京都明峯勤労者山岳会

私たちの会「京都明峯勤労者山岳会」は1975年10月1日に「京都上京明峯勤労者山岳会」として、北勤労者山岳会から分離して結成された山岳会です。その後、2000年代に現在の会の名前に変更しました。
 私たちの会は、「自立した登山者の育成」「登山者の要求実現」を大きな目標の柱にして、活動を進めてきました。一時は100名を超える会員を擁し、それぞれの登山要求を実現するため様々な登山活動を行ってきましたが、数年前には40名を切る会員数になりました。現在は少し盛り返して55名の会員で、年間90近い山行を行っています。
 山行の種類は、例会山行、承認山行、届出山行(日帰り山行も含む)があり、会員の要求や状況に合わせた山行をしていますが、何れも運営委員会を中心に、会員の安全を図るべく内容の助言や提言をしています。
 しかし、残念ながらこの38年間で2名の仲間を、山行中の「事故」で亡くしています。この悲しみを忘れることなく、「安全で楽しい山行を実現するためには“自立した登山者”になることが大切だ。」と、日常の活動の中で、会の仲間に伝えています。
 ここ数年の山行活動では、それぞれの会員が要求に基づいた山行を企画・実施をする状況が増えてきています。その分、会員同士の交流が深まり、会活動への参加が80%を超える状況が生まれています。又、その交流は会内だけにとどまらず、連盟登山学校修了生同士の山行や他の会と合同の山行など、その幅は広がっています。
 しかし、課題もあります。会員の高齢化や安全登山の普及です。会員の高齢化は、“登山文化の継承”という観点から見ると大きな問題です。若い人たちの入会に積極的に取り組む必要性を強く感じています。また、高齢化による“体の衰え”は登山の内容にも影響し、安全登山を遂行するための新たな提言も必要になってきています。
そのような中で最近、30〜40代の方が数名入会され、アルパインクライミングを目指して活発に山行を実施していることは、今後の我が会にとって大きなことと言えるでしょう。
登山を楽しむという観点でみると“正に年齢に関係なく”みんな生き生きと活動しています。月1回行っている“つどい”では、安全登山のために登山技術の向上や体の維持についての勉強会を行っています。昨年の主な内容は、「山筋ゴーゴー体操」「健康と食事」「山行後の体のケア」など体を維持するための企画や、登山技術の学習会などです。また、絵手紙の講習、歌と演奏会など、文化的なことも行って、大いに楽しんでもいます。
これからも更に多くの方たちと楽しく安全な登山をして行こうと考えています。そのためには、多くの方々に「明峯」を知ってもらうアイテム、ホームページの再開・公開登山の実施などを、多くの会員の協力で行っていきたいと考えています。
       2011年 秋 氷ノ山公開山行              2012年 冬 比良テント泊      
       2013年 春 芦生の森公開山行             2013年 秋 槍ヶ岳



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