最近は鳩の数が増加して、各地で鳩の糞公害が問題となっています。 人間がエサを与えるので異常な数の鳩が1ヶ所に集まり、公害が発生するのです。 鳩が分散すれば公害も少なくなります。そのためには人間がエサを与えないことです。 鳩が飛んできて止まる場所はだいたい決まっております。 例えば、この場所には止まるが、向こう側には滅多に止まらない。 このような場合、鳩画止まるこの場所は、鳩の糞で極端に汚されます。 向こう側は気に入らず、この場所はたいへんお気に入りで、鳩にとって居心地が良い場所なのです。
鳩が強引にベランダに侵入してくるのは巣作りのため、又は夜のネグラとするためです。 そこでベランダの物をかたずけたり、物陰を塞ぐことが大切です。 鳩は人の目のとどかない物陰に好んで巣を作ります。つまり、隠れる所がなければ 巣作りに適さない場所ということになります。巣作りを始める鳩の見分け方は小枝をくわえて 巣に運びますのですぐに分かります。軒下の物干し竿は鳩の夜のネグラとして最適です。 使わない時ははずしておきましょう。
鳩は生後6ヶ月ごろから頃から成熟し、発情して繁殖期に入ります。 ”番”になった鳩は、一方が死んだり、行方不明というような特別な事故がない限り、 生涯生活を共にする仲の良い鳥です。 発情期は♂が♀の頭、首をくちばしで羽づくろいのような動作を繰り返し、 胸をふくらませてグー、グーと♀のまわりを鳴きまわります。 ♀は♂のくちばしの中に自分のくちばしを入れ、 そのまま互いにくびを上下に何回も振るような動作が見られた後、交尾します。 このような動作が何回も繰り返されて、♂♀仲良く巣作りを始めます。 巣を作る場所は建物や駅などの軒下、高速道路下マンションのベランダ等、雨の当たらない所に巣を作ります。 会うの場所が決まると、♀は巣に座って♂がくわえて運んでくる材料をくちばしで受け取り巣を作っていきます。 巣といっても、木の枝、針金、釘等を集めただけの簡単なものです。産卵は夕方に行われ、 通常3日の内に2個卵を産み、♂♀交互に18日間抱卵し、ひなは生まれて40〜50日間で巣立ちします。 繁殖は春が最も盛んで、この時期には育雛と抱卵を同時にする鳩もおり、 1年間に7,8回も繁殖することがあります。このように鳩の繁殖力は旺盛であり、 加えて食物と環境が良いので、鳩の数は爆発的に増えております。