迷走感が拭えない。
【完品】(かんぴん)
パーツ一式が揃い、且つ汚れが無い状態のこと。通常、取引はこの状態以上で行われる。
【黄色素材】(きいろそざい)
ガシャポン戦士の塩ビ素材の色の中で最も人気がない色。色移りに弱いこと、輪郭がぼやけて見えることなどが理由と思われる。
【基本色】(きほんしょく)
塩ビ素材の基本的な色。通常は、青・緑・赤(橙)・肌色・黄色の5色を指す。
【救済】(きゅうさい)
パーツを欠失した本体のジャンクに、どこからか同色のパーツを見つけてきて完品にすること。
厳密に言えば、ランナー違いや円形痕の違い等、別金型で生産されたもの同士で救済されることもあるが、研究者以外はどうでもいい話。
【旧素材】(きゅうそざい)
玩具法改変以前の、ツヤの無い塩ビ素材。輪郭がしっかりしており、更に塗装も乗りやすいので、人によってはこちらを好む。
15弾付近でフタル酸エステルを含まなくなった新素材に徐々に入れ替わる。
【キラ】(きら)
@プリズムシールの俗称。A新世界の神。B種キャラ?知らねぇ。
【切り済み】(きりずみ)
パーツをランナーから切った状態で、普通は完品を指す。人によっては未組みと切り済みの間に雲泥の差をつける。同義語は「組み済み」。
【クリア】(くりあ)
中盤以降の時々の弾で見られるクリア素材のこと。一部、抽プレ品で使用された青クリア以外、購入者側は「ハズレ」と見なすことが多かった。
【クローバー社】(くろーばーしゃ)
黒歴史。
【ケイブンシャ】(けいぶんしゃ)
なんでも二番煎じで、しかもほとんど使えない書籍ばっかりを出版する会社。
【原型師】(げんけいし)
塩ビ人形の原型を製作する人。造形の特徴から、原型師は複数存在することが明らかである。
【限定版】(げんていばん)
その弾の中に特別に作られたアイテムが小数入ってくる例が前半から後半まで随所に見られる。
名前だけの限定版(通常キャラと同じようなアソート率)から鬼のような限定版(ベンダーに1個等)まで様々。
中〜後期の大型キャラによる限定版は、青色の特別カプセルに入っていた。
【講談社】(こうだんしゃ)
バンダイとは非常に蜜月な関係にあり、「コミックボンボン」の雑誌をはじめ、「コミスペ(コミックボンボンスペシャル)」「MSV」などの発行を行った。工場段階での製品がそのまま講談社に流れることもあったらしい。
【コミスペ】(こみすぺ)
「ボンボンスペシャル」とも呼ばれる。SDガシャポン戦士をはじめBB戦士、元祖SD、カードダスの特集冊子を半ば専門的に刊行した。
【コレクター】(これくたー)
基本的に、大っきなおともだち。人間の初元の欲求である「所有欲」に呑まれた連中。コレクター間の確執は根深い。
【佐々野氏】(ささのし) new!
