らくなん山の会

らくなん山の会は、連盟常任理事会の「京都での労山運動を発展させるために、宇治城陽地域に山の会をつくろう」の呼びかけに、他会から5名が結集し2001年4月20日に結成されました。
 結成から5年後には50名の会員を擁する会に成長し、文字通り全員が勤労者の平均年齢約50歳の若々しい会でした。それから10年、会員は60名を越えましたが、勤労を終えた方が増え現在の平均年齢は約62歳です。
 私たちは「京都連盟の提唱する6つの合言葉」の目的を実現するために活動し、「ハイキングからヒマラヤまで」を合言葉に「総合的な山岳会」の旗印のもと活動しています。昨年4月〜今年の5月の期間、ハイキング・日帰り登山・泊を伴う登山・アルパイン登山・雪山登山・岩登り・スキー例会・海外トレッキングと75回の例会を行いました。
 昨夏は、奥穂高岳集中山行に取り組み、21名が参加し無事山行を終えることができました。14名が初参加で、3000mの高峰に登れて大変感激しておられました。今夏は「八ヶ岳」集中山行に取り組むことになっています。
 

2014年3月16日 百里ヶ岳山行             2013年11月14日 九州 傾山山行

例会山行は、会員の要求に基づいて実施していますが、最近では15名を超える山行が増加してきています。参加者の増加は喜ばしいことですが、ローインパクト登山の観点からは、山行のやり方を考えることも必要かなと思っています。
 私たちは、また、「自立した登山者」として成長していくことと「安全登山」を実践するための活動をしています。目標に沿った活動が十分にできているとは言えませんが、「つどい」時の様々な学習(30分程度)、読図山行、山筋体操講習、応急手当の講習、アイゼントレ、カラビナ・シュリンゲの使い方などの実技講習などを昨期は行いました。
 私たちは、会員が山行のリーダーになることも重視しています。「連れて行ってもらう山行」から「自立した登山者」へ歩む過程で、リーダーを経験することは大きな成長になると思うからです。昨期では、22名がリーダーを経験しました。
会結成以来、例会山行では新特別基金に申請するような事故は12年間ありませんでした。しかし、昨期事故を2件起こしてしまいました。会結成以来例会山行では初めてのことでしたので、各個人とともにパーティー・会の課題も明らかにして、事故を起こさない「安全登山」を追求することを再度確認しました。
6月1日、らくなん山の会の総会を45名の出席で終えることができました。新しい方針と役員体制のもと、今期も、事故のない楽しく安全な登山・自分なりに挑戦する登山を行うことを確認しました。
私たちは「みんなの要求に基づいて運営される山の会」「みんなが運営に参加する山の会」「会の仕事をみんなが少しずつ分かちあう山の会」を基本的な考えとして会活動を行っています。
 会長はじめ5名の役員と5名の各専門部長で「運営委員会」を構成し、毎月1回「運営委員会」を行い、会の全般的な活動内容を協議し、山の会の例会「つどい」への原案を作成します。
 「つどい」も月1回開催し、例会山行の報告や山行希望、上部組織との関連事項、会内部の活動の協議、「学習会」等を行っています。
 昨期の出席は、最高が41名、最低が23名、平均約31名でした。会にとって最も大切な集まりですので、それぞれ忙しい中でも「自分のための集まり」と意識していただくように、会の運営をさらに工夫して取り組む必要があると考えています。
 また、会員は各部に所属して会の仕事を担うことになっていますが、各部の活動がうまく機能しているとは言えないことや全員が部活動に参加ということにはなっていませんので、この辺り知恵を絞る必要があります。
 年2回の公開山行などで、私たちの周りにいる未組織の登山者を迎え入れる取り組みも行っています。まだ妙案はありませんが、最近増えてきた若者向けの取り組みもしようと話し合いを始めています。
会員は気の置けない人たちばかりですので、和気あいあいとした中で山行を行っています(もちろん事故を起こさないように細心の注意を払うことは言うまでもありませんが)。
らくなん山の会では10周年の記念事業の取り組みとして「らくなんトレイル」(宇治・塔の島〜宇治田原町〜井手町〜木津川市・JR加茂駅)をつくりました。現在数年前の豪雨で一部通行止め(天ケ瀬森林公園周辺)になっていますが、そこ以外は利用可能です。歩いてみてください。
これからも、らくなん山の会の仲間と山に登ってよかった、成長できたと思える山行を目指します。



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