横井画伯を見出し、初代ガシャポン戦士の企画を作り上げた、いわばガン消しの初原神。時期は不明ながら、その座をにゃご神に譲ったものと思われる。
【Gアーマー】(じーあーまー)
黒歴史。
【Gディフェンサー】(じーでぃふぇんさー)
ハズレ。この当時では、まだ笑い飛ばせる程度のアソート率だった。
【写真シール】(しゃしんしーる)
20弾から同梱された、塩ビ人形を彩色した写真を使用したシール。にゃご神の趣味で一年戦争系が非常にマニアック。後半になると穴や重複があったりして困る。
にゃご神の退陣に伴い、更にコストの安いPPカードに変更される。
【ジャンク】(じゃんく)
部品(パーツ)欠失、損傷、色移り等で、完品として用をなさないもの。
【汁】(しる)
シールの揶揄的略称。
【新素材】(しんそざい)
玩具法の改定により、今までの塩ビ(塩化ビニール)から有害なフタル酸エステルを取り除いた素材しか使えなくなった。素材そのものがツヤが出て若干硬くなり、塗装するには不便になった。
なお、復刻弾によって旧素材で発売された弾は、ほとんどが新素材で再生産されている。
【スーパーディフォルメガンダムワールド】(すーぱーでぃふぉるめがんだむわーるど)
ガシャポン戦士の初期名称。エルガイムやドラグナー等のSD化構想により、「ガシャポン戦士」に名前を変える。
なお、SDとは「スーパーディフォルメ」の略である。
【セカンダリー】(せかんだりー)
カップリングの際に、古い弾から再生産されたほうの1体を指す。対義語は「プライマリー」
【0083】(ぜろぜろはちさん)
90年前半にOVAとしてリリースされたシリーズ。オーバーテクノロジー満載で、恋愛を主題においた並行世界のお話。
【08小隊】(ぜろはちしょうたい)
90年後半にOVAとしてリリースされたシリーズ。並行世界のお話。或いは、一年戦争終結後に融和政策で作られた恋愛映画。
【戦国伝】(せんごくでん)
元はマンガ「プラモ狂四郎」で描かれた武者ガンダムを設定を膨らませて戦国時代の独立したストーリーとしたもの。
本弾のキャラがネタ切れに近くなってきた時に始まり、こちらも外伝と並んでヒットした。
本弾の後半はほぼ全て戦国伝キャラで占められている。
【センチネル】(せんちねる)
モデルグラフィック誌上で80年代後半に連載されたガンダム外伝。
ZガンダムとZZガンダムの間の時期の話であり、硬派な内容と本歴史に敬意を払いつつオリジナルMSを創造する展開で、外伝の中では最も公式に近い位置づけとなっている。
但し、ガシャポン戦士の中では冷遇され、主役級の数体しかガシャポン化されていない。個人的にもほぼ無視して差し支えないと思う。
【創造神】(そうぞうしん、しばしば"かみひとえ"とも読む)
ガンダムを創った御大のこと。ファーストで深淵な世界を構築したが、Z以降で暴走。現在も暴走中。誰か止めれ。
【ダイキャスト】(だいきゃすと)
販売者側から見れば「当たり」、だが購入者側から見れば「ハズレ」。中盤以降、1ベンダーに5〜10個程度入っていた。
【褪色・退色】(たいしょく)
塩ビ素材の経年劣化により塩ビ素材が色褪せること。特に肌色素材に顕著。
【大ランナー】(だいらんなー)
ブドウ状の房における、中央の大きなランナーのこと。末端の形が金型の復元に重要な指標となる。
【ZZ】(だぶるぜーた)
創造神からすると黒歴史らしい。
【〜弾】(〜だん)
正式には「マーク(MARK)〜」で表記されるが、ガンダムMK-*と混同しやすい事や呼びにくいことから、通常この表現を使う。
【蓄光素材】(ちくこうそざい)
映画「逆襲のシャア」のチケット予約特典として貰えた逆シャア関係の塩ビ人形ほか、コミックボンボンの抽プレ品として武者3人衆の塩ビ人形がある。
ちなみに光の正体はリンの同位体による放射性物質。
【抽プレ】(ちゅうぷれ)
バンダイやボンボンなどが行った販促キャンペーンの一つで、他で入手できない非売品を抽選で分け与える事。
応募者全員が貰える「全プレ」から、数名しか貰えない超レア品まで入手困難度は様々。
【デッドストック】(でっどすとっく)
小売店や卸などで、当時販売された袋のまま、或いはカプセルのまま保管されてた状態のもの。
非常に多くの当時の情報を有しており、重要な遺物。「デッド」と省略される。
【デビッド・ハッセルホフ】(でびっど・はっせるほふ)
キング・オブ・ケツアゴ。ナイトライダーの中の人。無論、ガシャポン戦士とは何ら関係ない。
【29弾】(にじゅうきゅうだん)
極悪アソート率で有名な弾。一部のキャラが武者、M-MSV系を問わず出ない。
【25弾】(にじゅうごだん)
極悪アソート率で有名な弾。一部のノーマル系キャラが出ない。おそらく、社の方針と企画側の温度差が表面化する契機となった弾。
【にゃご神】(にゃごしん)
バンダイの社員で、初代創造神の佐々野氏を引き継ぐ形でガシャポンの神様となる。
初期段階からこのシリーズの企画、製造、采配などに携わり、改造や彩色なども手がけて書籍や雑誌に提供した。ボンボン87年5、6月号ではMS開発史を解説、写真シールの展開が氏主導だったことを窺わせる。
途中から社の方針にそぐわなかったらしく、27弾をもって一線から離れたらしい。その後のシリーズ展開を見れば氏の功績の大きさが解る。
一年戦争のMSに非常に執着を見せる一方で、戦艦系には弱い模様(笑)
【バージョン違い】(ばーじょんちがい)
塩ビキャラの中には、後に一部を改修した例が散見される。
その多くは不都合部分の改修であり、原型を修正するのではなく、金型を修正したものがほとんどである。
【パチ】(ぱち)
ニセモノの俗称。9弾付近から出始め、19弾付近まで確認される。が、市場に溢れ出しあぶれるようになった正規モノと、販売方式の変更により食い込む隙が無くなっていき、撤退したものと思われる。
塩ビ人形は踏み返しによる粗悪な複製品であったが、シールはよく見ないと見分けがつかないほど精巧なものもあった。
【パーツ】(ぱーつ)
キャラに付属したりしなかったりする部品のこと。失くすとジャンク。
【バリ】(ばり)
塩ビ素材がハミ出した状態で固まってしまった部分のこと。通常の正規品では大ランナーの周囲にしか見られない。
これは金型が非常に精密であることを証明している。逆に言えば、塩ビ人形本体にバリがあるものはパチの証拠。
【バンダイ】(ばんだい)
よくも悪くも、我々は彼らの商業主義の掌上で踊らされている。今も。
【Bクラブ】(びーくらぶ)
バンダイ刊行のマニア的月刊誌。ガレキのキットレビュー等が多かったが、87〜89年頃にかけてはガシャポン戦士の正確で詳しい情報を掲載していた時期もあった。
【PPカード】(ぴーぴーかーど)
28弾以降に同梱されるようになったプラ製のミニカード。ガッカリした。
【復刻弾】(ふっこくだん)
かつて入手できなかったキャラを再入手するチャンスとして売り出されたが、復刻のみの1〜4弾の売れ行きが芳しくなかったらしく、5弾復刻からは新規キャラ5種を入れるようになった。
社の方針が変更されたためか、11弾の復刻までで尻切れトンボになってしまった。
【復刻版】(ふっこくばん) new!
当時のものとは違い、2009年になって復刻されたもの。現在2弾のみ発売され休止中。
当時の金型は残っておらず、某コレクターの所有物を3Dスキャンして原型を再度作成・製造した。
素材や発色も当時と若干異なっており、モールドの甘さも指摘され、ほぼ別物扱いとなっている。
ラインナップはノーマル(1弾)、MSV(2弾)、戦国伝(1、2弾)の人気キャラを選別したものであるが、その基準は理解に苦しむ。
【ブドウの房】(ぶどうのふさ)
塩ビ人形が金型から取り外されたばかりでランナーで一連につながっているもの。
製造段階で扱うもののために、通常はお目にかかれないが、テレビマガジンの抽プレなどがこの形態で配られたという噂もある。ボードゲームの駒として、この状態で発売された商品も存在する。
【踏み返し】(ふみかえし)
製品そのものを原型として複製する技法のこと。ひと周り小さくなるため、非常に粗悪な出来となる。パチの基本技術。
【プラパーツ】(ぷらぱーつ)
エッジのあるモールドを表現するために取り入れたようだが、深刻な色移りが多く、購入者側を顧みないバンダイの暴走ぶりは多くの購入者を嘆かせた。
【プリズム】(ぷりずむ)
おまけシールの中にアタリとして入っていたキラキラ背景のシール。1ベンダー辺り5〜6枚程度らしい。略称は「キラ」。
【プライマリー】(ぷらいまりー)
カップリングの際に、その弾で新規で作られたほうの1体を指す。1弾では両方がプライマリーとなる。対義語は「セカンダリー」。
【ベンダー】(べんだー)
ガシャポンが詰まった販売機械の正式名称。バンダイ正規品は120個入るが、一般的な小売店のものは90〜100個が限度。同義語「筐体」「ガチャマシーン」
【★】(ほし)
写真シール右下に表示される機体の強さを表す記号。正式名称は「パワーポイント」であるが、誰もが「ほし」と呼んでいる。
初期には★なしであったが、シールでの新たな遊びを提案するために入れたものと思われる。
【本弾】(ほんだん)
外伝(騎士系)やガンドラシリーズ、或いは武者シリーズに対しての通常キャラ(シリーズ)を指す。「ノーマル系」とも言われる。
【ボンボン】(ぼんぼん)
講談社刊の月刊誌「コミックボンボン」のこと。爆発的な売り上げを見せ始めたガシャポン戦士を87年中盤以降から慌てて特集し始める。その後は、バンダイと提携したコンテスト開催など蜜月ぶりを呈している。
90年頃になると当時の人気に応じるように、ガン消しのページは冷遇され、非常につまらない読み物になった。
【未切り】(みきり)
パーツをランナーのまま取り外してない状態を指す。コレクターによっては非常に気にする。
同義語として「未組み」があるが、使用差はない。対義語は「切り済み」「組み済み」。
【ミニブック】(みにぶっく)
カプセルに塩ビ人形やシールと共に同梱されたカタログ的な変則4つ折の小冊子。これだけでも横井氏のイラストを堪能できる。
中盤以降、時々で8つ折の大サイズの場合がある。
【名刺入れ】(めいしいれ)
シールの横幅が名刺の縦幅とほぼ同じことを利用して、非常にコレクション収納時に便利。
近年では文具各メーカーも、カード専用ファイルを作るようになったが、シールに関してはまだ名刺入れが一番使いやすい。
【メタ】(めた)
イラスト系シールの極初期に見られる、G-1〜8のキャラがメタリック下地に透けて見えるタイプのこと。
直後に、もう1層キャラ用の塗装層を追加した、通常見られるタイプのシールとなった。
【メタ(素材)】(めたそざい)
塩ビの初期モノに見られるメタリック素材のこと。通常色に比べると少ないが、入手困難というほどでもない。
赤、青、黒銀などが正規品であるが、中盤弾に時々見られる明るい銀はパチと思われる。
【メメタァ】(めめたぁ)
カエルを殴った音。しかもカエルはつぶれない。
【模型情報】(もけいじょうほう)
バンダイ社出版の月刊小冊子。83〜84年頃のMSV情報をはじめ、非常に重要。速報性が高い。
【湯口】(ゆくち)
大ランナーから塩ビ人形につながる部分を指す。ここから高温の溶けた塩ビ素材が注入される。
【横井孝二】(よこいこうじ)
SDガンダムの創造神。「鳥山劣」名義で「模型情報」誌に「うぢ虫ぐゎんだむ」として投稿していたものがバンダイの企画部・佐々野氏の目に留まり、ディフォルメプラシリーズを経て商品化される経緯を持つ。
その後、1弾からファイナルまでイラストを手がけ、またオリジナルの「元祖SD」シリーズの漫画も描いた。
【ランナー】(らんなー)
通常は、キャラと武器等のパーツをつなぐ、切り取り可能な棒状部分を指す。
【ランナー違い】(らんなーちがい)
多量に入手できるキャラの中には、未切り状態でパーツをつなげているランナーの配置が違う例が多く見られる。
これは金型上に複数同一キャラが存在することによるものであり、ブドウ状の房の発掘が見込めない現状では、最も金型の復元に際して重要である。
註1 ガンダムエーススペシャルvol.2(2007)には、バンダイのプラモデルの生産風景が掲載されており、この中で円形痕についても詳細な解説がある。
参考文献
「SDガンダムクロニクル」電撃ホビーマガジン2009年12月号付録 2009,アスキー・メディアワークス
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